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ヘンリー王子がパトロンを辞任した慈善団体、英政府機関の調査

  • 2025.4.4
Sentebale ISPS Handa Polo Cup 2022

亡き母ダイアナ妃の遺志を継ぎ、2006年にレソト王室のセーイソ王子とともに立ち上げた慈善団体、サンタバリーのパトロン辞任を発表したヘンリー王子。非営利団体を管轄する英政府機関チャリティ委員会は4月3日(以下、現地時間)、サンタバリーの規則順守案件について調査を始めたとして、「証拠を集め、過去と現在における慈善団体と理事の法的義務遵守を評価する」と発表した。

これを受け、ヘンリー王子は「先週起きた事態に心を痛めています。特にあからさまな嘘によって、ともにゴールを目指し20年の年月を費やしてきた人々が傷つけられていることに、胸が張り裂ける思いです。サンタバリーの受益者こそが、一番の被害者です」と声明で述べ、こう続けた。

「元理事とパトロンを代表し、チャリティ委員会がしかるべき調査を行うと発表したことに、安堵していることをお伝えします。この調査によって、我々を辞任に追い込んだ真相が明らかになることを心から期待しています。我々が奉仕するコミュニティのためにも、調査の結果、慈善団体が正しい者の手に委ねられることを願ってやみません」

アフリカ南部の国レソトにおける貧困やエイズ問題に取り組み、孤児の支援を行ってきたサンタバリーだが、このところ理事長ソフィー・チャンダウカと、王子たちや理事たちとの間の対立が取り沙汰されている。報道によると、理事たちは2023年7月にチャンダウカが理事に就任してから団体の財政が悪化したとして、彼女の辞任を要求。これを不服としてチャンダウカが法的手段に訴えたことを受け、理事たちは辞任し、ヘンリー王子とセーイソ王子も理事への支持を表明してパトロンの座を辞した。一方のチャンダウカは、内部調査で団体内に権力の乱用や女性蔑視、ハラスメントなど不正が見つかったと述べ、「調査結果をチャリティ委員会に報告する」所存であると明らかにしていた。

昨年4月に開催されたサンタバリー主催のチャリティポロカップにて。左からヘンリー王子、メーガン妃、理事長のソフィー・チャンダウカ。
Prince Harry and Meghan Markle attend the Royal Salute Polo Challenge benefitting Sentebale at Grand Champions Polo Club on April 12, 2024 in Wellington, Florida. 昨年4月に開催されたサンタバリー主催のチャリティポロカップにて。左からヘンリー王子、メーガン妃、理事長のソフィー・チャンダウカ。

またチャンダウカは、3月29日発売の「フィナンシャル・タイムズ」紙で、「この団体の最大のリスクは、パトロンが持つ有毒性だ」と王子を非難。王室を離脱したヘンリー王子夫妻に対する世間の反発が、新たな寄付の獲得や上級職員採用の妨げになっていると訴えた。さらに王子夫妻と彼女の間で緊張が走ったことが、今回の騒動の遠因になったと主張。

ヘンリー王子は、サンタバリー主催のチャリティポロカップにたびたび出場してきたが、昨年4月の大会では、表彰式でメーガン妃がチャンダウカをヘンリー王子から遠ざけたとされる姿がキャッチされ、注目を集めた。メーガン妃に否定的な言説がネット上で拡散されたため、王子はチャンダウカに対し、声明を発表するよう求めたそうだが、彼女はこれを拒否。「サセックス夫妻のPRマシーンの一部になるという前例を作るつもりはない」と主張したことが、関係悪化のターニングポイントになったとしていた。

Text: Tae Terai

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