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『職場で嫌われてる人』には“意外な共通点”があった…→「一緒に働きたくない」と思われる“NG行動”とは?【専門家が解説】

  • 2025.5.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

職場で人間関係がうまくいかない——そんな悩みを抱えている人は少なくありません。とくに厄介なのは、本人に自覚がないまま周囲から距離を置かれてしまうケースです。「なぜか信頼されない」「あいさつしても反応が薄い」「雑談に呼ばれない」……こうした違和感が重なってくると、仕事にも悪影響を及ぼしかねません。
実は、無意識のうちに「嫌われやすい行動」をとっている人には、いくつかの共通点があります。今回は、職場で信頼を失いやすい人の特徴について掘り下げてみましょう。

無意識の“自己中心発言”が周囲を遠ざける

第一に挙げられるのが、「自分の話ばかりする人」です。

もちろん、雑談や自己開示が人間関係の潤滑油になることはありますが、度を越えてしまうと逆効果です。たとえば、誰かが「今週は忙しくて大変だった」と話しているときに、「私なんてもっと大変だったよ」とすぐに自分のエピソードにすり替えてしまう。これでは、相手は「この人は話を聞いてくれない」と感じてしまいます。

また、「私はこう思う」「私の考えでは」と、常に自分視点で意見を述べる癖も要注意。会議などで主張が強すぎると、「この人は他人の意見を聞く気がない」と受け取られてしまい、信頼を失う原因になります。特に近年は“共感力”や“傾聴力”が重視される時代。相手の話に耳を傾け、会話のキャッチボールができるかどうかが、人間関係を円滑に保つカギとなります。

「悪気のない無関心」も信頼を損なう

もうひとつの大きな共通点は、「周囲への無関心」です。

たとえば、同僚の体調不良や異動などの話題に対して「ふーん」「へえ、そうなんだ」といった素っ気ない反応をしていませんか?
こうした“温度の低い態度”は、自覚がなくても相手に冷たい印象を与え、「この人に相談しても意味がなさそう」「もう一緒に働きたくない」と感じさせてしまいます。

また、無意識のうちに周囲の仕事や努力をスルーしてしまう人も注意が必要です。たとえば、誰かが頑張って資料をまとめたのに、一切コメントをしなかったり、自分のタスクにしか興味がなかったりする態度は、「協調性に欠ける」「感謝がない人」と受け取られてしまう可能性があります。

「悪気はない」「ただ自分の仕事に集中していただけ」という場合でも、“無関心”は職場においては無言の拒絶と受け取られかねません。小さな一言やリアクションが、信頼関係を築くための大きな一歩になるのです。

“気づける人”になることが信頼を守る第一歩

職場で「嫌われる」「信頼されない」という状況は、必ずしもその人の人格や能力に問題があるわけではありません。むしろ、「無意識のうちにやってしまっていること」が原因であるケースが大半です。
大切なのは、まず「自分は大丈夫だろうか」と客観的に見直すこと。自分ばかり話していないか、人の話を流していないか、相手の立場に立って発言できているか。日々の小さな言動が、信頼を築く土台になります。

また、ちょっとした心がけ——たとえば「ありがとう」「お疲れさま」などの一言や、同僚の変化に気づいて声をかけるだけでも、人間関係は大きく変わります。

信頼を得るには時間がかかりますが、失うのは一瞬です。だからこそ、「気づける人」であることが、職場での信頼と人間関係を守る最大の武器になるのです。


監修者:川谷潤太(かわたに じゅんた)(株式会社脳レボ 代表)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。