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『ゴミ屋敷化』する実家 … 実は“意外なトラブル”に発展することも→プロが明かす、“放置すると危険なモノ”とは?

  • 2025.5.22
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「実家が徐々にゴミ屋敷化しているかも…」と心配になる瞬間、ありませんか?一度ゴミ屋敷と化してしまうと、片づけるのは大変ですし、その後も維持するのが難しくなります。そんな事態を防ぐために役立つ知識を、遺品整理のプロが語る“放置で損するモノ”をテーマにしてお伝えします。

放置で損するモノとは?

遺品整理のプロによると、放置することで損を招きやすいモノの一つが「書類」です。

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

長年放置されている書類の中には、必ずしも今必要なものばかりとは限りません。しかし、たとえば各種契約書や土地・財産に関する権利書などは、後々必要になる大切な書類です。これらを探し出すために、散らかった部屋を確認するのは大変です。

また、重要な書類を誤って捨ててしまうと、再発行に手間がかかったり、不要なトラブルに発展してしまうこともあります。

実際に損失が発生するケース

先述のように書類が整理されていない場合、どのような損失が考えられるのでしょうか。

具体的な例として、家の権利書や生命保険の契約書があります。これらの書類が見つからず、相続の際に問題が発生したケースは珍しくありません。

遺品整理の現場では、こうした問題は頻繁に起こります。それだけではありません。

例えば、放置されたままの家電製品や家具も損失を招くことがあります。機能的には問題なくても、外見や最新機能の誇る家電に劣るため購入者は現れにくく、最終的には処分する費用のほうが高くついてしまうこともあるのです。

さらに、価値のあるアンティークや工芸品が埋もれてしまい、眠ったままということもあり得ます。

賢く整理して未来のトラブルを防ぐ

自宅や実家を“ゴミ屋敷化”させないためには、やはり適切な整理が欠かせません。

まずは重要書類をしっかりと整理し、必要なものと不要なものを分けることが肝心です。そして、定期的に家中を見回して、使わなくなったものや要らなくなったモノを処分していく習慣を持つことが重要です。

これにより、思わぬトラブルを未然に防ぎ、大切なモノを守ることができるでしょう。


監修者:原田 如庵
主任介護支援専門員(ケアマネジャー)・社会福祉士。
医療福祉の現場で15年以上にわたり、高齢者やそのご家族への相談支援に携わる。地域包括支援センターや在宅介護の現場での経験を活かし、終活やエンディングノート、相続準備など人生のしまい方に関する情報を、現場目線でわかりやすく伝えることを心がけている。