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《プロに聞いた》コース料理の【正しいマナー】知らないと恥をかくかも…。

  • 2025.5.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「自信がない…」という方が多い、コース料理のテーブルマナー。

最低限のマナーは知っておかないと恥をかくかも…。

今回は、コース料理のそれぞれの場面でのポイントをご紹介します。ぜひチェックして覚えてみてくださいね。

着席の仕方

食事をともにする相手がいる場合は「失礼します」と軽く頭を下げます。膝を折ってイスを静かに引き、イスを引きながら着席しましょう。

食事をいただく前にすること

ナプキンは前菜が運ばれてくる前に、輪の方が手前、開く方が膝側にして、膝の上に置きます。

お腹とテーブルは握りこぶし1つ分あけましょう。これ以上あけると姿勢が悪くなるので注意が必要です。

飲み物のグラスは、自分から見て右手側にあります。円卓の場合は、左にあるグラスが自分に近い場合もありますが、右側が自分のグラスと覚えましょう。

自分の真ん中にあるお皿は「位置皿」といい、ここに色々な料理が運ばれてきます。使うカトラリーは全て最初に揃えられており、左手側はフォーク、右手側はナイフで、外側から順に使いましょう。

前菜のいただき方

前菜を出された時に、軽く一礼すると上品です。

食べ方が分からない場合は、料理の説明の際にさりげなく質問しても構いません。

前菜は、一口でいただけるもの、手でつまんで食べられるものになっていることが多いです。一口で大きそうなら半分に切ります。会話も楽しめるよう、口いっぱいにならないようにしましょう。

カトラリーの置き方

途中でドリンクを飲むときなどは、ナイフとフォークをお皿に八の字にかけて置きます。「かけるように置く」のがポイントです。

お皿に乗せてしまうと「下げてください」の合図になるので注意が必要です。

食べ終わったらナイフの刃を自分側に向けて、フォークは伏せずにナイフの隣に揃えて置きます。

置き方は4:20くらいの位置がベストですが、下げやすいように揃えて置くことが大事です。

パンの役割と食べ方

パンは、前の料理の味を消し、口の中をリセットするためにいただくものです。

食べ方はかぶりつかず、一口サイズにして口に運びましょう。バターをつける場合は、バターナイフで少しずつ取ってつけます。

スープのいただき方

器だけの場合はスプーンでいただきましょう。取っ手がついているものは、器を持ち上げて口をつけてもOKです。

スープは「飲み物ではなく食べ物」と思い、お口に入れていただきます。熱々の場合は、表面がいちばん冷めているので表面からすくっていただきましょう。

途中でスプーンを置きたい場合は器の中に入れてOKです。食べ終わったらカップの向こう側に置いておきましょう。

グラスの持ち方

グラスは、お水、ワイン、他のドリンクなど何種類も並ぶことがあります。

持ち方は、指を揃えて持つと上品に見えますよ。

女性の方はグラスに口紅がつかないように、食事の前にティッシュなどで押さえておきましょう。

お料理に合わせてワインが選ばれたりしますが、お酒が飲めない場合はジュースより水や炭酸水の方が料理の邪魔をせず美味しくいただけるのでおすすめです。

お魚料理のいただき方

お魚用のナイフは、先がとんがっていて、骨を外したりひっかけたりできるようになっていますよ。

いただき方は、手前もしくは左側から、小さい一口分に切り食べていきます。

ソースの付け方は、ソースをナイフで寄せてきて魚につけましょう。

フライなどパラパラしてしまいがちなお料理でお皿に近づきたいときは、口元だけ近づけると姿勢が悪くなるので上半身ごと近づけます。

お肉料理のいただき方

お肉がもし切りにくくても、切りにくい感じに見せないようにしましょう。左端をフォークで押さえて、食べる一口分ずつ切ります。

お肉に合わせて、サラダが別皿で届くこともあります。洋食ではお皿を持ち上げません。サラダの器は動かさず、ナイフとフォークで食べる分ずつメインお皿に運んできて、食べやすく刺してOKです。

デザートのいただき方

数種類のデザートがある場合は、味の薄いものからいただきましょう。アイスなどの溶けるものがあれば先にいただきます。

ケーキなどフルーツが乗っている場合は、なるべくフルーツを最後にするとお皿の上が最後まで美しくなります。

コーヒーカップのソーサーは持ちません。

ミルクを入れたら、スプーンで前後に2~3回だけ軽くかき混ぜます。角砂糖はスプーンにのせて沈めましょう。

持ち手が左になっていたら、回して右にしてOKです。

ナプキンの扱い

途中で席を立つときは、ナプキンをイスの上に置くか背にかけます。

「ごちそうさま」の時はテーブルの上に簡単に畳んでおきましょう。

一通りのテーブルマナーを知っておくと安心です

コース料理のテーブルマナーで覚えておきたいポイントをご紹介しました。

それぞれのポイントを確認しておけばOKです。緊張しすぎず、ぜひコース料理を楽しんでくださいね。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。