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「飲み物買ってくる」引っ越しの荷物を運んでる最中に消えた夫。不審に思い、様子を見に行くと【短編小説】

  • 2026.3.6

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

引っ越し中に消えた夫

引っ越し当日、部屋の中は足の踏み場もないほどの段ボールで溢れかえっていました。

業者の方々が手際よく荷物を運び出す中、私と夫は最後の荷造りや掃除に追われていたのです。

時計の針が午後二時を回った頃、夫が不意に口を開きました。

「ちょっと飲み物買ってくるわ。みんなの分もまとめてね」

彼は小銭入れだけを手に、軽やかな足取りで家を出て行きました。作業の邪魔にならないよう気を使ってくれたのだと思い、私は「お願いね」と短く返したのです。

しかし、そこからが想像以上に長かった。十分、二十分と時間は容赦なく過ぎていきます。

業者の方は汗だくで作業を続けているのに、夫は戻りません。私は一人で重い箱を抱え、階段を往復しました。

一時間が過ぎた頃、私の不安は静かな怒りへと変わりました。コンビニは目と鼻の先にあります。事故にでも遭ったのかと心配になり、私は様子を見に行くことにしました。

コンビニで見つけた衝撃の光景

冷房の効いた店内に足を踏み入れると、夫の姿をすぐに見つけました。

彼は雑誌コーナーの隅で、雑誌を熱心に立ち読みしていたのです。足元には、ぬるくなったドリンクの入った袋が置かれていました。

「……何してるの?」

私の冷ややかな声に、彼はひどく驚きました。「あ、いや、ちょっと気になる記事があって」と、気まずそうに目を泳がせています。

外では多くの人が汗を流し、新しい生活のために必死に働いています。それなのにこの人は、一番大変な作業から逃げ出したかっただけなのだと悟りました。

引っ越し作業は無事に終わりましたが、私の心には消えない不信感が刻まれました。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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