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「オールインクルーシブ鮨」が東京を席巻中。料理も酒もすべて込みで“1万円台”という奇跡の4軒

  • 2025.3.23

鮨の価格高騰が進む昨今だが、そのカウンターとして浮上しているのがオールインクルーシブ。

料理も酒もすべて込みで価格はお手頃、内容は大満足というその魅力に迫る!

1.飲み放題込みで1万6,500円。このインパクトは強過ぎる 『田町鮨 惠万』

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満腹感は絶対条件。つまみも合わせて腹パン確定の全24品


鮨の世界で、最近勢力を増しているのがオールインクルーシブ。中でも最強のコスパと話題なのがここ『田町鮨 惠万』だ。

おまかせコースは鮨だけでもお得な1万6,500円。その内容は握り約10貫、料理12〜13種にデザートまであり計24品。もちろんお酒も込みだから、驚きの大判振る舞いだ。

コースは握りと一品料理を交互に出すスタイル。それも鮨職人と和の料理人の二刀流という贅沢さ。

コースの最初に手渡される「惠万巻き」はまぐろ、いくら、うに、厚焼きたまごが入った豪華な巻物。とある店で出している丼に感動したオーナーが、お店に掛け合って、大将がスペシャリテとして再構築


鮨は人気店で名を馳せた大将の髙橋 篤さん。カジュアルな鮨店と老舗で経験を積んだ実力派だ。

タネでシャリを包むように握り、魚のインパクトを出している。

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千葉県勝浦の「まぐろの赤身」。

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同じく勝浦の「中トロ」。

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宮崎の「アオリイカ」。

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熊本の「小肌」。丁寧に隠し包丁を入れ、タネを大ぶりに切り出す握りが特徴。口の中でシャリと一体となる。

ベースに千葉の鮨専用米「笑みの絆」を使ったシャリは、五ツ星お米マイスターがブレンドを手掛ける。

料理長の堀内さんが手掛ける逸品は繊細で見た目も美しい。同店の看板メニューである「季節の八寸」は、柿入り紅白なますの柚子窯、京揚げと壬生菜、しらすの有馬山椒煮、鰻の唐揚げ、たたきごぼう


一品料理は日本料理出身の料理長・堀内伴竜さんが担当する。

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お椀の中身は、金時にんじんとキクラゲを入れた自家製の飛竜頭と九条ねぎ。

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刺身は、市場に出回るのが珍しいタマクエ。彩りがきれいなツマを添えた華やかなひと皿。

若者の店とは一線を画すハイクオリティ食材が良い
各地の農家や漁師と繋がりが深いのが“惠万”の強み。産地直送で届く食材は、一つひとつにストーリーがある。千葉から朝採れの野菜が届くことも。魚は高級鮨店ご用達の「やま幸」のまぐろをはじめ、他店ではなかなかお目にかかれない希少な魚も登場する


店名の『惠万』はエヴァンジェリスト(伝道師)が由来。農林漁業支援の仕事をしてきたオーナーが生産者の販路を作り、魅力を伝える伝道師になりたいという思いから始めたのだ。

生産者ともつながりが深いからこそ、上質で個性ある食材を選んでいる。

例えばあまり出回らない高級魚「タマクエ」もそのひとつ。これはハタ科最大級の幻の魚「タマカイ」と料亭ご用達の「クエ」を掛け合わせたハイブリッド。

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自分のペースで、飲みたい酒を自由に頼めるのはなんという幸せか。コースとお酒の飲み放題がついて、2時間と大満足。しかも飲み放題にありがちなチープな銘柄ではなく、高クオリティなものが吟味されている。

酒もしかりで、生産者の思いが詰まった銘柄がずらり。

実は食材のストーリーまでもがインクルーシブだから心までも満たされるのだ。

― All Inclusive Data ―

・料金:¥16,500
・品数:24品
・時間:2H
・アルコール:24種

■店舗概要
店名:田町鮨 惠万
住所:港区芝5-19-6 BIASTA TAMACHI MITA 1F
TEL:03-6722-0366
営業時間:17:00~(L.O.22:00)
定休日:日曜、隔週月曜
席数:カウンター10席

