意外と聞けなかった『テーブルナプキン』のマナー→膝に掛ける以外にどう使うのが正しい？

ホテルディナーに行くとき、悩みがちなのが「ナプキンの使い方」。「膝の上に置くのは知ってるけどどうやって？」「ナプキンは汚れてしまってもいいの？」など、不安なままだとディナーが楽しめません。

今回は、ホテルディナーでの食事中と食後のナプキンの置き方と食べこぼしたときの正しい対処法をお伝えします。

食事中と食後のナプキンの置き方

食事中と食後では、ナプキンの置き方が違います。それぞれの置き方をご紹介します。

食事前

まず、ナプキンは「料理を注文後」または「飲み物を注いでもらった後」の「前菜が届く前に」膝にかけます。

結婚式やパーティーの場合は乾杯が終わってから、主賓や上司など目上の人がいる場合はその人がナプキンを手に取ってから取るようにしましょう。

食事中

• ナプキンは二つ折りにして、折り目を手前にして膝の上に置きます。
• 途中で席を立つ場合は、ナプキンを軽くたたんでイスの上に置きましょう。

食事中、料理が目の前にある時に席を立つのはマナー違反です。やむを得ず途中で席を立つ場合は、デザートの前など料理と料理の間の時間にします。

もしも、食事中にナプキンを落としてしまった場合は、カトラリーと同じで自分で拾わずにスタッフに拾っていただきましょう。

食後

• 食事が終わったら、ナプキンを軽くたたみ、テーブルの左側に置きます。
• ナプキンはくしゃくしゃにせず、自然に軽くたたむのがポイントです。

ナプキンをきっちりキレイにたたむと「サービスに料理に満足できなかった」の意味になるので注意が必要です。

食べこぼしたときの正しい対処法

ナプキンは食事中に口や手を拭くために使うものなので汚しても大丈夫です。

ティッシュやハンカチなど、ナプキン以外のものを取り出して拭くのはマナー違反です。

口元や指が汚れた場合

正しい口の拭き方は、ナプキンの端を持ち上げ内側で軽く口元を拭きます。拭き終わったら、ナプキンを元のように閉じて汚れが見えないようにしましょう。

手を拭くときも同じようにナプキンの内側で拭きます。内側で拭くことで、表面はキレイなままなので上品に見えます。

料理をこぼしてしまった場合

静かに対処するのが鉄則です。ナプキンでは口や手以外の場所は拭きません。

スタッフに小声で伝えて対応をお願いしましょう。

もしワイングラスを倒した場合も、焦らず「申し訳ありません」と伝え、スタッフに任せましょう。

エレガントに見せるにはナプキンをスマートに使う

ホテルディナーでは、今回ご紹介したようなナプキンの所作が自然にできると、洗練された印象を与えられます。

大切なポイントを覚えてホテルディナーを楽しんでくださいね。

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監修者：栗栖 佳子（株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ）

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙（sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる！】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク＆ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書：才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社