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超一流プロのパットでの“共通点”とは?イップスから立ち直る方法を男子プロが解説

  • 2026.3.29

”イップス”は「自分はならない」と思っていませんか?

決して他人事ではなく、ゴルファーなら誰でもかかる。しかもゴルフを一生懸命やるほどかかりやすいんです!

なぜイップスにかかるのか、どんな症状が現れ、どうやって克服するのか。それを事前に知ることが、イップス予防の最善策になります。

リストはやわらかくインパクトはしっかり打つ

超一流プロのパットでの“共通点”とは?イップスから立ち直る方法を男子プロが解説
理論に凝り固まる人はイップス予備軍

「現代のスイング理論を機械的に突き詰めると、ナチュラルな動きを阻害する。阻害されるとイップスの入口に片足をかけた”イップス予備軍”になってしまうことも」(日下部)

理屈はわかっていても実践できない難しさ

シニアツアーに参戦する有力選手たちのなかでも、2割くらいはイップスと戦っている、または戦った経験がある。重症の選手も少なくなくて、どの選手もさまざまな対策を講じています。そんな選手たちはご多分に漏れず、練習場では普通にボールをポーンとスムーズに打っているのですが、試合になった瞬間に動けなくなったりする。「フェアウェイよりもラフのほうが安心する」という選手もいいますが、ボールが浮いてるし、アバウトに打てるので嫌なイメージが出にくいのかもしれません。

ある程度、クラブが振れればイップスは出にくいんです。振り幅を小さくして、スピードを落とすときにイップスは発生しがちで、シニアプロは経験豊富なので、もちろん理屈はよくわかっているはずなのに、実際に克服するとなるとなかなか難しいですね。

アマチュアでも、バックスイングは小さくフォローは大きく、インサイド・アウトに振るアプローチを打ち出すと危ない。イップスが発症する危険性は高まると思います。

イップス知らずの超一流プロたち

別格にうまいシニアプロは何人もいて、試合の高速グリーンでも、下りのパットをパチっと強いインパクトで打っている手を見ると「これが超一流のプロだ!」と思います。彼らは、オーガスタとかメジャーを戦っていて、止まらないグリーンでも臆することなくしっかりインパクトしてフィーリングを出してきた選手たちです。

タイガー・ウッズのパッティングを見ても、やはりリストがやわらかくて固めていない。超一流の選手の多くが、そうやって繊細なフィーリングを出しています。私はどちらかというと手首を固めるタイプで、正直自分にはマネのできない領域だなと感じていますが、あれが理想ですよね。

スイング理論がもつイップスのリスク

現代のスイング理論は、スイングプレーンやフェースの向きの管理など、クラブの軌道を正しくするところに重点が置かれています。スイング自体もコンパクトですよね。しかし、それを突き詰めていくと、人間はスイングするマシーンにならないといけない。その結果、ナチュラルな動きのスイングをする選手が随分と減ってきました。

以前、地面反力を積極的に使うスイングが流行しましたが、飛ばしに関しては素晴らしい反面、距離感などのフィーリング面では不利になるでしょう。自分が無理をすると、感覚は失われがちです。コンパクトなスイングだとなおさらでしょう。アマチュアの例だと、クラブが自分の体力のギリギリのスペックを使っている人にそういう傾向が多いですね。少しやさしいモデルとか、ロフトが多いクラブを使うと、余裕をもってスイングできてフィーリングも生まれてきます。

ルーティンをしっかり作るなどして、ナチュラルでスムーズに動くことに取り組むことが、アマチュアゴルファーもイップス予防につながるはずです。

【Lesson】インパクト感を養う!脱!「パットイップス」ドリル

超一流プロのパットでの“共通点”とは?イップスから立ち直る方法を男子プロが解説
アドレスしたボールの前に2つのボールを置く。インパクト後はこのボールに当てないようにストロークするドリル
超一流プロのパットでの“共通点”とは?イップスから立ち直る方法を男子プロが解説
フォローが大きいと、置いたボールに当たってしまう(×)。フォローを止める意識をもつことでゆるまないインパクトを養う「インパクト感」を得ることでイップスを克服

いかがでしたか。イップスを予防したい方はぜひ参考にしてください!

解説=日下部光隆
●くさかべ・みつたか/1968年生まれ、神奈川県出身。ツアー通算3勝を誇るショートゲームの名手。現在は、WASSゴルフスタジオ(東京都世田谷区)で精力的にレッスン活動を行なっているほか、シニアツアーにも参戦中。

構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
協力=WASSゴルフスタジオ

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