どこから計算するのが正解？「9−2×2+2」→正しく計算できる？

今回の問題は、「どこから計算をスタートさせるのか」にまず注目してください。計算自体は簡単ですが、スタート地点を誤ると思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。

さて、あなたは正しく計算できるでしょうか。

問題

次の計算をしなさい。
9−2×2+2

正解は、「7」です。

あなたが出した答えと一致しましたか？

「簡単そうに見えたけど、計算結果が間違っていた」という人は、ぜひ次の「ポイント」を確認してください。

正しい計算過程を紹介していますよ。

今回の問題のポイントは、「掛け算から先に計算すること」です。

つまり、次のように左から順に計算するのは間違いです。

9−2×2+2 ←引き算から計算する
=7×2+2 ←次に掛け算
=14+2 ←最後に足し算
=16 ←誤答

どうしてこの計算順序が間違っているのでしょうか。

まずは次のルールを確認してください。

<計算順序のルール>
次の順序で計算します。

1.( )の中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算

※同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します。

今回の問題の式に含まれているのは、引き算、掛け算、足し算です。

9−2×2+2

この中で、ルール上、最も優先順位が高いのは掛け算ですね。よって、まずは掛け算から先に計算しなければなりません。

9−2×2+2
=9−4+2

残りは引き算と足し算です。

引き算と足し算は計算順序のルールでは、同じ優先順位になっています。だからといって、足し算から先に計算してはいけません。

9−4+2 ←足し算から先にしてしまうと…
=9−6
=3 ←誤答！

正解の7になりませんでしたね。

ここで注目してほしいのが、計算順序のルールの最後に書かれていた「同じ優先順位の計算がある場合は、左から計算します」という部分です。

この式の中では、左から引き算→足し算の順番に書かれていますので、先に計算するのは引き算の方になります。

9−4+2
=5+2
=7

同じ優先順位の計算でも、「左から順に」のルールを守らないと誤答してしまう可能性がありますので、注意してくださいね。

今回の問題では、計算順序のルールを守ることが重要でした。

この問題で特に重要だったのは、次の二つのルールです。

・掛け算を足し算、引き算より先に計算すること
・優先順位が同じものは、左から順に計算する

計算順序を間違えることで、正解とはまったく違う計算結果が出てしまうこともあります。複数の演算が含まれている計算問題では、まず最初にどういう順番で計算をすべきか考えることをおすすめします。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

文（編集）：VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。

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