【60代ファッション】春はスキッパータイプのスプリングニットで絶妙な抜け感を演出！スタイリスト・坂本久仁子さんが選ぶ旬ニット2選

2025.3.25

季節ごとに、さまざまな素材や厚さのものが存在するニット。なかでも、重さから解放され、その身軽さから明るい気分で新しい季節を感じることができるのがスプリングニット。デザイン性や美しい色に心奪われる坂本さんセレクトの2着は必見です。

【今月のテーマ】スプリングニット

ニット¥79,200、カーディガン¥79,200、パンツ¥88,000／すべて3.1 フィリップリム（3.1 フィリップリムジャパン）、ネックレス¥539,000、リング（右手小指）¥110,000、リング（左手人さし指）¥407,000、ダイヤモンドつきリング（左手人さし指）¥352,000、リング（左手薬指）¥874,500／すべてシハラ、ピアス（片耳）¥176,000／マイケル・アナスタシアデス＋シハラ（すべてシハラトウキョウ）、バッグ¥172,700／ピエールアルディ（ピエールアルディ東京）、シューズ¥95,300／イジー（メゾン・ディセット）

冬らしい寒さに包まれ、地厚なアイテムを手に取ることが多かった今季。3月に入ると、ひんやりとした冷たい空気もやわらぎ、穏やかな日差しが降りそそぐ日も増えてきます。そんな、まだ肌寒さが残りつつ、新しい季節を待ちのぞんでいる時季にぴったりなのがスプリングニット。目の詰まった重厚な素材からの解放感で、身も心も軽やかになります。今回選んだのは、ラグジュアリーでありながら、リラックス感が漂うもの。肌触りがよく、爽やかにまとえる2着をピックアップしてみました。どちらも、旬なスキッパータイプで顔まわりがすっきり見え、絶妙な抜け感を演出してくれます。上のコーデでは、モヘア混の透かし編みニットを着てみました。ふわっと体を包み込んでくれるようなやさしいやわらかさが春ならでは。シフォントップスを重ね着しているかのようなデザインなので、いままでにない新鮮な着こなしが楽しめます。ヴィンテージでよく見られる、くるみボタンの羅列デザインもときめきポイント。トップスがソフトな素材感なので、ボトムスはハリのあるバギーパンツでメリハリをつけました。白とアイボリーのワントーンでまとめたクリーンなコーディネートのアクセント役は、ビタミンカラーのバッグ。アイキャッチになるデザインが、印象的で洗練されたスタイルへと誘います。

ラグジュアリーでありながらリラックス感が漂う軽やかさに心も弾みます

ニット¥143,000、ジャケット¥327,800、パンツ¥264,000／すべてチヴィディーニ（コロネット）、サングラス¥51,700／ユウイチトヤマ（コンティニュエ）、ピアス¥459,800、イヤーカフ¥15,730、ネックレス¥363,000、リング（左手薬指）¥649,000、リング（左手人さし指）¥473,000／すべてジョージジェンセン（ジョージジェンセンジャパン）、バッグ¥148,500／J＆M デヴィッドソン（J＆M デヴィッドソンカスタマーセンター）、シューズ¥140,800／セルジオロッシ（セルジオロッシカスタマーサービス）

上の写真で着用したのは、1988年にイタリア・ミラノでチヴィディーニ夫妻が創設した「チヴィディーニ」というブランドのもの。特に、ニットは職人技が光るテクニックが施された、遊び心のある色柄ニットを展開しています。このニットも、シルク混コットンの糸をループさせるように編むトリコット編みで、表情の豊かさが魅力のひとつです。ボトムスは、麻の一種のラミー素材を使ったイージーパンツをセレクト。動くたびに揺らめくエアリーな質感が、スプリングニットと好相性！アースカラーのグラデーションでまとめ、シックに仕上げました。服がナチュラルなときは、小物でモダンさをプラス。ゴールドのフリンジバッグを合わせて、ほんのりエッジを効かせています。透けるニットを上品に見せる秘訣となるのは、程よいさりげなさ。肌見せが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、ヘルシーとエレガンスを兼ね備えたアイテムとして、取り入れてみてはいかがでしょう？

撮影／最上裕美子スタイリスト＆モデル／坂本久仁子ヘア＆メイク／高松由佳文／三宅桃子 ※素敵なあの人2025年4月号「スタイリスト坂本久仁子のおしゃれのかけひき」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。