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「役者辞めたらいいんじゃない?」苦悩の下積み…10時間の“濃厚シーン撮影”に体当たりした『演技の振り幅がエグい女優』とは?

  • 2025.4.22

ある作品で明るくキャッチ―な役柄を好演したかと思えば、別の作品では暗くシリアスな役を快演する演技力の高さを見せる女優も多くいます。今回は、そんな演技の“振り幅がエグい”女優5名をセレクトしました。

本記事では第5弾として、森田望智さんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

2011年にCMで女優デビュー!演技の“振り幅がエグい”女優・森田望智

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(C)SANKEI
  • デビュー:2011年
  • 主な出演作品:ドラマ『全裸監督』、ドラマ『虎に翼』、ドラマ『バイバイ、マイフレンド』など

経歴

2011年、森田望智さんはテレビCMの出演をきっかけに女優として芸能界デビュー。さまざまな作品のオーディションに参加するものの、なかなか合格をもらえることはなく「どうしたらいいかもわからないし、何が正解なのかもわからないし、焦りもあるし、みんなはどんどん前に進んでいくし……本当にぐちゃぐちゃになったような感情がずっとあった」と苦しい日々を過ごします。

一時は映画監督から「役者辞めたらいいんじゃない?」と言われることもあった森田さんでしたが、その一言で自らの役者としての覚悟のなさを痛感することに。それからは、さらに粘り強くオーディションに参加し、主演こそなかったものの脇役として映画『一週間フレンズ』、ドラマ『パパ活』など、さまざまな作品に出演して実績を積んでいきます。

その後、2019年に配信開始されたドラマ『全裸監督』で、主人公と密接に関係するメインキャストを熱演。同作で「第24回釜山国際映画祭アジアンフィルムマーケット」最優秀新人賞を受賞し、演技派女優として世間に広くその名が知れ渡ることになります。

2020年はドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』にレギュラー出演、ドラマ『あの子が生まれる…』でドラマ初主演を務めるなど、飛躍の年に。それからは、連続テレビ小説・朝ドラに2作品出演、ドラマ『バイバイ、マイフレンド』で地上波連続テレビドラマ初主演するなど、多くの作品で存在感を示しています。

森田望智の出演作・ドラマ『全裸監督』

森田望智さんの名を世界中に知らしめた作品が、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』。本橋信宏さんによるノンフィクション『全裸監督 村西とおる伝』を原作に、総監督・武正晴さん、主演・山田孝之さんで実写ドラマ化された作品です。

本作で森田さんは、山田さん演じる主人公・村西とおるに多大な影響を与える重要キャラクター・佐原恵美を演じています。恵美はスラっとしたスタイルに妖艶な顔立ち、そして濃く生えた脇毛が印象的なセクシー女優。オーディション時、森田さんはマジックペンとアイラインで脇毛を描いて審査を受けたそうですが、本番では実際に脇毛を伸ばして撮影に挑んでいたそうです。

また、本作の役柄、濃厚シーンも披露した森田さん。衝撃とも言える体当たりシーンを演じた森田さんですが、テレビ番組で「(撮影の際は)10時間くらいはずっと裸だった」と語っています。

森田望智の今後の活躍にも要チェック!

ドラマ『全裸監督』で、強烈なキャラクターを演じた森田望智さん。しかし、朝ドラ『虎に翼』では朗らかでありながら芯のある女性、映画『シティーハンター』ではボーイッシュでサバサバした性格の女性、映画『さがす』では人生に絶望した暗く塞ぎこんだ女性など、性格も見た目も全く異なる人物を完璧に演じています

映画『さがす』で共演した佐藤二朗さんは、「若手にして、もはや女性版ロバート・デ・ニーロの風格」と元祖カメレオン俳優とも呼び声高いロバート・デ・ニーロさんに匹敵する役者であると森田さんを絶賛。

SNSなどでも「朝ドラの清楚な花嫁から全裸監督のセクシーの化身まで多彩に演じていらっしゃる名優」「森田望智さんの演技が半端なくよくて震えた。こちらの馬鹿げた日常へと画面を突き抜けて感情が伝わる程の演技なんてそうはできない」「森田望智さんは全裸監督で強烈でしたけどまた全然印象が違いますね。プロの俳優は凄い」など、森田さんのカメレオンっぷりに驚愕するコメントで溢れていました。

そんな森田望智さんの、今後の活躍にますます期待が高まります


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です