1. トップ
  2. 恋愛
  3. J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

  • 2025.4.12
J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

Text by 高橋アオ

[J2第9節ベガルタ仙台 0-0 FC今治、4月12日、宮城・キューアンドエースタジアムみやぎ]

仙台は今治とスコアレスドローに終わり、3試合連続無失点となった。この日は得点ランキング7ゴールでトップタイの今治FWマルクス・ヴィニシウスが先発するも、今季名古屋グランパスから加入した仙台DF井上詩音が見事に抑え込んでクリーンシートに貢献した。昨季はリーグ戦2試合に留まったフィジカルモンスターが新天地で輝きを放った。

仙台が誇るフィジカルモンスターが完封勝利に貢献

まさに守備の要といえる活躍だ。先発出場した井上は、今治のFWウェズレイ・タンキ、FWヴィニシウスの強力ブラジル人ツートップを出足の早いカバーリングと優れた跳躍力で完封。タンキをシュートゼロ本、ヴィニシウスをシュート2本に抑え込んでみせた。

J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

「外国人選手は身体能力の高い選手が多いので、そういう選手とやるのはすごく楽しいです。 実際に2年前のACL(アジアチャンピオンズリーグ)をとおしてすごく楽しかった。

実際にこうやって長崎のジェズス選手や、磐田のジョルディ・クルークス選手やマテウス・ペイショット選手、きょうもすごく強い選手やれて楽しかったです。ゼロで抑えたので本当に良かったと思います」とはにかんだ。ただチームは今治にシュート10本と押し込んだが、決定機を仕留めきれなかった。いい守備からいい攻撃につなげるようにロングフィードなどで攻撃の起点を作り、セットプレーで攻撃参加した井上の奮闘も空しくドロー決着となった。

「ピンチというピンチをあまり作られなかったので、そこはすごくポジティブに捉えています。 ただ勝ち切れなかったことがすごく悔しいですね。 きょうのゲームは僕たちの方がシュートも倍くらい打っていましたし、チャンスもありました。後ろがゼロで守れば勝点も取れるので、最後のところをしっかり決め切れれば…」

これまで仙台は優位な展開で押し込む場面を作れても、攻守の切り替えが早い相手のカウンターで失点する場面が多々あった。

仙台もカウンターを持ち味にしているチームだが、ボールを持たされる展開からカウンターで被弾する欠点を克服しなければならない。ただこの日は素早い攻守の切り替えを持ち味にする今治相手に後れを取らなかった。

J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

「水戸、磐田とやったときにカウンターから失点して、実際に勝点をこぼした試合があったので、『そこのトランジションの部分は気をつけて切り替えを早くやっていこう』とチームの中で言ってやっています。

実際にトランジションのスピードや、ピンチになる前にプレーを一旦切る部分をしっかりみんなで整理してやれていることが3試合連続無失点という結果につながっているのかなと思います」と胸を張った。

井上を筆頭に仙台イレブンはボールを奪われても素早く寄せてピンチの芽を摘む切り替えの早さで弱点を克服しつつある。

来季は古巣名古屋に恩返しだ!

井上は専修大を経て2023年にJ2ヴァンフォーレ甲府で大卒ルーキーながらリーグ戦30試合に先発し、ACLでも出場した5試合は負けなしと主力として活躍した。その実力が評価されて昨季名古屋グランパスに完全移籍で加入した。

J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

名古屋U-18で過ごした井上にとってトップチーム加入は大きな目標であり、DFラインに負傷者が続出した影響で昨季開幕戦で先発出場を果たしたが、試合は0-3と大敗し、その後は定位置をつかめずにリーグ戦2試合に留まった。

目標としていたチームで活躍できなかった悔しさをバネに課題だったロングフィードやショートパスを特訓し、出場機会をつかめずとも地道に努力を重ねてきた。

背番号44は「僕が活躍している姿をもう一回名古屋の人たちに観ていただきたいですし、仙台でJ1に上がって、豊田スタジアムに戻ってみなさんの前でプレーして勝てればと思っています。

恩返しじゃないですけど、しっかり成長したところを見せたいです。まずは今年絶対にJ1へ上がって(来季は)名古屋と対戦したいですね」と目標を掲げた。

名古屋にリベンジより、「恩の方が強い」と言い切る仙台のフィジカルモンスターは、チームを戻るべき場所へ戻して古巣との戦いを望んでいる。

アカデミーでは日本代表DF菅原由勢(プレミアリーグ・サウサンプトン)、同DF藤井陽也(ベルギー1部コルトライク)と同期であり、「由勢や陽(はる)ちゃんが海外でやっているので、すごく刺激になっています。僕も地道に地に足を付けて頑張っていきたいです」と海の向こうで戦う仲間に追いつこうと努力を重ねている。

J2ベガルタ仙台の守備の要、菅原由勢、藤井陽也の同期が強力FW抑え3試合連続無失点に貢献!「絶対にJ1へ上がって名古屋と対戦したい」

次節は20日(日)午後1時に敵地・えがお健康スタジアムでロアッソ熊本と対戦する。今季リーグ戦全試合でフル出場を果たす守備の要は、2試合ぶりの勝利に向けて燃えている。

「目の前の1試合で勝点を落としたら、プレーオフ圏内から一気に落ちちゃうので、絶対に勝点をこぼさず無失点で勝てるように、地道にやっていきたいと思います」と意気込んだ。


仙台で急成長中のグラディエーター・井上が優れた身体能力を生かした攻守で、仙台を5シーズンぶりのJ1復帰へと導いてみせる。

(取材・文 高橋アオ)

元記事で読む
の記事をもっとみる