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「気遣いのつもりが逆に汚い?!」料理の取り分けでの【NGマナー】とは?

  • 2025.4.17
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

宴会や食卓では鍋料理がメインディッシュとして登場することも多いですよね。みんなでひとつの鍋を囲むと、自然と会話も弾み、親睦が深まります。

しかし、鍋料理には意外と知られていないマナーがあることをご存じでしょうか?
今回は、宴会で鍋を囲むときに知っておきたい、取り分けのマナーをご紹介します。

鍋を取り分けるときは取り箸を使う

鍋料理を囲む場合、鍋の一番近くに座っている人が取り分けるのが一般的です。その際には、必ず取り箸を使いましょう。

「同じ釜の飯を食う」という言葉があるように、鍋料理は親しさを象徴する食事のひとつですが、直箸(じかばし/自分の箸を鍋に入れる行為)は基本的にNGです。
特に宴会や職場の会食など、フォーマルな場では必ず取り箸を使うようにしましょう。

お店で鍋を注文した場合は、取り箸が用意されていることがほとんどですが、万が一なかった場合は「取り箸をいただけますか?」とスタッフにお願いするとスマートです。

また、自宅で鍋パーティーをする際も、取り箸を用意しておくと気配りが行き届いた印象になります。

気遣いにならない「逆さ箸」

親しい友人や家族との鍋パーティーでは、直箸で取り分けることもあるかもしれません。
その際、「自分の箸を逆さにして(持ち手の部分で)具材を取る」という人がいますが、これは「逆さ箸」と呼ばれるNGマナーです。

一見、衛生的に配慮しているようにも思えますが、実際には手で持っていた部分は口をつける部分と同じか、それ以上に汚れています。気遣いのつもりでも、逆さ箸はしないよう気をつけましょう。

知っておきたい取り皿や匙の名前

鍋料理の取り皿は、縁の一部が持ち手のように高くなった独特の形をしています。
この取り皿を「呑水(とんすい)」といいます。

「呑水」とは、もともと水瓶から水をすくって飲むための器のこと。それが鍋料理の取り皿にぴったりだったことから、現在では鍋専用の器として定着しています。

呑水を持つときは、高くなっている部分に親指をかけ、底を残りの4本の指で支えます。
他の人に呑水を渡す際は、高くなっている部分が相手の左側にくるように差し出すとよいでしょう。

また、鍋料理で汁をすくう陶器製の大きな匙は、「散蓮華(ちりれんげ)」といいます。
一般的には「れんげ」と略して呼ばれることが多いですが、正式名称を知っておくと、たとえば「れんげを取っていただけますか」「呑水をもう一つください」などと、スムーズに注文できます。

鍋を上品に取り分けるコツは?

鍋を呑水に取り分けるときは、なるべく美味しそうに盛り付けたいものです。

ポイントは、下に野菜類を盛り、上にエビやカニなどのメイン具材をのせること。山形に盛ることで、見た目も美しくなります。

また、豆腐や魚など崩れやすい具材は、れんげやお玉を使って丁寧に取り分けると良いでしょう。

取り分ける量は、呑水の半分から6分目程度が上品に見える目安です。
具材を先に入れてから、そっと汁を注ぐと、呑水から汁があふれるのを防げます。

好き嫌いを確認してから取り分ける

鍋料理の魅力のひとつは、好きなものを自由に選んで食べられること。しかし、中には苦手な食材がある人もいるかもしれません。

鍋を取り分ける際は、「お嫌いなものはありますか?」と一声かけると親切です。
特に苦手な食材がなければ、具材をバランスよく取り分けましょう。

ただし、具材を探して鍋の中を取り箸でかき回すのは「探り箸」といわれるNGマナーなので注意が必要です。

お互いに気を配ってこそ美味しい鍋が味わえる

みんなで温かい鍋を囲めば、自然と親しみも増します。
鍋料理を美味しく楽しむためには、お互いに気を配り、基本的なマナーを守ることが大切です。

美しく取り分けて、上品にいただくことができれば、周囲からの印象もアップするはず。
ぜひ、次回の宴会や鍋パーティーで、スマートな取り分けを実践してみてください。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社