1. トップ
  2. 《プロに聞いた》お墓参りでの【NGルール】→知らずにやっているかも…。

《プロに聞いた》お墓参りでの【NGルール】→知らずにやっているかも…。

  • 2025.5.6
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

何気なくしているお墓参りですが、実はルールやマナーがいくつかあります。あなたが当たり前にしていた行動は、NG行動かも…。

今回はお墓参りの「実はNGな行動」について5つご紹介します。

1、掃除しないでお参りだけする

これ、やってしまっている人が多いのでは?

お墓参りでは、故人や先祖が眠るお墓に、近況報告したり、日々の感謝の気持ちを伝えます。その時、お参りだけでなく、心を込めてお墓をキレイにする掃除をセットで行うのがマナーです。

お墓は屋外にあることが多いため、汚れています。

お墓まわりの雑草を抜き、墓石や花立てなども丁寧に洗い清めましょう。

掃除の最後には、お墓に水をかけて流すことが多いのですが、「お墓の上から水をかけるのは失礼にあたる」という考えの方もおられるので、同行する年配者や親戚に合わせてください。

2、お酒やジュースを墓石にかける

「このお酒が好きだったよね」と言いながら、墓石にお酒やジュースをかけていませんか?

お酒の成分や糖分は、墓石に浸透し、シミや変色、カビの原因になります。どうしてもかける必要がある場合は、あとで水で洗い流してください。

お供えする場合、缶のままはNGです。墓石にサビが付着する可能性があります。おちょこやコップなどに注いでお供えしてくださいね。

3、タバコに火をつける

故人が愛煙家だった場合、故人のためにタバコをお供えすることもありますよね。

ですが、仏様は、香りの強いものを嫌うとされています。

タバコは臭いがきついので、お供えするのはあまり良くありません。

また、他の家のお墓に匂いが移ったり、火災やゴミ問題になるのでタバコに火をつけるのは避けましょう。

4、トゲやつるのある花、花粉の多い花、匂いの強い花を供える

これらの花は「仏花としてふさわしくない」と言われています。例えば、アザミ、バラ、彼岸花、ユリなど。他にも、傷みやすい花、花びらが散乱する花は避けましょう。

日持ちして枯れても散乱しない菊は、お墓参りの定番の花です。近年はいろいろな品種があるのでぜひ選んでみてください。桜や桃などの季節の花をお供えするのも良いでしょう。

バラやユリなどの花を故人が好きだった場合は、トゲや花粉を取り除き、お供えしても大丈夫ですよ。

5、お供物を置いたままで帰る

故人の好物をお供えしたままにする方もいらっしゃいますが、食べ物をそのまま置いて帰るのは避けましょう。

食べ物を置いて帰ってしまうと、カラスが荒らすことも…。地域によってはキツネやシカ、イノシシなどの動物がお墓に来てしまい、荒らしたりする原因にもなります。

お花とお線香以外のお供えは持ち帰りましょう。

食べ物のお供えは、故人やご先祖様とのご縁を感じながら、持ち帰って家族でいただくのが、よりよい供養の形とされています。

ルールやマナーを守って気持ちよく

深く考えずについやりがちなNG行動をご紹介しました。

どれもちょっとしたことですが、ルールやマナーを守ることでみんなが気持ちよく過ごせます。ぜひ、次のお墓参りの参考にしてみてくださいね。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。