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プロ「膝をつく順番があります」 意外と知らない“正座のマナー”→知らないと恥をかくかも?!《プロに聞いた》

  • 2025.5.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

最近では畳も少なくなり、なかなかする機会がない「正座」ですが、日本文化において礼儀正しい座り方とされています。

いざという時、正しい正座ができなければ恥をかくかも…。

今回は、正座の基本的な作法とマナーついてご紹介します。他にも、正座をする時の一番の悩み、足がしびれない対策についても詳しくお伝えしますので参考にしてみてください。

◼︎正座の基本的な座り方

まずは、正しい正座の座り方をお伝えします。

1、床に膝をつく順番は?

正座をする時、床に膝をつく順番があります。まずは左膝、次に右膝をつくのが一般的な順番です。

2、足がしびれにくい正座の形

長時間正座をすると辛いのが足のしびれ。足がしびれにくい正座の方法があります。

  1. 両足の親指を軽く重ね八の字にする。
  2. 八の字を作った足の間にお尻を収めるように座る。
  3. 背筋を伸ばし、猫背にならないように気をつける。
  4. 手は膝か太ももの上に置く。

この座り方をすると、足先に重心が偏らないので足のしびれを抑えられます。ピンと伸びた背筋を意識的に作ることで、見栄えもキレイな正座ができますよ。

◼︎正座で足がしびれない対策

「出来れば、正座をしても足がしびれずに過ごしたい」そんなときは、この対策をやってみてください。

  1. 重ねた足の親指の上下を定期的に入れ替える→入れ替えることで血流がよくなりしびれの予防になります。
  2. 重心を片足ずつ交互に移して足を休ませる→途中でしびれてしまったときにも有効な対策で、しびれ解消にも!
  3. 座布団を使う→座布団が使える場合は、指先が座布団の端なるように座るとクッションにより指先の圧迫が防げ、しびれにくくなりますよ。
  4. 正座椅子を使う→正座椅子とは、お尻と足の間に入れられるクッション付きの椅子のこと。膝や腰に痛みのある人がどうしても正座する必要があるときは、正座椅子を使うと負担が軽減できます。
  5. 血流を圧迫しない服装にする→きついズボンやタイトスカートは締め付けがありしびれやすくなります。なるべくゆったりしたデザインの服装にしましょう。

◼︎しびれてしまった場合の対応や対処法

いろいろ対策をしてみても、長時間正座しているとしびれてしまうもの…。しびれてしまったときの対応や対処法をご紹介します。

1、無理に立ち上がらない

足が麻痺して感覚がなくなっている状態なので、すぐに立ちあがろうとすると転倒の危険がある。転倒してしまい骨折してしまうなんてことも…。しびれが解消されてからゆっくり立ち上がるようにしましょう。

2、立ち上がる前につま先を立てる

かかとの上にお尻を置き、少しずつ重心をかけてしばらく待ちましょう。グッと体重をかけて待つことで、しびれが取れやすくなりますよ。

3、足の指を曲げ伸ばしする

足の指をグー、パーと曲げ伸ばししてみましょう。動かすことで血流が良くなり、早くしびれが取れます。

◼︎正座は体重のかけ方がポイント

左膝、右膝の順に膝をつけて、背筋を伸ばし美しい姿勢で座るのが正しい座り方。体重のかけ方を工夫して座ることで、しびれにくくなります。

いざというとき美しく正座できるように、覚えてみてくださいね。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社