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「何度見ても面白い」「1番好き」胸を締めつけた伝説の“木曜劇場”【最注目の脚本家】元・助産師が描いた脚本に絶賛の声

  • 2025.4.22

「あのドラマの脚本、この映画の脚本も作っていたんだ!」と、驚く瞬間はありませんか?登場人物のセリフや行動など作品の肝となる要素を制作する脚本家は、ドラマや映画の評価を大きく左右する重要な役割を持っています。そこで今回は、“最注目の脚本家”5名をセレクトしました。

本記事では第3弾として、生方美久さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

2021年脚本デビュー!最注目の脚本家・生方美久

  • 脚本デビュー:2021年
  • 代表作品:ドラマ『silent』、ドラマ『海のはじまり』など

経歴

群馬大学医学部保健学科を卒業後、助産師や看護師として働き始めた生方美久さん。3年間助産師として群馬県内の病院に勤務したものの、「自分には向いていない」と仕事を辞める決意をします。生方さんは「やりたかった仕事ではあるけど、周りに迷惑をかけている罪悪感が強くて」と当時を振り返っていました。

助産師の仕事を辞めるにあたり、夢であった映画監督の道を進むことに。助産師としての仕事は続けながらも、独学で脚本の勉強を始めます。その後、「第33回フジテレビヤングシナリオ大賞」でドラマ『踊り場にて』の脚本が大賞を受賞し、脚本家デビューを果たしました。

切なすぎるストーリー展開が話題に…生方美久の代表作・ドラマ『silent』

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(C)SANKEI

生方美久さんの名前を世に知らしめた作品が、2022年放送のドラマ『silent』です。本作は主人公・青羽紬(川口春奈)が高校時代に突如別れを告げられた佐倉想(目黒蓮)と再会したことで、多くの人の運命を変えていく物語。耳が聴こえなくなった想とそんな彼を想う紬の切ないラブストーリーが話題を集め、TVerでの歴代再生数No.1、X(旧Twitter)世界トレンド1位にランクインするなど、大ヒットを記録しました。

本作の魅力は、思わず感情移入してしまうストーリー構成です。第1話終盤、紬と再会した想は涙を浮かべながら「俺たち、もう話せないんだよ」と手話で伝えます。しかし、手話の内容どころか、耳が聴こえなくなったことさえ知らない紬は、ただ想に「どうしたの?」と問いかけることしかできません。主役を演じた川口さんと目黒さんの迫真の演技も相まって、序盤からクライマックスと言わんばかりのスタートでした。

もつれあう三角関係や病気による家族との確執など、切なくも目が離せない展開に「silentは何度見ても面白いな。このドラマは名作中の名作ドラマだよ」「1番好きなドラマはsilentです」と絶賛する方も多くいました。

「挫折はなかった」…生方美久の今後の活躍も要チェック!

脚本家として本格的に活動を始めた生方美久さんですが、シナリオコンクールに何度か応募するも一次選考にも通らないことも多かったそうです。しかし、自分の才能を過信していない生方さんは、「こんなもんだよね」と挫折することもなかったのだとか。

コンクールでの落選をネガティブに捉えず、手を止めずに応募し続けた生方さんの芯の強さが伺えますね。その甲斐もあってか、2023年には「第31回橋田賞新人賞」を見事に受賞しています。

そんな生方美久さんの、今後の活躍にますます期待が高まります


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です