1. トップ
  2. プロ「実はマナー違反です」 実践したいナイフとフォークの“正しいマナー”→知らないと恥をかくかも?!

プロ「実はマナー違反です」 実践したいナイフとフォークの“正しいマナー”→知らないと恥をかくかも?!

  • 2025.5.18
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

接待や大切な記念日のディナーでは、格式あるレストランなど行くことあるでしょう。そんな時は、ナイフとフォークも正式なマナーに乗っ取って使いたいもの。いざという時のため、ナイフとフォークの使い方をおさらいしておきませんか。

コース料理では外側のカトラリーから使う

コース料理の場合、ナイフやフォークなどのカトラリーがあらかじめ並べられていることが一般的です。基本的にはお皿を中心に、左側にフォーク、右側にナイフ、上側にはデザート用のフォークやスプーンとなっています。

ナイフやフォークの種類は、料理によって決まっています。最初に出てくる前菜は、一番外側にあるナイフとフォークで食べ、2皿目の魚料理では外側から2番目に置かれているナイフとフォーク……といったように、外側から順番に使うのがマナーです。

使うカトラリーを間違えても、慌てなくて大丈夫です。そのまま使い続けてもいいですし、使いづらければ軽く手を上げてお店のスタッフを呼び、交換してもらいましょう。

ナイフやフォークの正しい持ち方

ナイフは刃と反対側を背、フォークやスプーンは盛り上がっているほうを背、くぼんでいるほうを腹といいます。

ナイフは背を上にして右手で、フォークも背を上にして左手で持つのが正式な持ち方です。人差し指を軽く伸ばして、ナイフの背やフォークの軸に添えると、美しく見えます。

ナイフやフォークの正しい使い方

基本はフォークで料理を軽く押さえ、ナイフで一口分ずつ切っていただきます。最初に全部切ってしまうのはNGです。ただステーキなど全体が大きいものの場合、切った部分をさらに切り分けていただくのはマナー違反になりません。

コーンやクスクスなど、フォークで刺して食べるのが難しいものは、フォークの腹を上にしてすくって食べても構いません。ただし右手に持ち替えるのは、見た目があまりよくないので正式な場では控えましょう。

誤ってカトラリーを落としてしまっても、自分で拾うのは実はマナー違反です。軽く手を上げてお店のスタッフを呼び、拾ってもらいましょう。

食事中にいったんナイフとフォークを置く場合は?

ワインを飲んだり、ナプキンで口元を拭いたりする際には、ナイフとフォークをいったん置かなければなりません。その場合は、ナイフは刃を手前側、フォークは背を上にして、先端をお皿の端にかけてハの字になるように置きます。

ハの字型に置くのは、「まだ食べています」という合図です。食事の最中に中座しなければならない場合も、フォークとナイフをハの字に置いておくと、お皿を下げられてしまうことはありません。

料理を食べ終わったら、ナイフは刃を手前、フォークは腹を上にして、ナイフが奥側、フォークが手前側になるようそろえて、時計の4時の位置に置きます。その際には、ナイフとフォークの長さの2/3程度がお皿の中に入るようにします。

マナーは周囲の人に対する気遣い

マナーは絶対的に守らなければいけないルールではありません。あくまで周囲の人が気持ちよく食事をできるようにするための気遣いです。同席する人への敬意を表すためにも、しっかりと身につけて食事を楽しみたいものですね。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社