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「女ばっか我慢してる」“生々しい脚本”に憤慨する声も…結婚は惰性?リアルな描写が刺さる名作

  • 2025.5.31

現代は、離婚をする夫婦も増えている世の中ですが、離婚理由において最も多いのは「価値観の違い」。パートナーに出会うまで生きてきた人生のほうが長く、その中で培ってきた価値観を崩すことは容易ではありません。結婚、夫婦というややこしい関係を今一度客観的に見つめられる【夫婦で観たい名作】ドラマ3選をセレクトしました。

本記事では第3弾として2013年の1月期、毎週木曜22時より放送されていたドラマ『最高の離婚』をご紹介!2組の個性豊かな夫婦の事情を面白おかしく描いているラブコメディです。ぜひ、夫婦で一緒に見てください!

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

2組の30代夫婦、それぞれが抱える結婚観

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(C)SANKEI

作品名:ドラマ『最高の離婚』
放送期間:2013年1月10日~3月21日

あらすじ

神経質な性格を持つ永山瑛太さん演じる光生、真逆で大雑把な性格の尾野真千子さん演じる結夏夫婦。性格や価値観が全く違う二人が夫婦として暮らしてきて、お互いに離婚を考えています。一方で、真木よう子さん演じる灯里と綾野剛さん演じる諒夫婦は、諒の複雑な女性関係が理由で、不自然な夫婦として生活。灯里と光生は元恋人の中で、結夏との離婚後に再会、そこから2組の男女が複雑な関係となっていきます。

最終的に2組は夫婦として落ち着くのか?はたまた、元恋人の出現で新しい夫婦が誕生するのかーー?

夫婦って何?家族とは?コメディタッチのラブホームドラマに賛否の声

ドラマ『最高の離婚』は、夫婦や家族の形を問うドラマとなっています。別々の場所で生まれ、それぞれの家庭で人生を歩み、出会い、結ばれ、新しい家族が生まれるのが結婚です。しかし、結婚は簡単なものではなく、生きてきた環境が違うからこそ、価値観も違い、お互い歩み寄りながら夫婦としての新しい価値観を築いていきます。その歩み寄りができない故に「価値観の違い」で離婚する夫婦も珍しくありませんよね。

ドラマ『最高の離婚』は、「あるある」が多く共感が高いドラマとなっています。

SNSでは「好きだけでは結婚できないことがわかる」「恋人という間柄と生活する夫婦では関係性が大違い」「お互いが少し引いて歩み寄る姿勢が大切」など、結婚や夫婦のあり方について考えさせられる意見が多く集まっているようです。

恋ってするもんじゃなくて落ちるもんなんだなって。落ちたんだなって。今まで、性格的に冷静っていうか、サバサバしてる方だと思ってた自分の、すごくズルいとことか、身勝手なエゴとか、そういう嫌な自分、たくさん知りました。でも、そんなことどうでもいいくらい幸せだった。出典:ドラマ『最高の離婚』第2話より

諒との馴れ初めを語る灯里のセリフには、女性からの共感が多く寄せられました。

結婚は墓場なのか…打算、妥協、惰性の3Dが結婚?

ドラマ『最高の離婚』では「自分の心を殺すような結婚はしたくない」「諒のクズ男っぷりに腹立つばかり」「どうして女のほうが我慢が多いの?」などという結婚は墓場といわんばかりの意見も多く寄せられていました。

特に、光生が歯医者で放った言葉には賛否が集まりました。

結婚は3Dです。打算、妥協、惰性。そんなもんです。出典:ドラマ『最高の離婚』第1話より

「そのとおり!」「結婚ってそんなもの」という共感の嵐があった一方で「結婚に夢なんかないよね」「3Dとわかっていて結婚したいと思う気が知れない」など結婚に対する考え方に賛否両論の意見が飛び交っていました。

ドラマ『最高の離婚』から生まれた数々の名言

ドラマ『最高の離婚』では、30代夫婦の“リアル”が描かれており、共感の嵐となっています。個性豊かなキャストが放つ名言がグサリと刺さった視聴者も多いといわれています。

ドラマから生まれた数々の名言をピックアップして紹介してみましょう!

人生で一番大事なことって割り切るってことだと思うの。男って不思議だよ。なんで昔付き合ってた女が今でも自分のこと好きだと思い込んでるかな。出典:ドラマ『最高の離婚』第3話より
外で食べたら、レジでお金払うでしょ?家で食べたら、美味しかったって言うのがお金なの。言わなかったら食い逃げなの。私は家政婦じゃないんだから。仕事じゃないんだから。旦那さんが喜ぶと思うからやるんだから。やってたんだから。出典:ドラマ『最高の離婚』第4話より

そして最終話。光生は次のように語っています。

つくるのは難しいけど壊れるのは簡単で、いつ居なくなってもおかしくない人と一緒に暮らしてる。いつ無くなってもおかしくない時間過ごしてる。いつお別れが来たっておかしくないのに、好きだってことを忘れて生きてる。そういう、そういう風に生活してる。まあ、短くまとめると、大切な人だと思ってます。出典:ドラマ『最高の離婚』最終話より

目の前にある大切なものは見えているのに、大切さに気付けていない。しかし、その大切さに気付けたら、また新たな夫婦関係が築けるのかもしれません。改めて夫婦関係を考えるきっかけとなる同作をぜひ夫婦で視聴してみてはいかがでしょうか。


※記事内の情報は執筆時点の情報です。