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バリ島・チャングーエリア|ノマドの聖地で過ごす、ワーケーションのとある一日

  • 2025.3.28

会社員をやめて、私は今フリーランスとして暮らしている。

私が携わる仕事は、PCひとつ開くことができれば対応ができるものが多い。そんな働き方のおかげで、時間や場所を自由に選べることが多くなった。

そして、旅好きの私がワーケーションに興味を持つのは時間の問題だった。こつこつとワーケーションにチャレンジして気づけば10回を超え、だいぶ経験値も溜まってきた。

いろいろ巡った中でも、日常と大きく変わらずにワーケーションを楽しめる、バリ島のチャングーエリアを実際に私が過ごした一日に沿って紹介をしたい。

日中は、お気に入りのカフェで作業

バリ島ウブドのヴィラ。年中温暖なバリ島は寒い時ほど行きたくなる

2月のある日、寒さから逃げるようにバリ島へ飛んだ。

バリ島でのワーケーションは3回目。現地のイベントに参加したことがきっかけで、過ごしやすさにハマり、機会を見つけては訪れている。

ヨガやラグジュアリーホテルで有名なウブド、サーフィンで有名なクタなど、観光が主要産業のバリ島には有名なエリアがたくさんあるが、私は毎度「チャングー」というエリアに直行する。

ITを活用しながらPCひとつで仕事をする「デジタルノマド」に人気の高い場所として、インドネシア、中でもバリ島のチャングーエリアは世界の数々のランキングで上位に選ばれている。

南国フルーツたっぷりアサイーボウルを食べて一日のエネルギーチャージ|nüde cafe Berawa

PC作業をしている人がたくさんいるチャングーのカフェ

チャングーで過ごすワーケーションの一日は、お気に入りのカフェ「nüde cafe Berawa」で作業をするところからはじまる。

ほかにもチャングーには過ごしやすいカフェがいくつもあり、日本との大きな違いは、長居しても嫌な顔をされにくいことだと思っている。

3時間以上作業し続ける人も多いが、追加注文の確認や退席を誘導されることもなく、多くのカフェでは放っておいてくれる。ありがたい環境だ。

ココナッツたっぷりのアサイーボウル。南国のフルーツだからか、特に甘く感じる。

ローカルの屋台と比べれば観光客向けの価格帯だが、日本と同じか少し安いくらい。一日の最初のカフェでは、朝食用のフルーツボウルとドリンク、集中が切れたらランチプレートまで注文する。

フルーツたっぷりで毎日しあわせな気持ちになるが、意外と不足するのは塩分だ。

フルーツボウルではなかなか摂取できず、日中は気温30度前後と暑さとの戦い。塩をもらってスイカにかけたり、コンビニでスポーツドリンクを購入するのも大切なポイント。

コワーキングスペースのようなカフェ|Fine by SATUSATUCOFFEE

フルーツボウルはお店によってトッピングがさまざま。いくつか回るのも楽しみ方のひとつ

どのカフェもWi-Fiと電源がほぼ完備なのもうれしい。私自身はテザリングで仕事をすることがほとんどだけど、Wi-Fi速度も申し分ないのでもしもの時にも安心だ。

クーラーの効いた室内や、オープンエアのカフェもあるので気分転換がしやすいのも気に入っている。

お気に入りのカフェの一つ、「Fine by SATUSATUSOFFEE」も気分転換によく使う。

どこを見回してもみんなPC作業をしていたり、複数名でプレゼンテーション資料を開いて会話をしている人ばかり。スタートアップ感があってかっこいいなと思ったりする。

Zoomの画面で打ち合わせをしている人もたくさんだ。欧米人やヨーロッパ系の言語が多く聞こえてくるし、作業途中でぼーっとドリンクを飲んでいた時には、隣の席のロシア人男性と会話をしてお互いの仕事の話をしたこともある。

