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虫歯に『なりやすい人』と『そうでない人』“驚くべき違い”って?!→今すぐ実践すべき“4つの習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.6.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

虫歯にならないためのケア、毎日やっていますか?虫歯対策をしっかりしているつもりでも、虫歯の原因が意外なところに潜んでいるかもしれません。

今回の記事では、虫歯になりやすい人とそうでない人の違い、そして大人が特に気をつけるべきポイントについて探っていきます。

虫歯になりやすい人の特徴

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

虫歯と言えば、甘いものを控えれば安心というイメージがあります。しかし、実際にはそれだけではありません。虫歯になりやすい人の特徴は、遺伝的な要素や生活習慣、歯並びなどにも影響されます。

虫歯の原因といわれているもの

  • 遺伝によって歯が弱い・虫歯になりやすい
  • 歯並びの影響で、磨き残しが多い
  • 唾液の量や性質が少ない・弱い
  • 甘いものや間食が多い
  • 歯磨きなどのケアが不十分

まず、虫歯の直接的な原因は、歯に付着する「虫歯菌」にあります。そのためいくら遺伝的に虫歯になりやすいといっても、虫歯菌が口の中にいなければ虫歯になることはありません。虫歯菌が糖分を取り込み、酸を生み出して歯を溶かします。これが虫歯の原因となるのです。

また、遺伝子の中には、唾液の質や量を決めるものがあり、これが虫歯になりやすさに関係していると言われています。唾液は歯の表面を守るバリアの役割を果たしているため、唾液の分泌が少ない人はその保護機能が弱く、虫歯になりやすいというわけです。

歯磨きの習慣や食生活も重要です。まずは、しっかりとした歯磨き習慣を身につけ、フロスや歯間ブラシも活用しましょう。間食の頻度や内容も要注意。頻繁に間食をすると、口の中が酸性に偏りやすくなるので、注意しましょう。

虫歯になりにくい人の習慣とは?

では、どうすれば虫歯を抑えることができるのでしょうか?まず、定期的な歯科検診が欠かせません。自分では見えない細かい部分や歯の裏側なども、専門家の手を借りてしっかりチェックしてもらうことができます。もちろん毎日の歯磨きやデンタルフロスの使用も欠かさずに。

また、食生活も見直しポイントです。前述の通り、虫歯菌は糖分を好むため甘いものをダラダラと摂取するのは避けましょう。キシリトール入りのガムなどを噛むことで、唾液の分泌を促し、口の中の虫歯菌を抑制する効果が期待できます。

最後に、飲み物にも注意が必要です。糖分が含まれる飲み物は控え、なるべく水や麦茶を摂取するよう心掛けましょう。これだけでも、虫歯リスクを減らすことができる可能性があります。

今日から始める虫歯予防

虫歯になりやすいかどうかは、遺伝的要因もありますが、生活習慣の影響も大きいです。「忙しいから」「面倒だから」という理由で、歯磨きを怠ったり、食生活が乱れたりしていませんか?虫歯予防は、日々の小さな積み重ねが大切です。虫歯になりにくい習慣を意識することで、大人になっても健康な歯を守ることができます。今すぐできることから始めてみてください。


監修者:まつむら⻭科クリニック 院⻑ 松村賢(まつむら・けん)

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「いつまでもおいしく食べる」をモットーに、2015(平成27)年に地元である宮城県大崎市に「まつむら歯科クリニック」を開院。歯周病治療などの予防歯科を中心とし、保険診療・審美歯科・ホワイトニング・インプラント・義歯(入れ歯)・摂食嚥下リハビリテーション・訪問診療など、幅広い診療を行っている。
<経歴>
奥羽大学⻭学部卒(医師免許取得)
東北大学大学院⻭学研究科博士課程修了(歯学博士)
仙台市内⻭科クリニック 分院⻑
まつむら⻭科クリニック開院