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28年前、日本中が“雷に撃たれた”伝説の始まり “永遠の10歳”に心奪われた社会現象アニメ

  • 2025.5.22

「1997年の春、テレビの前で“ピカチュウ”に出会った日のこと、覚えてる?」

90年代後半、ゲームボーイの画面の中から飛び出すようにして始まったアニメ『ポケットモンスター』、略してポケモン。

ゲームの大ヒットを背景にスタートしたこのアニメシリーズは、ただのメディアミックスを超えて、子どもから大人までを巻き込む“社会現象”となった。

28年の歳月が流れた今なお続くポケモンの幕開け、“伝説の始まり”について振り返ってみよう。

電撃が放たれた第1話、視聴者すら雷に撃たれた

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TRILL作成 ※画像はイメージです

1997年4月1日放送の第1話『ポケモン!きみにきめた!』。主人公・サトシと、相棒となるピカチュウの出会いを描いたこのエピソードは、アニメ史に残る衝撃の幕開けだった。

言うことを聞かないピカチュウ。バラバラなふたり。でも、野生のポケモンに襲われたとき、サトシが自分をかばう姿に心を打たれたピカチュウが放った、あの電撃。

まるで少年とポケモンが“本当の絆”を結んだようなその瞬間に、多くの視聴者が心をつかまれた。まさに雷に撃たれたように、ポケモンというアニメの虜になっていったのである。

戦いよりも大切だった、“出会いと別れ”

『ポケモン』はバトルアニメではあるけれど、単なる勝ち負けだけの物語ではなかった。

トキワの森、ニビジム、タマムシシティーー

旅の途中で出会う仲間たちやポケモンとの交流、そして別れ。バタフリーとのお別れ回「バイバイバタフリー」や、リザードンとの信頼を育むエピソードなど、何度も涙を誘う場面があった。

それぞれのポケモンに性格があり、それぞれの想いがある。“ただのモンスター”ではなく、“かけがえのない相棒”として描かれたからこそ、多くの子どもたちが“自分だけのポケモン”を夢見た。

“永遠の10歳”サトシがくれたもの

アニメの中でサトシは、“10歳の少年”のまま旅を続けてきた。それは、彼が持ち続ける“まっすぐさ”と“あきらめない心”の象徴でもある。負けても、泣いても、必ず前を向くサトシの姿は、視聴者にとって“理想の主人公”だった。

大人になった今でも、ふとサトシの勇姿を思い出し、彼の姿や言動に背中を押された人も少なくないだろう。それだけ、多くの観衆の心を奪っていった存在だ。

“あの冒険”が、今でも心を動かす理由

長寿アニメとして進化を続けてきた『ポケモン』。時代ごとに登場キャラクターやポケモンが変わっても、根底に流れるテーマは変わらなかった。

「信じること」「諦めないこと」「仲間を想うこと」ーー

それは、子どもだけでなく、大人にも必要な“心の原点”だったのかもしれない。

あの日テレビの前で感じた“ワクワク”を、もう一度

『ポケットモンスター』の第1話を見たときの、あの胸の高鳴り。誰もがまだ知らないポケモンの世界に触れ、サトシと一緒に旅を始めたあの日。あの冒険心と優しさが詰まった世界は、これからも色褪せることはない。


※この記事は執筆時点の情報です。