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《プロが解説》結婚式に呼ばれたら…知らなきゃ恥ずかしい【披露宴のマナー】とは?

  • 2025.4.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

社会人になると、結婚式にお呼ばれする機会も増えてくることでしょう。結婚式の当日はどんな風にふるまえばいいのか、予めマナーを覚えておくと緊張せずに臨めるはず。「自分は大丈夫」と思っている方も、この機会に改めてマナーを見直してみましょう。

開始時間の20~30分前には会場に着くようにする

よほどの事情がない限り、結婚式に遅刻は厳禁です。また開始時間ギリギリに駆け込むのも、縁起がよくないとされています。

結婚式場には、ゲストが開始時間まで待機できるスペースが設けられています。案内状に書かれている開始時間の20~30分前には到着し、ゆったりした気分で待つようにしたいものです。

事前に遅刻することが分かっている場合には、なるべく早く新郎新婦に伝えて許可を取りましょう。当日、やむを得ない事情で遅刻や欠席となってしまった場合は、即座に会場に連絡を入れましょう。

式場に着いたら受付を済ませる

結婚式場に着いたら、余裕を持って受付を済ませましょう。受付ではまず、担当している人に「本日は誠におめでとうございます」と丁寧に伝えましょう。

ご祝儀袋は袱紗に包んで持っていき、挨拶の後で袱紗から取り出して渡します。その際は、受付の人から見て正面の向きになるようにして、両手で差し出します。

ゲストブックへの記帳を求められたら、住所や氏名、電話番号などを略さずに記入します。ゲストブックは、後に新郎新婦の住所録として活用される場合もあるので、読みやすい楷書で書くようにしましょう。

結婚披露宴の食事のマナー

結婚式は基本的に、正装で参列するものです。そのことからも分かるように、披露宴の食事も正式なマナーを求められると考えておきましょう。

多くの場合、料理はコースで提供されます。コース料理をいただく際のマナーを押さえておけば、結婚披露宴でもとまどうことはありません。

ただ結婚披露宴は、さまざまな人との交流を求められる場でもあります。ほかのテーブルに挨拶に行く、ほかの出席者からお酌をされるといったことも起こります。そこがレストランでの食事とは違う点でしょう。

会場によっては、食事中の立ち歩きが禁じられていることもあります。禁じられていない場合は、新郎新婦のご両親が各テーブルに挨拶回りをすることが一般的です。

ほかのテーブルに挨拶に行きたい場合は、ご両親の挨拶回りの後にしましょう。また、出席者が席を離れているからといって、他のゲストの席に勝手に座るのは、マナー違反とされています。

数分程度の立ち話にとどめるのがスマートです。

結婚披露宴のスピーチを頼まれたら

新郎新婦と親しい関係だと、スピーチを頼まれることもあるでしょう。スピーチではどんなことを話したらいいのでしょうか。

スピーチの基本的な構成は、

1.お祝いの言葉
2.自己紹介
3.新郎新婦のエピソード
4.はなむけの言葉

です。この中で一番重要なのは「新郎新婦のエビソード」です。自分だからこそ話せる特別な思い出を披露したいものです。

ただし、新郎新婦の印象を損なうような内容は避けるべきです。身内にしかわからないような話も、避けたほうが賢明です。

長さとしては、5分程度が好ましいとされています。文字数に換算すると1000文字程度と考えておきましょう。

結婚披露宴の余興を頼まれたら

結婚披露宴での余興を頼まれたら、まずはどんな余興がいいのか新郎新婦の希望を聞きましょう。新郎新婦が余興にどんな役割を求めているのか知ることで、余興の内容も変わってきます。

「内容は任せる」と言われた場合でも、どのくらいの時間を予定しているのかは聞いておきたいものです。ほかに余興をするグループがあれば、内容がかぶらないようにする配慮も必要です。

余興では、一部の人にしか伝わらない身内ネタや、過度な下ネタは避けましょう。ダンスなど広いスペースが必要な余興は、会場によっては無理なこともあります。

会場にはどんな設備があって、どれを使ってもいいのか、事前に会場と打ち合わせをして確認したいものです。小道具などを持ち込む場合にも、事前に会場に話を通しておきましょう。

新郎新婦をお祝いする気持ちを忘れずに

結婚式は新郎新婦の門出を祝うめでたい席です。そのため多少のマナー違反があったとしても、新郎新婦を祝福する気持ちが伝われば、お目こぼしをしてもらえることでしょう。

結婚式の主役はあくまで新郎新婦です。主役を立てて、節度を守ったふるまいを心がければ、きっとお祝いの気持ちも伝わることでしょう。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。