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医師「極力やめてください」→逆に『肌の乾燥』を悪化させている…意外とやりがちな“NGスキンケア”とは?【医師が監修】

  • 2025.5.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日欠かさず行っているスキンケア。それなのに、肌の乾燥が気になる…なんて経験ありませんか?

もしかしたら、そのスキンケア方法が、あなたの肌を乾燥させている原因かもしれません。

今回は、日常でやりがちなNGスキンケア習慣を医師の監修の元、徹底解説します。

肌が乾燥する原因とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

肌の乾燥は、表皮の一番外側にある「角質層」のバリア機能が低下することが主な原因です。

角質層には、肌内部の水分を保って蒸発を防いだり、外部からのアレルゲンや刺激物の侵入を防いだりする重要な役割があります。このバリア機能がしっかり働いていると、肌はうるおいを保ち、健やかな状態を維持することができます。

しかし、さまざまな要因によって角質層の天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が減少すると、細胞同士のつながりが弱まり、バリア機能が低下します。その結果、肌から水分が失われやすくなり、乾燥が進んでしまいます。

さまざまな理由が考えられますが、肌のターンオーバの乱れや外的要因(クーラー・外気)による乾燥、紫外線や加齢によるものなどがあります。

意外と知らない!乾燥肌を招くNGスキンケア習慣

肌が乾燥する原因は、紫外線や乾燥した空気だけではありません。

実は、毎日のスキンケア方法が、肌の乾燥を悪化させている可能性があるのです。

特に、やりすぎると逆効果になるケアがいくつか存在します。それは、どんなケアなのでしょうか?

まず挙げられるのが、洗顔のやりすぎです。

汚れを落とすのは大切ですが、ゴシゴシ洗ったり、洗浄力の強い洗顔料を頻繁に使用したりすると、肌の必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥肌を招いてしまいます。皮脂は、肌のバリア機能を保つ上で重要な役割を果たしているため、過剰に洗い流してしまうと、肌の水分が蒸発しやすくなってしまうのです。また、熱すぎるお湯での洗顔もNG。ぬるま湯を使用し、丁寧に優しく洗うことを心がけましょう。

さらに、保湿ケアもやりすぎると逆効果になる場合があります。

例えば、保湿成分の濃度が高すぎるクリームを厚塗りしたり、何度も重ね塗りしたりすると、肌がそれを吸収しきれず、逆に肌表面にベタつきが残ってしまい、乾燥を招くことがあるので極力やめてください。肌の状態に合わせて、適切な量、適切な製品を選ぶことが大切です。

今回監修いただいた医師によると、しっかり保湿して乾燥肌を改善するだけで、シミやくすみ、肌荒れが治る患者さんもいるそうです。手軽にできる美肌治療を、根本から見直してみてください。

他にも意識したいポイントが…

また、化粧水や乳液を肌に浸透させたいと考えて、強い力でパッティングしているという人も多いはず。

洗顔の注意事項でも説明した通り、摩擦や過度な刺激は肌にとってNG。強い力でパッティングすることで、肌に炎症が起こりやすくなり、肌トラブルが起こりやすくなってしまう可能性があります。

乾燥すると、普段の状態よりも摩擦など外部からの刺激を受けやすい状態になっています。そのため乾燥肌が気になるときでも、顔を頻繁に触ったり、強い刺激には注意が必要です。

乾燥肌対策は、シンプルイズベスト!

乾燥肌対策は、特別なことをする必要はありません。

大切なのは、肌に負担をかけない、シンプルなスキンケアを実践することです。 洗浄力の穏やかな洗顔料を選び、ぬるま湯で優しく洗い、肌に合った保湿クリームを適切な量だけ使用しましょう。

また、生活習慣にも気を配り、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけることも大切です。肌の乾燥に悩んでいる方は、一度、自分のスキンケアを見直してみてはいかがでしょうか?

改善が難しい場合は医師や専門家にも相談してみてくださいね。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。