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実写化の概念を覆した“最高傑作”が生まれた理由【存在感を放つ名脇役】「間違いなく主役」と絶賛される“異次元の存在”とは?

  • 2025.4.16

ドラマや映画などで、物語を引き立てる重要な存在である名脇役。今回は、そんな存在感がえげつない“名脇役”5名をセレクトしました。

本記事では第3弾として、大沢たかおさんをご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

1987年にモデルデビュー!存在感がえげつない“名脇役”・大沢たかお

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(C)SANKEI
  • デビュー:1987年
  • 主な出演作品:映画『世界の中心で、愛を叫ぶ』『キングダム』シリーズなど

経歴

1987年、スカウトをきっかけに、大沢たかおさんはモデルとしての活動を始めます。数々のファッション誌に掲載され、パリ・コレクションにも出演するほどの活躍を見せた大沢さん。その後、モデルの仕事を辞めて一時期無職の状態になった後、マネージャーからの誘いで俳優業に挑戦し始めます。

俳優に転向した大沢さんは、ドラマ『君といた夏』やドラマ『若者のすべて』などの出演をきっかけに知名度を上げます。2000年代に入ると、精力的に映画に出演するようになり、2004年公開の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で主演を務めたことで、活躍の場を広げていきました。

最優秀助演男優賞を獲得!大沢たかおの出演作・映画『キングダム 大将軍の帰還』

大沢たかおさんは、原泰久さんの大人気漫画『キングダム』の実写版で秦の大将軍である王騎を演じています。佐藤信介監督によって、2019年に第1作目となる映画『キングダム』が公開。2019年公開の邦画実写作品で興行収入1位を記録し、2024年までに計4作の映画が公開されています。

大沢さん演じる王騎は、独特な見た目や口癖、優れた戦闘能力、大将軍たる思考などから、原作随一の人気キャラとなっています。そのため、実写化された際は「(大沢さんの)イメージと違って心配」という声を上げる一部のファンもいたようです。実写化作品では、キャストの演技について賛否が巻き起こることがよくありますが、大沢さんは20kgの増量によるガッチリとした体型、特徴的な口調や笑い声を完璧に再現するなどの役作りによって、誰もが認める王騎を作り上げました。

そして2024年公開のシリーズ第4作・映画『キングダム 大将軍の帰還』において、大沢さんは「第48回日本アカデミー賞」で最優秀助演男優賞を獲得しました。本作では原作屈指の名シーンである王騎VS龐煖(吉川晃司)を描いており、鬼気迫る表情や激しい戦闘シーンは圧巻の一言。ストーリー終盤、主人公・信(山﨑賢人)をはじめとした仲間に囲まれながらの凛々しく、たくましくも愛のある語りシーンは感動すること間違いなしです。

作品を視聴した方はSNSなどで「キングダムは間違いなく大沢たかおが主役。あなたの存在感は間違いなく主役でしたね」「キングダムの大沢さんには泣かされた」「大沢たかおさんの演技の迫力に圧倒されました」と絶賛するコメントを残していました。

「もがき続けた8年間でした」…大沢たかおの今後の活躍にも要チェック!

映画『キングダム』シリーズで、原作ファンの期待を超える王騎を作り上げた大沢たかおさん。しかし、大沢さんは「(王騎を)つかんだ時はないですね。いつかつかみたいと思いながら、もがき続けた8年間でした」とインタビューで語っています。想像もできないようなプレッシャーの中、大沢さんのストイックな役作りやこだわりがとてつもない存在感を生み出したと言えるでしょう。

そんな大沢たかおさんの、今後の活躍にますます期待が高まります


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です