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上司に『ご苦労様です』はNG?!→ 仕事のデキる人が使っている、“好印象なフレーズ”とは?《プロに聞いた》

  • 2025.5.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

普段、何気なく使っている「ご苦労様です」は、その人に使って大丈夫でしょうか?「ご苦労様です」は、実は使い方によっては失礼と受け取られることも…。

今回は、使い方によって「ご苦労様です」がNGになる理由をご紹介します。

「ご苦労様です」の意味とNGな理由

「ご苦労様です」は、「相手の労をねぎらう」言葉です。あえて直訳的に言えば「苦労してくれてありがとう」のようなニュアンス。なので、使い方を間違えてしまうと、とても失礼な表現になってしまいます。

大きなポイントは、「目上の人から目下の人に使うのが基本」ということ。丁寧な表現に聞こえるのですが、「自分より目上の人、上司や取引先には使わない」ようにしましょう。

例えば、上司が部下に対して「ご苦労様」と言うのは問題ありません。しかし、部下が上司に対して使うと、「なんだ?上から目線だなぁ」と捉えられることがあるため注意が必要です。

「ご苦労様です」がNGとされる場面

具体的に、次のような場面では「ご苦労様です」が不適切とされます。

  • 上司に対して「ご苦労様です」と言う
  • 来客に対して「ご苦労様でした」と言う(お客様は目上の存在になるため)
  • 取引先にメールで「本日はご苦労様でした」と書く

自分が「相手を労う立場にない」のに使ってしまうと、失礼に感じられることがあります。

「ご苦労様です」の代わりに使える表現

目上の人や自分より立場が上の人に対しては、「ご苦労様です」ではなく、次のような表現を使いましょう。

「お疲れ様です」

立場を問わず使える丁寧な表現です。社内の目上の人に対して使えます。

「いつもありがとうございます」

「労り」を「感謝」の気持ちに代えて表すことで、上下関係もなく誰にでも伝えることのできる言葉です。取引先の人にも使えますし、感謝の気持ちを伝えることで信頼関係も育めます。

「お世話になっております」

ビジネスメールでの定番あいさつで、とてもよく使う言葉です。社内でも取引先の人にも使えます。

「お先に失礼します」

社内で他の人より先に退社する時などに、誰に対しても使えます。スッと帰るのではなく一言かけて帰りたい時は、この言葉がピッタリです。

「ご苦労様です」は言い換えて

「ご苦労様です」はできるだけ使わない方が無難です。相手に嫌な思いをさせたり、目上の人に失礼にならないように、言い換え表現を覚えましょう。

「ありがとうございます」など感謝の言葉は、どんなシーンでもかけてもらえると嬉しい言葉です。ぜひ言い換え表現の一つとして使ってみてくださいね。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社