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医師「やりすぎは乾燥の原因に」 良かれと思ってやっていた…実はNGなスキンケアとは?【医師の監修】

  • 2025.6.21
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

冬が近づくと気になるのはやっぱり肌の乾燥。保湿をしっかりしているのにカサカサが治らない、つっぱる感じが続く……そんなお悩みを抱えていませんか?実は、良かれと思って続けているスキンケアが、逆に肌の乾燥を悪化させてしまうこともあるんです。

この記事では、乾燥肌の原因となりうるNGスキンケア習慣を医師の視点からわかりやすく解説します。

乾燥肌の原因に潜む「スキンケアの落とし穴」とは?

乾燥肌対策は保湿とクレンジングをしっかり!」と、多くの人が思い込みがちですが、そのやり方が間違っている場合も少なくありません。実は、肌の乾燥を招く要因の1つに、過剰な洗顔や間違ったクレンジング、そして保湿方法があります。

肌にはもともとバリア機能があり、適切な油分と水分のバランスで潤いを保っています。しかし、強すぎる洗顔料や頻繁すぎる洗顔により必要な皮脂が奪われてしまい、結果として肌の水分保持力が低下。さらに、刺激の強い化粧水やクリームも肌の乾燥の原因になりうるため、スキンケアは「やりすぎないこと」が重要です。

なぜ一般的に良いとされるスキンケアが乾燥の原因になるのか、その理由を知ることが最初のステップとなります。

具体的にNGなスキンケアのポイント&正しい対処法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、実際にどんなスキンケアが乾燥を悪化させるのか、具体例を挙げてみましょう。

まず1つは「洗顔のしすぎ」。1日に何度も顔を洗うと、皮脂が過度に落ちて肌のバリア機能が破壊され、乾燥が進みます。医師の推奨は多くの場合、1日2回、朝と夜の洗顔で十分。洗顔料も肌に優しいものを選ぶことがポイントです。

次に「アルコールや強い成分入りの化粧水の多用」。これらは一時的にさっぱりしますが、かえって肌の水分を蒸発させ乾燥を招くことがあります。また、「保湿のために重いクリームを大量に塗る」も誤解されやすいケア。肌が必要としない過剰な油分は毛穴詰まりなどのトラブルを引き起こす場合があるため、適量を守ることが大切です。

代わりに、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を含むアイテムを使い、肌のバリア機能を補うスキンケアを心がけましょう。そして何より、肌が本来持っている自然な力をサポートするために、過度な摩擦や刺激を避けることが必要です。

乾燥肌の改善には「やりすぎない」ことが大切

ついつい肌の悩みを解消しようとするあまり、過剰になってしまうことも。強い洗顔や刺激の強い化粧水、多量のクリームなどはかえって乾燥を悪化させることが明らかになっています。乾燥の悩みが続くなら、専門の医療機関で相談することも1つの方法です。

正しいスキンケアは「肌に必要な潤いを守りつつ、余分な負担をかけないこと」。今回ご紹介したポイントを参考に、自分の肌に合う優しいケアを心がけてみてください。肌が本来の機能を取り戻し、健康的なうるおい肌へと近づいていけるはずです。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。