1. トップ
  2. プロ「避けるのがマナーです」 お祝いの言葉間違ってない?→“NGなマナー5選”とは

プロ「避けるのがマナーです」 お祝いの言葉間違ってない?→“NGなマナー5選”とは

  • 2025.5.24
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

入園や入学、成人、就職、結婚、出産など、人生には節目となるさまざまなお祝いがあります。祝福のつもりが、言葉の選び方を誤って相手を不快にさせてしまうこともあります。

そこで今回は、シーン別のお祝いマナーを一緒に見てみましょう。

結婚のお祝いマナー

お祝いをする際には、不吉なことや不幸を連想させる「忌み言葉」を使ってはいけません。結婚式の場合、「別れる」「終わる」「切れる」「帰る」といった離婚を連想させるもの、死を連想する「四」や苦を連想する「九」などが忌み言葉です。

「ますます」や「たびたび」といった重ね言葉も、繰り返しを連想させるため避けるのがマナーです。何度も離婚と再婚を繰り返すようなイメージにつながるからです。

手紙やメールなど文章でお祝いのメッセージを贈る場合、句読点は区切りや終わりを連想させるため、一切使わないのがマナーです。文の切れ目で改行したりスペースを開けたりして、句読点を使わなくても読みやすいよう工夫しましょう。

また結婚はフォーマルなことですから、メッセージは黒または青のインクを使うのが正式なマナーとされています。ただし、友人からの寄せ書きといったカジュアルなメッセージなら、色とりどりのインクで華やかに演出してもかまいません。

成人式のお祝いマナー

成人式は一生に一度しかないものです。そのため結婚式と同じく、「いよいよ」「かさねがさね」といった重ね言葉が忌み言葉に含まれます。

メッセージを贈る際には、今までの出来事を振り返り、明るい未来を望むような、前向きな内容が適しています。ただし、成長を感じさせるエピソードであっても、過去の失敗には触れないようにしましょう。

入園・入学のお祝いマナー

入園・入学祝いは、健やかな成長や洋々たる未来を祈るものです。そのため「転ぶ」「つまずく」といった挫折をイメージするフレーズが忌み言葉になります。

入園や入学に当たって試験があった場合や、受験の合格祝いでは、「落ちる」「滑る」といった不合格を連想する言葉も避けましょう。

就職のお祝いマナー

就職は、これから社会の荒波に漕ぎ出していく人生の節目です。そのため、メッセージが多少厳しい内容になってもかまわないとされています。

ただ、「死」「苦」などストレートに不幸を連想する言葉は、やはり縁起が悪いので避けましょう。「つまずく」「下る」といった挫折をイメージする言葉も避けたほうが賢明です。

新卒の就職祝いならあまり気にしなくて大丈夫ですが、転職の場合は、今後も転職を繰り返さないよう重ね言葉は避けたほうがいいでしょう。

誕生日や出産のお祝いマナー

誕生日や出産は、何度あってもいい慶事です。そのため結婚式や成人式のお祝いと違い、「いろいろ」や「くれぐれも」といった重ね言葉を積極的に使ったメッセージが好まれます。

出産祝いならではの忌み言葉としては、流産を連想する「流れる」「失う」「消える」などがあります。また、お祝いされる側が子育てのプレッシャーを感じることもあるので、「頑張って」のような努力を促す言葉も避けたほうがいいでしょう。

自分ならではの気持ちのこもったメッセージを

お祝いメッセージの内容は、相手との関係性によって変わってきます。お祝いマナーを気にしすぎて型どおりのメッセージを贈るより、多少の失言はあっても、相手を思う温かな気持ちのこもったメッセージのほうが喜ばれるはず。ぜひ、自分らしい温かみのあるメッセージを添えてみましょう。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。