美容師「乾燥やパサつきの原因に」→『シャンプー選び』はここが重要！意識すべき“３つのポイント”とは？【美容師が解説】

2025.4.28

シャンプーに求めるものは人それぞれ。香りの心地よさ、洗っているときの泡立ち、指通り、仕上がりのまとまり感――毎日のバスタイムをより快適にしてくれる“推しシャンプー”は、誰しもひとつは持っていたいアイテムです。

特に最近は、ドラッグストアからサロン専売品まで、機能性と香りを両立した高品質なシャンプーが数多く登場しています。
そこで今回は、「香り」「泡立ち」「仕上がり」に着目しながら、人気の高いシャンプーの特徴と、理想の1本に出会うための選び方についてご紹介します。

シャンプーにおける「香り」は、選ばれる理由の上位に

シャンプーを選ぶ際、多くの人が重視するのが「香り」。
シャンプーは毎日使うものなので、香りは使用感に大きく影響します。

近年人気を集めているのは、以下のような香りのタイプです。

フローラル系：華やかで女性らしい印象（ローズ・ピオニー・ジャスミンなど）
シトラス系：爽やかでユニセックスに使える（オレンジ・ベルガモット・レモングラスなど）
ウッディ系：落ち着きと高級感を演出（サンダルウッド・シダーなど）
フルーティ系：軽やかで親しみやすい（アップル・ピーチなど）

香りはバスタイム中のリラックス効果だけでなく、髪に残ることで翌日の気分にも影響します。
また、香水よりも控えめな“ヘアフレグランス代わり”として活用する人も増えています。

香りの強さには個人差の好みもあるため、シャンプー＋トリートメントで合わせて香りが残るものを選ぶと統一感が生まれやすくなります。

泡立ちと仕上がりでわかる“自分に合うシャンプー”とは？

「泡立ちが良い＝洗浄力が強い」と思われがちですが、泡立ちの良さは使い心地や髪への摩擦軽減にもつながる大切な要素です。
豊かな泡で包み込むことで、髪同士の摩擦が減り、キューティクルの傷みを防ぎながらやさしく洗うことができます。

一方で、泡立ちを重視するあまり、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naなどの強洗浄成分が含まれていると、乾燥やパサつきの原因になることもあるため注意が必要です。
乾燥肌・敏感肌の人やダメージヘアには、アミノ酸系の洗浄成分（ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNaなど）が含まれるものがおすすめです。

また、仕上がりの好みも分かれるポイント。

ふんわりタイプ：猫っ毛やボリュームが出にくい人に◎
しっとりタイプ：髪の広がりが気になる人、くせ毛の人におすすめ
ツヤ感重視：熱ダメージやカラーでパサつきやすい人向け

このように、自分の髪質・髪悩み・仕上がりイメージに合わせて選ぶことで、より満足度の高いシャンプー体験につながります。

“推しシャンプー”を見つけるには？香り・質感・成分の3点チェックを

シャンプーは毎日使うものだからこそ、使用感と仕上がりのバランスがとれているものを選ぶことが、髪と心の満足度を上げるカギになります。
自分にとっての“推しシャンプー”に出会うためには、以下のポイントを意識してみましょう。

推しシャンプー選びの3つの視点：

香りが心地よいか？
→ 朝や夜の気分を高めてくれる香りは、日常のリズムを整える効果も。
泡立ちと洗い心地が好みに合っているか？
→ 指通りが良く、洗っているときの快適さがあるかをチェック。
自分の髪質に合った仕上がりになるか？
→ しっとり／ふんわり／ツヤ重視など、求める質感に近づくかどうか。

加えて、成分表をチェックしてアミノ酸系洗浄成分かどうかを確認するのもひとつの基準になります。

最近は、シャンプーのミニサイズやトライアルセットも豊富なので、いろいろ試して自分の“推し”を見つける楽しみ方もおすすめです。
髪はもちろん、毎日の気分までも整えてくれる“推しシャンプー”。ぜひ、あなただけの1本を探してみてください。

監修者：三村浩章（合同会社サステア CEO、ヘアメイククール代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ）

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中