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あなたは1回で見破れる?“巧妙に貼られた伏線”と“怒涛のどんでん返し”に…「とにかくみて」主演じゃなくても光る名優の快演

  • 2025.5.8

映画には、観た人の心に強烈なインパクトを残す“どんでん返し”の名作があります。今回は、そんな衝撃のラストが話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第2弾として、『アフタースクール』をご紹介します。中学時代に届かなかった一通の手紙をきっかけに、再び交わる運命の糸…。誰が“味方”で誰が“敵”か――最後まで予想を裏切る、驚きの真相とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

エリートサラリーマンの謎めいた失踪…中学時代の因縁が今、蘇る!?

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(C)SANKEI
  • タイトル:映画『アフタースクール』
  • 上映日:2008年5月24日
  • 主演:大泉洋

神野良太郎(大泉洋)は、ごく平凡な中学校の教師。ある日、彼のもとに「かつての同級生」と名乗る探偵・北沢(佐々木蔵之介)が突然現れます。北沢は失踪した友人・木村(堺雅人)を探すよう神野に協力を求めてきました。古い友人の危機を無視できない神野は、渋々ながらも捜索に協力することに。

しかし、この単純な人探しは予想外の展開を迎えます。華やかな高級クラブで働く中学時代の同級生・美紀(常盤貴子)の存在、裏社会とつながる危険な取引、そして彼らの間に横たわる、中学時代からの因縁――そのすべてが複雑に絡み合い、物語は加速していきます。

エリートサラリーマン・木村の謎めいた失踪、神野の不可解な行動、そして北沢の秘められた思惑…。表向きは友人思いの教師、誠実な会社員、偶然巻き込まれた探偵に見えた彼らですが、物語が進むにつれて彼らの素顔が徐々に明らかになっていくのです…。

「もう一度見たい」観客続出!パズルのピースが全て揃う瞬間の快感が忘れられない!

本作の監督・内田けんじさんは、「演技ではなく構成で観客を騙す」という独自の演出を徹底しました。役者たちには「演技でウソをつくのはNG」と伝え、あくまで"本当のことを演じる"よう指示したそうです。この演出により、観客は登場人物の言動を疑うことなく素直に受け止め、気づかぬうちに映画の巧妙な仕掛けに騙されることに…。中でも、終盤に訪れる“3連発”の大どんでん返しは圧巻!全ての伏線が見事に繋がり、散りばめられたパズルのピースがぴたりとハマったときの快感は格別と言えます。

SNSでは「この映画は1回じゃわからないのかも知れない。繋がりが複雑過ぎて理解できなかった」とストーリーの難解さを嘆く声が見られます。一方で、「ネタばれになるので、書けませんが、大どんでん返しがあります。びっくりします。ものすごく楽しめます」「最後の種明かしのあとにすべてのセリフを再確認したくて2度見しました「とにかくみてほしい」と、トリックの巧みさを絶賛するコメントが多数寄せられています。

「1回だけでは理解不能」脚本の複雑さに戸惑った実力派俳優の証言

堺雅人さんは、「“アフタースクール”は込み入った作品だったんで、1回観ただけではわからない映画だったと思うんですよ」と後に告白しています。とは言うものの、セリフ数が極端に少ない難役ながら、視線と表情のみで複雑な感情を伝える迫真の演技を披露しています。

映画『アフタースクール』は、観終わったあとに「もう1度観たい」と思わせる、仕掛けの詰まった作品です。1度目は意外な展開に驚き、2度目は伏線に気づき、3度目には登場人物の心の揺れに目が留まる――そんな“複数のどんでん返し”が楽しめる映画。

まだ映画『アフタースクール』を視聴したことがない方は、ぜひチェックしてみてください!


※記事は執筆時点の情報です