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美容室で「休日に何をしていますか?」と聞かれるのはなぜ?実は“明確な理由”が 現役美容師が解説

  • 2025.4.25
美容師が施術中に「住まいはどちらですか?」「休日に何をしていますか?」などと聞く理由は?
美容師が施術中に「住まいはどちらですか?」「休日に何をしていますか?」などと聞く理由は?

美容室に行くと、美容師から「住まいはどちらですか?」「休日に何をしていますか?」など、髪に関係のないことを聞かれることがあります。美容師はなぜそのような質問をするのでしょうか。答えたくない場合は答えなくても問題はないのでしょうか。美容院「Grace Avenue」(東京都港区)サロンマネジャーで美容師の原木佳祐さんに聞きました。

最善な髪形を提案する目的で質問

Q.担当の美容師によっては「住まいはどちらですが?」「休日に何をしていますか?」など、髪形とは関係ないことを聞いてくることがありますが、なぜなのでしょうか。美容師側の狙いについて、教えてください。

原木さん「理由は2つあります。1つ目はお客さまのライフスタイルを知ることで最善な提案をするためです。例えば、休日にスポーツをするのであれば、結べる長さの髪形や汗をかいても気にならないような髪形を提案するケースがあります。

もう1つは、お客さまとのコミュニケーションの一環として伺う場合です。お客さまとの関係性や共感し合える部分を引き出すためにお伺いすることもあります。しかし、関係性が築けていない中、プライベートに踏み込むのは失礼といったコンプライアンス意識が年々強まっているため、むやみやたらにお伺いすることは少しずつ減ってきているように感じますね」

Q.美容師からプライベートなことを聞かれたときは、できるだけ正直に答えた方がよいのでしょうか。また、回答次第で施術の質が変わることはあるのでしょうか。

原木さん「無理に話さなくて大丈夫ですよ。美容師に嫌な思いをさせてしまうと感じても、話せる範囲で全く問題ありません。この辺りの距離感は美容師のセンスですね。いくら常連さんだからといって知らない部分もたくさんあります。それに、私たちはできる限り聞き役に徹するのが本来の立ち位置なのですから。

また、回答次第で施術の質に差が出ることはないのでご安心ください。お客さまですから、話したくなければ話さなくていいんです。今は、スタッフ同士でも休日に何をしたか聞くことがグレーになっている状況ですから、お客さまであればなおさら踏み込むのは危ないと感じていると思いますよ」

Q.ちなみに、美容室で施術を受ける際は、美容師を指名した方がよいのでしょうか。それとも、指名しなくても問題はないのでしょうか。理由も含めて、教えてください。

原木さん「サロンが専門性に特化した技術を提供しているのであれば、指名しなくても問題ないように感じます。ですが、『このヘアスタイルが好き』『経験豊富なスタイリストにお願いしたい』など、希望がはっきりしている場合は、指名する方がよいでしょう。

特にサロンの店長や副店長などは、基本的に新規のお客さまを担当する機会が少ないです。指名をしないで店長や副店長が担当することはまれなケースなので、希望に合わせて判断するのがよいと思います」

* * *

美容師は「顧客のライフスタイルを知ることで最善な提案をするため」「コミュニケーションの一環のため」を理由に、さまざま質問をすることが分かりました。ですが、あくまでお互いに気持ちよく過ごせることが大前提です。踏み込み過ぎた質問だと感じた場合はうまく回避したり、距離感を調整したりしながら快適に過ごすようにしましょう。

オトナンサー編集部

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