初めから「この会社はブラック企業である」と判断するのはなかなか難しいもの。理不尽な要求や、権利を認めないことなど、苦痛を感じさせられて初めて気付かされる場合もありますよね。
海外のSNSで話題になったのは、日本で英語教師を勤める方のとある体験談。勤務先での数々の理不尽なエピソードに対し、海外の方はどのように感じたのでしょうか。
今回は、ブラック企業に対する海外の方の反応を紹介します。
どっからどう聞いてもブラック企業だよね…?
ブラック企業からのアドバイス大歓迎!
今、私は仕事 (英語教師)の状況を把握しようと努めているんだけど、どうやらブラック企業に入ってしまったようだ。
1日8時間勤務、45分の休憩、休憩は「労働」休憩だから、45分のうち30分は職場にいなければならず、6ヶ月以上前に申請した有給休暇はいつも却下されている。
日曜日と月曜日が休みだと約束されているが、年に8回ほど月曜日に働かなければならず、しかもその月はタダ働きの時もある。
この仕事に応募したときには、サマーキャンププログラムに参加すれば、有給休暇がもらえると言われたよ。サマーキャンプは3日間で、初日の午前8時から午後11時頃まで、私たちは子供たちと一緒に寝なければならず、一晩中彼らの世話をしなければならない。
翌日は午前7時から午後11時まで。最終日は午前7時から午後4時。
肝心のボーナスの有給休暇は、キャンプの次の日に「掃除の日」として割り当てられている。この有給休暇も、今は取れるかどうかわからない。
こうしたキャンプの日の私たちの休憩は1時間。3日目は実際にはないようなものだよ。
契約書には昇給なし、残業なしと書いてある。これは労働法に違反しているのではないだろうか。
私はビザを取得しているんだけど、何か対処法があるのかな。新しい仕事に応募しているけど、何か役に立つのだろうか…
この契約書にサインした私がバカだったことはわかっているけど、次のビザを急いでいたので受け入れちゃったんだ。
また、パワハラの問題もいくつかあるんだけど、トレーニングやアドバイス、相談できる人事担当者はいない。弁護士に相談することも考えているけど、他にどんな選択肢があるのかわからないんだ…
組合を結成することも考えたけど、契約の異なる日本人スタッフ、(日本人以外の)パートタイマー、(日本人以外の)フルタイムのスタッフに分かれていることを考えると、実行は難しいと思う。
アメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」にこのような話が投稿されると、さまざまなコメントが寄せられました。
海外の方は、この男性の問いかけにどのように答えているのでしょうか。実際に寄せられたコメントをいくつか紹介します。
キャンプの意味って?
彼らの感情を逆なでしても構わないなら、彼らにこのキャンプにどういう意味があるのか尋ねてみたら?
まずは弁護士に相談!
労働弁護士に相談しよう。私も毎日休みもなく、クソみたいなブラック英語教師の仕事をしてきたよ。これは狂っている!
契約違反の証拠はしっかり保管しよう
彼らは契約を破ったんだよね?彼らが契約違反したものを全てリスト化して。新しい仕事のオファーが来たらすぐに出て行くんだ!弁護士は必要ない。
契約が違法だから、相手にされないのがオチだね
少なくとも昼休みはあってよかったよ。
だけど、契約書に書かれていることはほとんど違法なので、彼らは実際にはあなたと争うことはないと思うよ。自分たちに不利な契約をしてしまったんだからね。
無駄にエネルギーを使わないように努力しよう
最悪だね。新しい仕事に出会うまで、必要最小限の努力だけしていこう。
弁護士とのやり取りを始めるには、膨大な時間とエネルギーがかかるから、私としては、その会社に対して何か努力する価値はないと思う。
書類にサインする時は慎重に!
クソみたいな会社に聞こえるが、イギリスの会社と比べると「ブラック」じゃなくて、むしろ「普通」に見えるが。奴らはだいたいこんな感じだよ。
あなたは自分のビザを持っているので、辞める時はビザはしっかり保持しておこう。契約書については必要な通知を確認すること。あなたは奴隷じゃないから、あなたが辞めることは阻止できない(契約条項による)し、あなたのビザを取り上げることはできないよ。
渡されたものは、よく読まずにサインしないようにね。サインする前に弁護士に見せると伝えてもいいかもしれない。
ブラック企業なら次にやることは?
コメントでは「契約書は隅々までよく読んで、安易にサインしないように」といったアドバイスのコメントが多く見られました。
さまざまな理不尽なことが次々とやってくるのがブラック企業。そして自分の会社がそうなのだと認めることが大切なのかもしれません。つまりそれは自分の仕事探しが失敗だったという事実を認めるということだとしても。
教師という仕事の労働環境について、改めて考えさせられる体験談でした。
出典:Reditt(Likely black company advice appreciated)