weworkなどの外資系コワーキングスペースで見られるような光景が、バリ島の日常に広がっていた。

自由に好きな場所で働けるからこそ大切にしているマイルール

私はワーケーションのとき、個人的に設けているルールがある。オンラインの打ち合わせがあるときはカフェを使わないこと。

友人との電話などは別だが、取引先など仕事相手との時間は、ホテルの自室・コワーキングカフェの個室やミーティングブースを単独で使用する。

Wi-Fiの安定性や雑音はもちろん、会議中は機密情報が満載なので、漏洩リスクの少ない環境を用意する。事前に音声や接続状況のテストをしておくこともセットだ。

自由に、好きな場所で働けるからこそ、しっかりと責任とリスク管理をして仕事に臨みたい。

休憩時間は、バリならではのおしゃれスパをセレクト

曲線や配色が美しいバリ島のスパ

仕事をぎゅっと詰めつつ、現地ならではの体験も取り込むのがワーケーションの醍醐味。バリ島では、東南アジアならではのお手頃価格で受けられるスパタイムをチョイス。

バリ島には、ピンタレストに並ぶような、淡い色合いの配色と曲線を活用したインテリアが本当にたくさん実在している。

今回もGoogleマップから画像や口コミを参考にして「Amèline Beauty & Spa」というスパに当日予約で伺った。ちなみに、口コミが非常に良いので、行かなくても一度見てもらいたいくらい。

受けたのは「Better Mood」という90分のメニュー。全身のボディケアとフェイシャルケアをオールハンドで施術してもらえた。価格は約5,500円。

ほどよく強めの指圧が心地よく、酷使した肩・首・目・腰...と体中が安らぐ。ラベンダーのアロマの香りに包まれ、かわいいインテリアで視覚的にもしあわせいっぱいのなか、5,000円程度で一式受けられるなんて夢かと思った。

作業はひとりで、食事はみんなと

はじめて出会う人とも、現地の食事を囲めば会話が弾む

「19時にこの店に集合!」という夕食の約束があると一日頑張れるのは、どこにいても同じかもしれない。

ワーケーション先で同じ期間に滞在している友人がいても、日中の時間はそれぞれで過ごす方が私は好きだ。同じカフェにいることもあるが、各自が自分の作業を進めている。そのスタイルを好んでいる友人も多いのでありがたい。

ランチや夕食で合流して、その日の頑張りを労いながら現地のおいしいものを食べる。旅が終わった後に思い出してもしあわせな気持ちになれる。

この日は、現地で誕生日を迎えた友人が幹事となり、自身の誕生日会、兼交流会が開催されたので参加した。友人が友人を呼び、10名前後で食事をするおもしろい会だった。

人によっては「そんな初対面だらけなんて無理〜」となるかもしれないが、ここまでひとりで過ごす時間が長くなると、少しでも楽しく会話ができる人がいることがうれしいと思える。

新しい人と出会って、お互いの話を聞き合う時間、そこには現地ならではの料理が並び、「これなんだろうね?」とみんなで楽しむ会話が、貴重な時間に思える。

日常に少しのスパイスを感じる「いつものワーケーション」

息抜きがてら海まで移動してサンセットを見るのも恒例行事

この日の活動を要約すると、カフェで作業をして・スパを挟んで・夜は会食という一日だ。バリ島でなくてもできる。いつもの過ごし方と変わらない。

ちがうことと言えば、PCからふと顔を上げた時に広がる景色が、海やプールだったこと。ランチで食べたものが、バリ島名物のナシゴレンだったこと。夜集まった人たちが、バリ島に移住している人ばかりだったことなど。

ほんの少しのスパイスだけど、価値観や日常が変化する大きな要素だ。日常も守りながら景色や感覚の変化を楽しむことができるから、私はワーケーションが大好きだ。

もしこの記事を見てワーケーションが気になったなら、イメージの湧く場所に、できる範囲の日数からで構わないので行ってみて欲しい。

そして初回から、仕事も休暇も両立できるほどワーケーションは甘くない。課題を見つけて帰ってくることになるが、まずは体験してみて視野や知見を広げてみることをおすすめする。

ぜひ世界のどこか、ワーケーション先で会えることがあれば、お互いの仕事や日常の話を交わせたらうれしいなと思う。

All photos by Miyamoto Hazuki

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