1. トップ
  2. 『白髪が多い人』の共通点は“食事の仕方”だった?!…→実は白髪を悪化させている“NG調理法”とは?【医師が解説】

『白髪が多い人』の共通点は“食事の仕方”だった?!…→実は白髪を悪化させている“NG調理法”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.14
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

「白髪が増えた」「こんなところに白髪が生えてきた」とドキッとした経験はありませんか?

気がついたら増えている白髪。さまざまな原因がありますが、食べ物にも注意が必要です。今回は、白髪を増やす原因となる可能性のある、NGな調理法について、医師の解説を交えながらご紹介します。もしかしたら、あなたの毎日の食卓に潜んでいるかもしれませんよ。

白髪と食事の関係って?意外な落とし穴とは?

白髪は加齢によるメラニン色素の減少が主な原因ですが、実は食生活も大きく関わっているってご存知でしたか?

栄養バランスの偏りや、特定の栄養素の不足、さらには特定の食品の過剰摂取は、白髪を促進する可能性があるのです。

特に、注目したいのが「糖化」という現象。 血液中の余分な糖と体内のタンパク質がくっつくことで、AGEという物質がつくられます。これが糖化という現象で、糖化が進む=AGEが増えるということになり、AGEはシワやシミ、たるみなどの肌老化をスピードアップさせる悪玉物質といわれています。

 つまり、AGE生成を促進するような食事は、白髪を増やす原因の1つになり得るということです。

NGな調理法は毎日やっているかも…

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどのような調理法がAGEの生成を促進するのでしょうか?

AGEは、加熱してこんがり焼けたキツネ色の部分であることが目印です。高温で加熱した肉類、魚介類、加工食品など、さまざまなものが対象になります。ステーキ、ホットケーキ、プリンのカラメルなど、揚げる、焼く、炒めるなどの調理法で作られたもので、動物性脂肪食品には特にAGEが多く含まれているため、注意が必要です。(※)

どんな食品でも、焼く・炒めるなどの工程で焼いたり、炒めたりすると、焦げができてしまいます。また、タンパク質自体が悪者というわけではなく、タンパク質と糖を同時に高温で加熱することがAGEの発生につながるため、蒸す・煮るなどの調理法を用いることがよいでしょう。

また、こんがり焼けたものだけではなく、ジュースや炭酸飲料などの甘味づけに使われる甘味料の摂りすぎにも注意が必要です。甘味料は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくると言われており、成分表示に「果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」などと書かれている場合は、注意が必要です。

毎日甘い飲み物を大量に飲んだり、スイーツの過剰摂取が糖化につながる恐れがあります。

積極的に取り入れたい食品は?

AGEはタンパク質と糖が加熱されることによってできます。

そのため、サラダなどの生野菜や、お刺身といった生の食品はAGEの少ない食品です。

そのため、ステーキを食べるときは一緒にサラダを食べるなど、AGEの少ない食品を摂取したり、前述のように煮たり・焼いたりという調理法も意識しましょう。

もちろん、すべての白髪が食生活によって改善するとは限りません。遺伝的な要因や加齢による影響なども無視できませんが、食生活を見直すことで、白髪増加のスピードを遅らせる、あるいは白髪の量を減らす可能性があるといえます。

気になる白髪対策は食生活から

白髪が気になる人は、今回紹介したNG食品を意識し、過剰摂取を防ぐことで良い効果がもたらされる可能性があります。

調理法を変えただけで、白髪が完全に解消するとは限りませんが、健康的な食生活は、髪だけでなく体の健康にも良い影響を与えてくれるはず。

早速今日から、食卓のメニューを見直してみませんか?


※参考:AGE測定推進協会(https://www.age-sokutei.jp/food/index.html)


undefined

監修者:近藤惣一郎(ロンリー侍ドクター) SO グレイスクリニック 院長

京都大学医学部卒 医学博士(京都大学) 日本美容外科学会専門医 日本脳神経外科学会専門医・評議員 日本抗加齢学会会員 
2010年に美容外科・SOグレイスクリニック(東京・大阪)を開院。
「美は健康の上に成り立つ 」を モットーに 健康を大切にしたアンチエイジング美容医療を長年にわたり実践