1. トップ
  2. 「その使い方、間違っているかも」→実は『制汗グッズ』の効果が半減する…意外とやりがちな“NG使用法”とは?【医師が監修】

「その使い方、間違っているかも」→実は『制汗グッズ』の効果が半減する…意外とやりがちな“NG使用法”とは?【医師が監修】

  • 2025.5.28
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

これから本格的に気温が高くなるシーズン。汗の悩みを抱えている人は少なくありませんよね。せっかくのおしゃれも、汗ジミで台無しになったり、制汗剤をしているのに匂いが気になる…なんて経験、ありませんか?

実は、制汗剤や汗ふきシートの使い方を間違えていると、効果が半減どころか、肌トラブルを招くこともあるんです。 今回は、医師に聞いた、正しい汗対策の方法について解説します。

期待する効果を知ろう!

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

制汗剤や汗ふきシートは、汗対策の強い味方。しかし、ただ塗る・拭くだけでは、効果は期待できません。 多くの製品は、成分や使用方法によって効果が大きく変わってきます。

例えば、制汗剤には、汗の分泌を抑える「制汗成分」と、汗の臭いを抑える「消臭成分」の2種類があります。汗の量を減らしたいなら制汗成分、ニオイが気になるなら消臭成分が配合されたものを選ぶことが重要です。

また、汗ふきシートは、拭くだけで汗を落とすだけでなく、肌の清浄効果や、さらさら感をキープする効果も期待できます。

制汗剤と汗ふきシートの効果的な使い方

制汗剤は、汗をかく前に塗ることで、汗の量を抑え、ニオイの原因となる菌の繁殖を抑えることができます。また、寝る前に清潔な肌に塗布するのも効果的という声も。これは、汗腺の活動が夜間には低下しており、制汗剤が汗によって流されず、浸透しやすいため、 朝塗るよりも、夜塗る方が効果が持続しやすいと考えられます。また、使用する前に肌を清潔にすることで、制汗成分がより効果的に作用します。

制汗剤は種類によって塗り方も変わってきます。ロールオンタイプは、肌に直接ローラーを転がすように塗布し、スティックタイプは、直接肌に塗布します。スプレータイプは、20cmほど離して吹きかけます。 塗りすぎると、肌への負担が大きくなるため、適量を守ることが大切です。

汗ふきシートは、汗をかいた時にこまめに使用するのがポイント。ただ拭くだけでなく、優しく押さえるように拭くと、肌への負担を軽減できます。また、アルコール配合のシートは、肌への刺激が強い場合があるので、敏感肌の人は低刺激タイプを選ぶのがおすすめです。 使用後は、肌を乾燥させないよう、保湿ケアを行うことも忘れずに。

知らずにやっていたNG行動とは?

実は、制汗剤や汗ふきシートの効果が少なくなるような、意外なNG行動があります。

例えば、制汗剤を塗った後に、すぐに服を着てしまうと、成分が肌に十分に浸透せず、効果が薄れてしまう可能性があります。また、汗ふきシートでゴシゴシと強く拭くと、肌を傷つけてしまい、炎症を起こす原因にもなります。さらに、汗をかいたまま長時間放置すると、雑菌が繁殖し、ニオイの原因となることも。こまめな汗拭きと、適切なケアが重要です。

また、汗の量が多い、ニオイが気になるなど、気になる症状がある場合は、皮膚科医に相談してみましょう。 

正しい知識で、快適な生活を!

制汗剤や汗ふきシートは、使い方次第で効果が大きく変わるアイテムです。 自分に合った製品を選び、適切なケアを行うことで、汗の悩みから解放されるはずです。

この記事で紹介したポイントを参考に、正しい使用方法をマスターして、快適な日常生活を過ごしましょう!


監修者:たかはし皮膚科クリニック 院長 髙橋 謙

undefined

1999年に大阪医科大学(現大阪医科薬科大学)を卒業し、東京女子医科大学循環器内科へ入局。その後、実家クリニックの継承を念頭に京大病院総合診療科へ入局し、関西電力病院総合内科をとおして全身性の疾患や難病・奇病の診療にあたる。その後、実家クリニックでの皮膚病診療へ対応できるように大阪市立総合医療センターの皮膚科での研修を経て、実家クリニック(元髙橋内科皮膚科クリニック、現在は閉院)で診療経験を積み重ね(100~Max200人/日の患者さんの診療にあたる)、2015年12月にたかはし皮膚科クリニックを開業。内科・皮膚科での様々な経験を活かし、現在は1日当たり80~130人の診療にあたる。多くの患者さんを診なければならず、一瞬で診断すべき疾患や、詳細な問診、指導をしなければならない疾患であれば時間をかけて診療をするなどメリハリのある診療を心がけています。

たかはし皮膚科クリニック(https://www.takahashi-hifuka.com/)