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医師「突然激しい痛みを感じる」→『親知らず』は放置すると危険だった…“特に注意が必要な人”の特徴とは?【医師解説】

  • 2025.5.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日常生活で感じるさまざまな身体の変化。その中でも、痛みや違和感として現れることが多いのが「親知らず」です。しかし、この親知らずが私たちの体の中でも意外な部分に影響を与えているかもしれないと言われたら驚きませんか?

実は、親知らずとホルモンバランスには予想もしない関係があるのです。今回は医師の監修の元、親知らずとホルモンバランスの関係性について詳しく解説します。

誰もが一度は耳にする「親知らず」。なのに、その存在意義や健康への影響には謎が多いですよね。特に、親知らずがホルモンバランスにどう影響するのか、気になる方もいるのではないでしょうか?この記事では、親知らずとホルモンバランスの意外な関係について探っていきます。

親知らずって何?ホルモンバランスとどう関係しているの?

親知らずは、正式には「第三大臼歯」という名前で、智歯(ちし)とも呼ばれています。通常10代後半から20代にかけて生えてきて、親に知られることなく生えてくる歯であることからその名がついたと言われています。

親知らずは放置していても、痛みや腫れなどのリスクが少ないと判断された場合、無理に抜く必要はありません。しかし、痛みや腫れが一度でもあった場合は、抜歯を検討すべきだといわれています。

実は、ストレスや疲れなどで抵抗力が落ちたり、ホルモンバランスが乱れたりすると、その影響が親知らずにあらわれることがあるためです。今までは痛みを感じたことがなくても、ホルモンバランスが崩れることで、ある日突然激しい痛みを感じる場合も。

そのため、親知らず生えている人は、十分に注意が必要です。

女性や妊婦は特に注意が必要

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

前述の通り、ホルモンバランスの影響により突然痛みを感じることもあるため、一度でも痛みを感じたことがある人は、放置しないことが大切です。

特に、女性は妊娠などによってホルモンバランスが大きく変化する事が多く、今まで痛みを感じなかった親知らずが突然痛みだすことも。また、妊娠中は、時期によっては麻酔注射や薬の服用なども控えなければならない場合もあります。

親知らずと女性ホルモンは密接な関係があり、特に妊娠中に痛みや炎症が起こりやすくなります。これは、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌が増加することで、歯茎が腫れやすく、炎症を起こしやすくなるためです。そのため、妊娠中は、親知らずのトラブルが起こりやすくなるのです。

親知らずの抜歯を検討する場合、妊娠前に済ませておくことを推奨する歯科医院も多いとされています。

妊娠初期:
妊娠初期は胎児への影響を考慮し、原則として抜歯は避けられることが多いです。

妊娠中期:
妊娠中期は比較的安定期と呼ばれ、抜歯を行う場合はこの時期が良いとされています。※必ずかかりつけ医と相談をしましょう。

妊娠後期:
妊娠後期は体調が不安定になりやすいため、抜歯は避けるべきとされています。

妊娠前に親知らずの抜歯を検討している場合は、歯科医師に相談し、適切な時期に抜歯を行うことをおすすめします。また、妊娠中に親知らずの痛みや炎症が発生した場合は、歯科医院を受診し、適切な処置を受けることが大切です。

歯科検診で定期的なチェックを

親知らずは、絶対に抜歯しなければならないというわけではありませんが、女性や、日々ストレスを感じている人はある日突然痛みが生じるかもしれないというリスクがあります。まずは自己判断せず、医師や専門家と相談し、最適な方法を探していきましょう。

ライフスタイルや年齢の変化によっても状況が変化するものなので、一度「抜かなくても大丈夫」と言われたからと安心せず、定期的な歯科検診などで状態をチェックしましょう。


監修者:近藤惣一郎(ロンリー侍ドクター) SO グレイスクリニック 院長

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京都大学医学部卒 医学博士(京都大学) 日本美容外科学会専門医 日本脳神経外科学会専門医・評議員 日本抗加齢学会会員 
2010年に美容外科・SOグレイスクリニック(東京・大阪)を開院。
「美は健康の上に成り立つ 」を モットーに 健康を大切にしたアンチエイジング美容医療を長年にわたり実践