1. トップ
  2. 『食いしばり』をしてしまう人には“意外な共通点”があった→見直すべき“3つの生活習慣”とは?【医師が解説】

『食いしばり』をしてしまう人には“意外な共通点”があった→見直すべき“3つの生活習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.30
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

日常生活のなかで何気なくやっている行動が、健康に影響を与えているかもしれないと聞くと、ドキッとしませんか?無意識のうちにぎゅっと歯を噛みしめている方も多はず。特に「食いしばり」は、私たちの体に思わぬ負担をかけていることがあります。

この記事では、専門家の意見をもとに、この身近な習慣とそれを助長するNG行動について深掘りしていきます。

食いしばりはなぜ起こるの?

まず、「食いしばり」とは何かを理解することが大切です。専門的には「ブラキシズム」と呼ばれ、歯を強く噛みしめたり、グラインディング(歯ぎしり)したりする無意識の行動を指します。「食いしばり」は夜間の噛み締めやなにかに集中している時に起こりやすいと思っていませんか?

「食いしばり」とは上下の歯が触れ合っていることでそう呼ばれてしまいます。日常生活で1日20分程度しか上下の歯は触れていないというのが正常な状態で常に歯が触れ合っている状態を「上下歯列接触壁」とも呼ばれています。これらはストレスや心理的な要因が大きく影響し、これが顎や歯に過剰な負担をかけ、さまざまな症状を引き起こします。

例えば、顎の痛みや歯の摩耗、さらには頭痛や首・肩こりといった二次的な問題が発生することがあります。日常に潜む食いしばりのトリガーを探るとき、ストレス管理は重要なポイントです。

ストレスを感じている時、人は無意識に体が緊張し、顎にも力が入ってしまいがちです。自分がどのような状況でストレスを感じるのか、振り返ってみると良いでしょう。

食いしばりを助長するNG習慣とは?

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どんな日常習慣が食いしばりを助長しているのでしょうか?一例として、長時間のスマートフォンの使用があります。スマートフォンに集中していると、知らず知らずのうちに姿勢が悪くなりがちです。肩や首に負担がかかると、頸椎も圧迫され、結果として顎の筋肉も緊張しやすくなります。適度な休憩を取り入れたり、デバイスの持ち方を工夫したりすることが大切です。

また、睡眠時の姿勢にも注意が必要です。仰向けよりも横向きやうつ伏せの姿勢は、食いしばりを引き起こす可能性が高くなると言われています。睡眠時は無意識度合いが高いため、つい力が入ってしまうことがあります。専門医に相談すると、ナイトガードという歯を保護する器具の使用が勧められることもあります。

さらに、ガムを咀嚼することや固いものを頻繁に食べることも要注意です。これらの行動習慣は顎の筋肉を意図せず鍛えてしまい、かえって食いしばりを助長する可能性があります。全体としてバランスの取れた食生活を心がけてください。

食いしばりを予防して、健康的な生活を

最後に、食いしばりの防止に向けた対策についてまとめましょう。「食いしばり」は上下の歯が触れ合っているだけで「食いしばり」と言われています。まずは自分の上下の歯が当たっていないかを気づく事も重要になってきます。そして、意識的に顎や肩の緊張を解くことが大切です。

リラックスを実感できるようなストレッチ、エクササイズやマッサージを取り入れてみましょう。また、ストレスを軽減するために、日常的にリフレッシュできるような趣味を見つけるのも良い手段です。


監修者:ailesシンメトリー矯正院 山本 翼

栃木県小山市出身。武蔵ヶ丘短期大学スポーツ科卒業、スポーツトレーナーをしながら呉
竹医療専門学校で柔道整復師を取得、体のメカニズムや施術について学び顎顔面領域の口
腔内からの施術を始め現在は歯科医師と共に顔と体の歪みや食いしばり、顎関節症、顔の
左右差などの施術を行なっている。

Instagram
https://www.instagram.com/aileskyouseiin/
HP
https://aileskyouseiin.com/