1. トップ
  2. 「過激なのに目が離せない」最後に裏切られる“究極のどんでん返し” …最低男5人が“密室”で辿る予測不能な結末に「めっちゃ面白い」

「過激なのに目が離せない」最後に裏切られる“究極のどんでん返し” …最低男5人が“密室”で辿る予測不能な結末に「めっちゃ面白い」

  • 2025.5.7

映画には、観た人の心に強烈なインパクトを残す“どんでん返し”の名作があります。今回は、そんな衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第1弾として、『パーフェクト・ルーム』をご紹介します。男たちが共有する“秘密の部屋”で見つかった若い女性の遺体――。この事件をきっかけに暴かれる衝撃の真実とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

自殺か?他殺か?家族にも明かせない秘密の部屋で起きた悪夢

undefined
編集部内で作成 ※画像はイメージです
  • 作品名:『パーフェクト・ルーム』
  • 上映日:2016年07月16日
  • 主演:ジェームズ・マースデン(クリス・ヴァノウェン 役)

舞台は、高層アパートの一室――通称「ロフト」。
建築家のビンセントを中心に、精神科医、実業家、物静かな独身男性、軽薄なプレイボーイという、まったく異なるタイプの男たち5人が、この部屋を家族に内緒で共有していました。

彼らがこのロフトを使う目的はひとつ。誰にも知られず、恋人や浮気相手と密会するため…。部屋の鍵を持つのは5人だけ。外の世界から隔絶されたその空間は、誰にも邪魔されずに“関係”を楽しめる理想の隠れ家でした。

しかしある朝、驚愕の事件が起きます。ベッドに手錠で繋がれた若い女性の遺体が、血まみれの状態で発見されたのです。
「彼女はなぜ、ここで死んだのか?」「誰が鍵を渡したのか?」
警察の取り調べ、事件後の混乱、そして過去の回想が交錯する中で、少しずつ浮かび上がる登場人物たちの“本当の顔”…。 5人の男たちが抱える裏切りと秘密が、次第に明らかになっていきます――。

「誰が犯人でも違和感ない!」ー 最低男たちの大どんでん返し

物語は、遺体が見つかった“ロフトの現場”、警察での“取り調べ”、そして事件前の“回想”という三部構成。
観客は、現在の証言と過去の出来事を重ねながら、複雑な事件の真相を少しずつ探っていきます。

展開怒涛のサスペンス映画。テンポが良いのでサクッと見られた」という声の通り、巧みな伏線とスピーディーな展開で、一気に物語に引き込まれます。

ただ、5人の男性たちの人間性には不快感を覚える人も少なくありません。とはいえ、誰にも感情移入できない不穏さこそが、この作品の魅力。「ただの浮気男たちの集まりかと思ったら、最後に大どんでん返し。誰が犯人でもおかくない面白さは洋画で久しぶりに感じた!「めっちゃ面白いサスペンス」という感想が示すように、誰もが疑わしく見える構成と張り詰めた空気が、観る者を最後まで揺さぶります。

感情移入できないからこそ際立つ“毒”のあるサスペンス。そんな一作を求めている人におすすめの映画です。

セットはそのままに、スケールは爆上げ!監督が挑んだ究極の自己リメイク

『パーフェクト・ルーム』は、2008年のベルギー映画『ロフト.』をハリウッドでリメイクした作品です。

ひとつの物語を、同じ監督がリメイクするというのは、極めて異例のこと。撮影セットはオリジナルに忠実に再現され、新たにハリウッドらしいスケール感が加わることで、原作へのリスペクトと迫力ある演出が融合した作品となっています。

物語の転機となる“遺体発見”のシーンは、俳優たちのリアルな反応を引き出すため、ほぼワンショットで撮影されました。
血を流しながらベッドに手錠で縛られている女性を目の前にして、現場は緊張感に包まれたそうです。

とくに印象的なのが、イザベル・ルーカス演じるサラの登場。静けさと美しさが際立ち、「過激なのに目が離せない」と話題になりました。

全ての伏線が繋がる瞬間 - 誰かに伝えたくなる衝撃のラスト

映画『パーフェクト・ルーム』は、裏切りと欲望の狭間で揺れ動く人間の本性を、過剰な演出に頼ることなく描き出したサスペンスです。観終えたあと、“衝撃的なラスト”を誰かに語りたくなる――そんな結末を味わえる“どんでん返し”の秀作をぜひご覧になってみてください。


※記事は執筆時点の情報です。