1. トップ
  2. 《プロに聞いた》スープを飲むときの【NGマナー】知らずにやってるかも…。

《プロに聞いた》スープを飲むときの【NGマナー】知らずにやってるかも…。

  • 2025.5.2
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

コース料理にはつきもののスープ。よく目にするだけに、スープを飲む際のマナーもご存知のことと思います。でも念のために、今一度スープの飲み方を確認してみませんか?

コース料理のスープは飲み物ではない!?

西洋料理では基本的に、スープは飲み物ではなく食べ物という位置づけになっています。そのため正式なマナーでは、器に口をつけて飲んだり、音を立ててすすったりするのはNGです。

ただし、両側に持ち手のついたブイヨンカップで出された場合は、コーヒーカップのように持ち上げて、口をつけて飲んでもいいことになっています。それもカルジュアルな席でのみ許されていることなので、正式な場では「スープはスプーンで飲む」と覚えておきましょう。

スープのNGマナー1:スプーンいっぱいに掬う

スープをすくうときは、スプーンになみなみと掬ってはいけません。7~ 8分目程度にとどめておきましょう。スプーンいっぱいに掬うと、口に運ぶまでに零してしまうことがあるからです。

よく、イギリス式のマナーでは手前から奥、フランス式は奥から手前に掬うといわれていますが、そうとも限りません。フランスでも、皿の横からスプーンを入れて、中央に向かって掬うことがあります。音を立てないよう気をつければ、どう掬ってもかまわないと考えておきましょう。

スープのNGマナー2:息を吹きかけて冷ます

スープが熱いからといって、スープの皿やスプーンに息を吹きかけて冷ますのはNGです。正式なコースでは、スープも食べやすい温度で出されます。

猫舌で熱いものが苦手な場合は、少し時間を置いてから食べる、比較的冷めているスープの表面をなぞるように掬うといった対策をとるのがいいでしょう。

スープのNGマナー3:スープをすする

日本人が一番やりがちなマナー違反は、スープを音を立ててすすること。茶道でも、抹茶を飲みきる際には音を立ててすするのが正式なマナーとされているくらいなので、無意識にやってしまうことも少なくありません。

スープを掬ったら、スプーンの端を下唇につけて口の中に流し込むようにします。先が丸いタイプのスープスプーンなら横、先が細いタイプならスプーンの先端から流し込むという説もありますが、先端を唇につけようとすると手首を不自然に捻らなければならないので、あまり気にしなくていいでしょう。

その際に、スプーンの1/3程度が口の中に入るのは構いませんが、スプーンを口に含んでしまうのは見た目に好ましくありません。

もちろん、口に流し込んだ後のスプーンにスープが残っていても、口唇でスプーンを拭ったり、スプーンを舐めたりするのもNGです。

スープのNGマナー4:スープをスプーンでかき集める

スープの量が少なくなると、スプーンで掬えなくなります。その際は、スープボールに添えた左手で奥に傾けて、スープを掬います。

ただし、傾けていいのは指1本分程度の高さまで。あまり派手に傾けるのは見た目もよくありませんし、向かいの席に向かってスープを零してしまうリスクもあります。

ポタージュなど粘度の高いスープは、傾けてもスプーンで掬えるほど集まらないことがあります。でも、残ったスープをスプーンでかき集めるのもNGです。

基本的に出された食事を残すのはマナー違反ですが、スープについては、器の底に少し残る程度であればマナー違反にはなりません。

そもそも、皿を傾けてまでスープを飲むのはマナー違反という説もあるくらいなので、スープを頑張って飲みきる必要はありません。

マナーも大切だけど美味しく味わうことが大事

コース料理のスープのマナー、改めて確認してみていかがでしたか。

マナーはあくまで、同席した相手に対して見苦しくないよう配慮するものです。イギリス式、フランス式など細かいマナーに気をとられて料理の味を堪能できないのでは本末転倒でしょう。

「スープは飲み物ではなく食べ物」という意識を持つことで、音を立てずに上品にいただくことができるでしょう。

このポイントを意識するだけで、ぐっとスマートな食事マナーになります。


監修者:鮎永麻琴

元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。