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《プロに聞いた》実は知らない『乾杯』の正しいマナー “シーン”や“相手”によって違う→知らないと恥をかくかも…!

  • 2025.5.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

何気なくしているその乾杯。乾杯の時のグラスの位置で、非常識って思われてしまうかも…!

乾杯のときのグラスの位置や扱い方が、相手への敬意を表すものというのはご存知でしょうか?

今回は、乾杯時の正しいグラスの位置関係とマナーについてお伝えします。

■ 乾杯時の基本マナー

まずは、乾杯の基本マナーについてご紹介します。

1、グラスは目上の人より「少し低く」

乾杯の際、目上の人や上司とグラスを合わせるときは、自分のグラスを少し下に構えるのがマナー。
これは「あなたを立てています」という気持ちを表す行為です。同じ高さや上からグラスを合わせてしまうと、対等や見下す印象を与えることがあるので注意しましょう。

2、フォーマルな席ではグラスを合わせない

フォーマルな場面ではグラスを合わせて音を立てるのはマナー違反です。

「乾杯」の発声が聞こえたら、「乾杯」と口にしながらグラスを自分の目の高さをあげて、発声者や上座にいる人から順に目を合わせていきましょう。その後、軽く会釈をしてからひと口飲みます。お酒が飲めなくても、乾杯の時はグラスに口をつける仕草をするのがマナーです。

カジュアルな席では、乾杯の掛け声とともにグラスを「カチン!」と合わせることもありますが、繊細なグラスが割れる可能性も…。できるだけ控えましょう。

3、グラスを差し出す角度と手の添え方

ワイングラスやシャンパングラスのような繊細なグラスの場合、指を揃えて片手で持ち、もう一方の手を軽く底に添え、両手で持つと丁寧な印象を与えます。

他のグラスの場合も、指を揃えて持つことを意識しましょう。

◼︎シーン別の乾杯マナー

よくある乾杯の場面ごとに注意点をお伝えします。

  • ビジネスシーンでの会食→上司や目上の人のグラスより低く、音を立てずに合わせる。飲み干すタイミングは少し遅れて。
  • 上司や取引先との接待→グラスの高さは上司や目上の人より低く、差し出し方は優しく丁寧に。飲むタイミングも目上の人が口をつけてから。
  • 結婚式などの会食→形式が重視される場では、司会者の合図に従って丁寧に行動。グラスは目の高さにして、乾杯する。

■ よくあるNGマナー

乾杯の場で失敗しがちなNGマナーはこちらです。

  • グラスを高々と上げすぎる
  • 「ガチン」と音を立ててグラスをぶつける
  • 片手で雑に乾杯する
  • 目上の人よりも高い位置で乾杯してしまう

◼︎グラスの高さは目上の人より低く

乾杯のグラスの位置にも「相手を敬う気持ち」を持つことがとても大切です。

特にビジネスシーンやフォーマルな席では、こうした所作で礼儀正しさが伝わります。ちょっとした気遣いが信頼や好印象につながるので、ぜひ意識してみましょう。


ライター:aoi

監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社