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目上の人に『頑張ってください』はNG?! 知らなきゃ恥ずかしい…“正しい言い換えフレーズ”とは?

  • 2025.4.24
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

新しいことにチャレンジする、仕事に真摯に向き合うといった姿を見ると、励ましたくなることでしょう。でも、上司や目上の人に「頑張ってください」といっていいのでしょうか? 失礼でない表現方法や、言い換えの言葉をみてみましょう。

「頑張ってください」は目上の人にはNG

そもそも「励まし」とは、同じ立場か目下の相手に対して行うのが一般的です。

そのため、どんなに励ましたかったとしても、基本的には目上の人を励ますのは失礼なことと考えておきましょう。

「頑張ってください」は丁寧語ではあるものの、語源が命令形の「頑張れ」であるため、目上の方に使うのは失礼にあたります。

同じように、「応援しています」「期待しています」という表現も避けたほうがいいでしょう。

言い換えその1:ご活躍をお祈りします

相手が新しいことに挑戦する時や、好調を維持してほしい時には、「ご活躍をお祈りします」というフレーズがおすすめです。さらにていねいに「ご活躍をお祈り申し上げます」とするのもいいでしょう。

相手が個人ではなく企業や団体の場合は、「益々のご発展をお祈り申し上げます」「益々のご盛栄を祈念しております」といった表現がいいでしょう。「盛栄」とは、商売や事業が盛り上がるという意味です。

言い換えその2:お大事になさってください

目上の人が体調不良の時や、病気やけがで入院する時には、「お大事になさってください」というのが一般的です。

ほかにも相手の体調を気遣うフレーズとして「ご自愛ください」という表現もあります。「自愛」とは、自分の健康に気を配るという意味です。

今は特に問題がなくても、体調に気をつけて無理をしないでほしい時に、「くれぐれもご自愛ください」というのがいいでしょう。

言い換えその3:陰ながら応援しております

「陰ながら」とは、表立ってはできないけれど、ひそかに行っているという意味です。最初に「応援しています」は使わないほうがいいといいましたが、「陰ながら応援しております」ということで、応援できる立場ではないものの、応援する気持ちを持っているという表現になります。

誰しも、応援されるのは嬉しいものです。「陰ながら」をつけることで謙虚な態度を示しつつ、応援する気持ちをストレートに伝えることができます。

目上の人から励まされた場合は?

上司や目上の人から「頑張れ」と励まされることもあるでしょう。そんな時、どう答えるのがベストなのでしょうか?

「ありがとうございます」でも十分ですが、前向きな気持ちや熱意を伝えるには「最善を尽くします」というフレーズがおすすめです。「ありがとうございます。ご期待に応えられるよう、最善を尽くします」と続けると、励まされたことに対する感謝の気持ちと、やる気を同時に伝えられます。

さまざまな励ましの表現を用意しておこう

「頑張ってください」は使いやすいため、ビジネスシーンでもつい口にしてしまうことがあります。でも、目上の人に対しては失礼に当たるので、使用は避けた方がよいでしょう。

失礼にならない励ましの言葉を予め覚えておけば、いざという時にも困ることはないでしょう。シーンに合わせて、さまざまな励ましの表現を使い分けられるようにするのも、ビジネスマナーのひとつではないでしょうか。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。