2.和食出身の大将のつまみと透逸な握りが人気で8ヶ月待ち! 『鮨 若尊』

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豊富なつまみで¥12,000


赤坂見附から徒歩1分の距離にもかかわらず高コスパを実現する『鮨 若尊』。

その理由は、船上で活け締めにする産直船上仕込みの鮮魚を仕入れるため。予約は最大8ヶ月待ちという人気ぶりだ。

おまかせコースの19品のうち10品がつまみ。店主の嶋田勝則さんは和食出身で飽きない構成が嬉しい。

特に同コースの「エビフライ」は大人気。日本酒は「大将の隠し酒」を含む約10種で、満足度が高過ぎる一軒だ。

タネと相性抜群のシャリに注目
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シャリは奥出雲の仁多米を使用。

すし酢は熟成酢をメインに数種類をブレンドしているため味わい深く、赤身などのタネとバランスが良い。

飲み放題でオーダー必須な飲むべきはこれだ!

~魚のためだけに造られた特別な酒も飲み放題~

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「貴」の永山本家酒造場との共作で造られた「貴〈魚誂え〉純米吟醸 雄町五十五」。

鮨など魚料理を味わうために特別に誂らえた1本。特に青魚との組み合わせは絶妙の味わいに。

― All Inclusive Data ―

・料金:¥12,000/¥16,500
・品数:19品/20品
・時間:2H
・アルコール:30種

3.大トロも、うにも、いくらも、まさかの追加注文ができる! 『六本木きんめ鮨』

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鮨もおかわり自由で¥18,000


今年2月から新体制になった『六本木きんめ鮨』。

その内容は、オールインクルーシブを超越した「おかわり自由」。コースをひととおり食べたあとは、好きな一品や握りを何貫でも注文できるというから驚き。

コースには天ぷらもあれば、いくら、うに、トロなどの高級握りも含まれる。

それを握るのは『銀座久兵衛』出身の松原巨樹さん。酒好きには、日本酒の他“山崎”まで含まれる¥20,000のコースがオススメだ!

名物のこぼれいくらが圧巻
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歓声の上がる「こぼれいくら」はインパクト大。

軍艦にのった、いくらの倍以上がこぼれているのでは、というほど採算度外視の大盤振る舞い。

飲み放題でオーダー必須な飲むべきはこれだ!

~プレミアムコースなら、あの「而今」が飲める~

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繊細で心地良い甘みと酸味のバランスが良い「而今 純米吟醸 山田錦」。¥20,000のコースで注文可。

その他2~3種類の「而今」もオーダーできるので、かなりお得なコースだ。

― All Inclusive Data ―

・料金:¥18,000/¥20,000
・品数:20品
・時間:3H
・アルコール:30種/35種

4.次々とSNS映えする要素が登場する楽しさ満載の1軒 『鮨結う 紬』

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楽しいエンタメ鮨が¥16,500と破格


予約困難店『鮨由う』の次世代が握る店。

握りやつまみは「ウナギのミニ丼」「港区巻き」などSNS映え必至のエンタメ要素抜群で、若手スタッフのサービス精神も豊か。大将から“おいC”ポーズが出たらそこは必撮ポイント。

春子鯛から始まる江戸前鮨のコースはオールインクルーシブのみで、なんとシャンパンも飲み放題というから贅沢。

次々にエンタメ性あふれる楽しさがやってくる、満足度の高い1軒だ。

食べ応え抜群の丼に注目
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スペシャリテの「ウナギのミニ丼」は、パリッと焼いたウナギがミニサイズの丼でいただけるため、コースの〆に食べ応えを与えてくれる。

飲み放題でオーダー必須な飲むべきはこれだ!

~まぐろと合わせるために欠かせない1本~

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『鮨結う 紬』の別注ラベルがついた日本酒「天狗舞 黒 KOKU-LABEL」。

特に赤酢の鮨に相性が良く、まぐろと合わせていただきたい。オリジナルのレモンサワーにも使用している。

― All Inclusive Data ―

・料金:¥16,500
・品数:20品
・時間:2H
・アルコール:21種

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