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プロ「帰る直前に渡します」 渡すタイミング、間違えてない?知らないと恥をかくかもしれない“手土産のマナー”とは?

  • 2025.5.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

取引先や知人宅を訪問する時、手土産を持っていくことがあります。その時、どのように手土産を渡していますか? せっかく手土産を持って行くのですから、喜んでもらえる渡し方をしっかり押さえておきましょう。

手土産を渡すタイミングは?

訪問の目的によって、手土産を渡すタイミングは変わってきます。一般的な挨拶で訪れた場合は、挨拶を済ませた後、イスや座布団に座る前です。

会社のロビーや玄関先で会ったとたんに渡すと、相手はすぐに手土産を処理することができません。すると、手土産をもらったうれしさも半減してしまうことでしょう。相手に「せっかちな人だな」という印象を与えてしまう可能性があります。基本的には、挨拶が済んで落ち着いてから渡しましょう。

訪問の目的が謝罪だった場合は、話が終わった後に手土産を渡します。最初に渡すと、トラブルを物で解決しようとしているように受け取られてしまうからです。

飲食店での会食に手土産を持って行く場合は、会食が終わった後、帰る直前に渡します。これは、食事中に余計な荷物のことを気にしないでいいようにという配慮です。

手土産の渡し方で印象が変わる

手土産はほこりや汚れがつかないよう、必ず紙袋や風呂敷で包んで持って行きます。手土産を入れる紙袋は、できれば手土産を買った店の名入りのものを用意しましょう。

たとえ小さなものであっても、ビジネスバッグに入れて持参するのは避けましょう。せっかくの手土産が書類や事務用品と同じ扱いになってしまい、相手に対して失礼にあたるからです。

渡す相手は、その場にいる中で立場が一番上の人です。何人かで訪問した場合には、立場が一番上の人が渡すのがマナーです。たとえ部下が用意した手土産でも、上司から渡してもらいましょう。

手土産を渡す際には、紙袋や風呂敷から取り出します。紙袋はほこりや汚れがつかないようにするためのものなので、袋のままだと、ほこりや汚れが付いた状態でお渡しすることになり、大変失礼にあたります。

ただ、相手の出先で手土産を渡す場合、紙袋がないと相手が持ち帰りにくくなってしまいます。そんな時は「袋のままで失礼します」と一言添えて、紙袋に入れたまま渡してもOKです。

以前は、渡す際に「つまらない物ですが」と言うのが一般的でした。しかし今は、「自分がつまらないと思っている物を、相手に押しつけるのか」と捉えられることも増えてきました。そのため、「ほんの気持ちです」「心ばかりの品ですが」といった言葉を添えて渡すようにしましょう。

手土産のマナーを押さえてイメージアップ

手土産をいつ、どうやって渡すかで、相手の受ける印象は劇的に変わります。せっかく選んだ手土産ですので、気持ちよく受け取っていただき、喜んでもらいたいものです。

手土産のマナーを身につければ、相手に与える印象もよくなるはずです。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。