「このラーメンはすすっていいの?」など、「いつものマナーで大丈夫かな?」と、不安になることはありませんか?
特に、海外で食事をするときは、日本とは異なるマナーに注意する必要があります。
間違ったマナーで食事をしてしまうと、一緒にいる人に不快な思いをさせるかもしれません…。
今回は、日本では一般的でも海外ではNGな行動、海外では普通でも日本ではマナー違反となる行動についてご紹介します。
日本ではOKでも海外ではNGな行動
まずは、「日本では普通でも、海外の人にとってはマナー違反なこと」についてご紹介します。
麺類をすすったりして音を立てて食べる
日本では、ラーメンやそばを食べるとき「ズルズル」と音を立ててすするのはよくある光景です。すすって食べている様子を見て美味しそうに感じたり、「美味しそうに食べている」とも言われますね。
ですが、欧米やイギリス、中国など、外国の多くの国では、食事中に音を立てることはマナー違反になります。スープや麺類も静かに食べるのがマナーです。
食器を持ち上げて食べる
日本では、お茶碗や汁椀を持って食べるのが一般的。むしろ、器を持たないで食べていると「行儀が悪い」とされてしまうこともあります。
しかし、欧米やイギリス、中国や韓国では、器を持ち上げるのはマナー違反とされています。食器は置いたままで食べるのがマナーです。
食器を持ち上げることは、海外では「子どもっぽい」「下品」と受け取られがちです。さらに、口を閉じて静かに食べるのがマナーの基本で、特にティータイムなどに注意が必要です。
シェアするときに自分のお箸で取り分ける
日本では、家族や親しい友人同士などであれば、自分が使っているお箸でそのまま料理を取ることもあります。
しかし、北米では必ずトングや取り分け用のスプーンやフォークを使って取り分けます。
ついつい自分の使っているカトラリーで料理を取るとマナー違反になってしまうので気をつけましょう。
海外では普通でも日本ではマナー違反になる行動
次は逆に、「海外の人にとっては普通でも、日本で食事をするときはマナー違反になること」をご紹介します。
食事のときに「いただきます」と「ごちそうさま」を言わない
日本では、食事をいただくとき、何も言わないでいきなり食事を始めるとマナーが悪いと感じられることがあります。
しかし、海外では、何も言わずに食べてもマナー違反ではありません。宗教などの慣習で食事の前に神に感謝を示す行為をすることもありますが、日本の「いただきます」や「ごちそうさま」とは少し意味が違います。
日本の「いただきます」や「ごちそうさま」は食べ物や生産者に感謝を示す行為で、無宗教の人にとっても習慣となっています。海外の方にとってはビックリする慣習かもしれませんね。
食事を残さずに食べる
日本では「もったいない精神」から、料理は残さずキレイに食べるのがマナーとされることが多いです。
しかし、中国や韓国では、全部食べると「食事が足りなかった」という意味になり、少し残すのが礼儀とされています。
ついつい全部食べてしまいそうですが、少し残すことを忘れないようにしましょう。
国によって食事のマナーは異なる
今回は、日本と外国の食事マナーの違いについてお伝えしました。
海外に行くとき、その土地の食事を味わうことも大きな楽しみのひとつですよね。
一緒に食事をする人と楽しく食事ができるように、その国の食事マナーを調べてから訪れるようにしましょう。
監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)
大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。
著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社