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「偽名で宿泊しないで」→『ホテル』のチェックインでの迷惑行為…スタッフが困る“NGマナー6選”とは

  • 2025.5.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

出張やプライベートの旅行でホテルを利用する際、「こんな時はどうしたらいいの?」と思ったことはありませんか? 疑問に思っているけれど、誰に聞いたらいいか分からない、そんなホテル泊での疑問にお答えします。

車で行きたいけど、事前にホテルに伝えておいたほうがいい?

自家用車でホテルに行く場合、予約時に伝えておきましょう。予約時には公共交通機関を利用するつもりだったのに、後で自家用車に変更になったら、その時点でホテルに連絡するのがベストです。

多くのホテルは駐車場を用意していますが、利用できる台数は限られています。予約時に駐車場を利用することを伝えておかないと、行ってみたら満車で駐められないといったトラブルになることもあります。

宿泊者名簿にSNSのアカウント名を書いてもいい?

ホテルにチェックインをする際には、宿泊者名簿への記載を求められます。中には本名ではなく、SNSのアカウント名で記入したいと思う人もいることでしょう。

でも本名以外での記載は絶対NG。なぜなら、万が一の事故や災害に遭った際、宿泊者名簿を元に安否の確認をしたり、保険や補償を行ったりするからです。

SNSのアカウント名や偽名での宿泊は、厳密にいうと「旅行業法」という法律に触れる行為です。事故や災害で損害を受けても補償してもらえなくなることもあるので、必ず本名で記入しましょう。

食べ物や飲み物を持ち込んでもいい?

「買ってきたものをホテルの部屋で食べたい」と思う人は少なくありません。でも基本的に、飲食物をホテルの部屋に持ち込むのはNG。なぜなら、持ち込んだ食べ物などで食中毒が起こる可能性があるからです。

ホテルは泊まるだけでなく、食べ物や飲み物を提供する場でもあります。そのため、万が一食中毒が起きてしまうと、ホテル側の責任問題に発展してしまうこともあるため、多くのホテルで飲食物の持ち込みを禁止しているのです。

ただ、法律で禁止されている訳ではないので、お土産のお菓子や離乳食はOKというところもあります。ビジネスホテルでは、持ち込みOKになっているところも少なくありません。不安なら、予約時やチェックインの時に確認してみましょう。

部屋にあるアメニティは持ち帰ってもいい?

多くのホテルでは、石鹸、歯ブラシ、カミソリ、櫛といったアメニティグッズを用意しています。こういった消耗品は再利用することがないので、持ち帰りOKです。

バスルームに備え付けのシャンプーやコンディショナー、タオル、バスローブ、ドライヤーなどの備品は持ち帰ってはいけません。ただ、シャンプーや化粧水を使い切りのパックにして、アメニティグッズに含めているホテルもあります。

ホテルのタオルなどは使い心地が良いものが多く、ぜひ自宅で使いたいと思うこともあるでしょう。実はホテルの備品は、ホテル内のショップやフロントで販売していることがあります。気に入ったものがあったら、ぜひフロントに問い合わせてみてください。

連泊の際、自分の荷物はどの程度片付ければいい?

多くのホテルでは、連泊する宿泊客の部屋であっても、毎日清掃が入ります。清掃スタッフは、宿泊客の荷物をむやみに触るわけにはいきません。宿泊客の荷物が散らかっていると、その場所は掃除してもらえないこともあります。

全部をカバンにしまう必要はありませんが、清掃の邪魔にならないよう、自分の荷物はある程度まとめておいたほうがいいでしょう。貴重品はセキュリティボックスにしまい、ゴミと間違えられそうなものはカバンに入れておいたほうがいいでしょう。

チェックアウトの際、部屋はどこまで片付ける?

部屋の片付けや清掃はホテルの仕事なので、一切片付けなくても問題ありません。でもマナーとしては、見た目が悪くない程度に片付けておきたいものです。

片付けのポイントとしては、

  • 部屋の電気やテレビは消し、電気ケトルの電源は抜いておく。
  • ゴミはゴミ箱に入れる。入りきらない場合は、分かりやすくまとめてゴミ箱の近くに置く。
  • 寝具はベッドの上に広げておく。
  • 使用済みのタオルはまとめて洗面所に置く。

といったところでしょう。最後に軽く片付けをすることで、忘れ物のリスクも引き下げられます。

宿泊客もホテル側も気持ちよく過ごせるように

ホテルで働いているスタッフも人間ですから、「こうしてもらったら仕事がしやすい」「こういうお客様なら気持ちよくサービスできる」といった心情があります。ホテルスタッフにほんの少しの配慮をすることで、お互いに気持ちよく過ごせるはず。今回紹介したポイントを押さえて、上客を目指しましょう。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社