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「不倫しませんか?」結婚観を覆す“型破りな脚本”…主演女優「すごく愛おしく感じる」見事な演技で魅せた名作とは?

  • 2025.5.6

結婚という枠を超えた“禁断の愛”を描いた作品は、いつの時代も観る者の感情を揺さぶります。今回は、衝撃の婚外恋愛を描いたドラマを5つセレクトしました。本記事では第5弾として、ドラマ『偽装不倫』をご紹介します。偽りから始まった関係が、本当の愛へと変わるとき―。ふたりが迎える結末とは…。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

ドラマ『偽装不倫』既婚者のフリをした独身と 独身のフリをした既婚者…?!

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(C)SANKEI
  • 作品名:ドラマ偽装不倫
  • 放送日:2019年7月10日〜9月11日
  • 主演:杏(濱鐘子 役)

あらすじ

32歳の派遣社員・濱鐘子()は、3年間続けた婚活に疲れてしまい、“婚活さよならパーティー”と称して、1人で旅行へ出かけることに。行きの飛行機の中で、姉・葉子(仲間由紀恵)から借りたワンピースのポケットに入っていた結婚指輪を落としてしまう鐘子。それを拾ってくれたのは、隣の席に座っていたカメラマンの伴野丈(宮沢氷魚)でした。とっさに「既婚者です」と嘘をついてしまった鐘子に、丈は意外なひと言を投げかけます――「不倫しませんか?」
旅先での一瞬の関係のはずだった“偽装不倫”は、いつしかお互いの心を動かし、本物の気持ちへと変わっていきます。

一方、鐘子の姉・葉子は、完璧な夫(谷原章介)との結婚生活を送りながらも、年下のボクサー・風太(瀬戸利樹)との情熱的な恋にのめり込んでいました。こちらは紛れもない“本物の不倫”。姉妹がそれぞれ、嘘と本音の狭間でもがきながら、自分の心に向き合っていきます。

そして物語は、予想もしなかった展開を迎えます。丈が脳腫瘍を抱えていることが明らかになり、手術によって記憶を失ってしまうのです。嘘から始まった恋は、試練を乗り越えて本物になるのか―。

ドラマ『偽装不倫』胸キュンキスにファン興奮…!

本作の最大の見どころは、なんと言っても杏さんと宮沢氷魚さんの息の合った演技。とくに第1話の博多の夜景を背景にしたキスシーンは、放送直後からSNSで「きゅんきゅんする」「マジでやばい」と話題になりました。

実はこの名シーンの裏側には、ちょっと意外なエピソードがあります。なんと撮影直前、ふたりでとんこつラーメンを食べたのだとか。スタッフは「ふたりで食べれば共犯だからOK」と判断し、そのラフさがかえって役者同士の信頼関係を深めるきっかけになったそうです。

ドラマ『偽装不倫』もどかしすぎる展開に視聴者悶絶…!?

ドラマの後半で視聴者の心をとらえたのは、嘘から始まった恋の“もどかしさ”と“切なさ”です。
主演の杏さんも、自身が演じる鐘子について「嘘をついてたって正直に言えばいいのになってつい思ってしまうんですけど。それがなかなか言えないのも自信のなさからだと思うと、すごく愛おしく感じるし、応援したくなる女性だと思いますね」と語っています。

そんな鐘子と丈のすれ違いには、視聴者からも「本当は好き同士なのに、どうして伝わらないんだろう」「切なすぎて苦しい」と共感の声が続々。そうした葛藤も含めて本作の魅力の一部となっています。

笑って、泣いて、胸が締めつけられる――。一筋縄ではいかない恋心と人間模様を丁寧に描いた大人の恋愛物語です。

ドラマ『偽装不倫』6年経った今も語り継がれる理由

結婚という制度に縛られず、揺れ動く心を繊細に描いたドラマ『偽装不倫』。このドラマで、「結婚というものを改めて考えた」「結婚観が変わった」という視聴者もかなり多かったようです。

まだドラマ『偽装不倫』を観たことがない方、また本記事を読んでドラマ『偽装不倫』に興味を持っていただけた方は、ぜひ“令和を代表するラブスートリー”である本作を視聴してみてください。


※記事は執筆時点の情報です