医師「毛穴が開く原因かも」　良かれと思ってやっていたのに…実はNGな『スキンケア』とは？

2025.6.20

顔の毛穴が目立つと、清潔感が損なわれたり、メイクのノリが悪くなったりと、悩みが尽きませんよね。だからこそ、「毛穴を引き締めたい！」と頑張ってスキンケアをしている人も多いはず。でも、実は良かれと思ってやっているスキンケアの中に毛穴が開く原因になっているものがあるかもしれません。この記事では、『毛穴トラブルの意外な原因』として、NGなスキンケアについて分かりやすく解説します。

なぜスキンケアが毛穴の開きにつながるの？

毛穴の目立つ原因は大きく3つで「詰まり」「たるみ」「皮脂の分泌」です。毛穴の開きは単なる見た目の問題だけでなく、皮脂の過剰分泌や肌のバリア機能の低下が関係しています。スキンケアは肌の健康を守る大事な手段ですが、間違ったケアが逆に肌の水分を奪ったり皮脂の分泌を過剰に促してしまい、毛穴が広がる原因になることがあります。

たとえば、過剰な洗顔や強力なスクラブは必要以上に皮脂を取り除き、肌の乾燥や刺激を引き起こします。すると、肌は乾燥を防ぐために余計に皮脂を分泌し、毛穴がますます目立ってしまうのです。

つまり、毛穴つまりを防ぐために行っていたケアが、かえって毛穴を開かせる悪循環を生んでしまうこともあるのです。

具体的に避けるべきNGスキンケアとは？

まずNGとされるのは「ごしごし洗顔」や「熱いお湯での洗顔」。強い摩擦や高温は肌のバリアを壊し、乾燥や炎症を引き起こします。洗顔はぬるま湯で優しく、泡で包み込むように行うのが基本です。

次に「過剰な角質ケア」も要注意。週に何度もピーリングやスクラブをすると、かえって肌表面が刺激され、バリア機能が低下します。適切な頻度は1週間に1回程度が目安です。

また「毛穴を引き締めるために冷水で洗顔する」や「化粧水をたっぷりつければOK」という考え方も要注意。冷水は一時的に毛穴をキュッとさせますが、継続的な効果は薄く、肌の乾燥を助長することもあります。化粧水は水分補給になりますが、その後の保湿が不十分だと水分が蒸発し、肌がカサカサに。保湿クリームで蓋をすることが欠かせません。

毛穴が気になる肌はデリケートなので、優しいケアとバランスの良い保湿が肝心だと医師も指摘しています。

毛穴の悩みは正しいケアで変わる！

毛穴が開く原因のひとつに「やりすぎスキンケア」があること、おわかりいただけましたか？清潔にすることはもちろん大切ですが、肌は思っているよりも繊細で、強い刺激や過剰なケアがトラブルの原因になります。

毛穴対策は「洗顔は優しく、角質ケアはほどほどに、しっかり保湿」がポイントです。無理のないケアを続けることで、肌のバリア機能が整い、毛穴の目立ちにくい健康な肌へと近づくでしょう。

監修者：PRIDE CLINIC 院長久野賀子（https://pride-clinic.com/）

2017年東京医科歯科大学医学部医学科卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、５年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。