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不動産は現金で買うな!『借金は悪』と捉える日本人と世界の圧倒的な違い【インベスターZ】

  • 2025.4.28
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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

全国トップクラスの優秀な若者が集まる道塾学園を舞台に、秘密裏に学校の運営費を稼ぐ投資部の活躍を描いた三田紀房作の『インベスターZ』(講談社)。株や経営など経済に深く踏み込んだ内容が話題となり、大人からも支持を集めている人気作です。

この作品のなかには生活に役立つお金の知識が盛り沢山!

本記事では皆さんの生活にも直結する、「不動産の買い方」について紹介していきます。

不動産を現金で買うのは損!借金を活用せよ(『インベスターZ』14巻・credit.122)

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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

不動産はローンで買うことがほとんどです。しかしながら、「金利がもったいないから出来れば現金で買いたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

本作の主人公・財前も「借金してわざわざ不動産を買うことはない」と語っていました。しかし、彼が出会った不動産会社の営業マン・秋山は「不動産は現金で買っちゃダメです。今の時代なら借金で買わなきゃ」と意外なアドバイスをしてきたのです。

借金は悪?日本人の誤った認識

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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

そもそも、日本では「借金=悪」というイメージが染みついており、「なるべく手を出したくない」という借金アレルギーのひとがほとんどです。

しかし、諸外国ではそもそも「借金が悪い」という意識がほとんどありません。エクスペリアンの統計データを参考にすると、アメリカは2023年第3四半期の平均債務額が約1,563万円。内訳を見ると住宅ローンの割合が最も高く、そこに学費ローンや自動車ローンが続きます。

自身の状況と比較してみると、「ローンの負担がかなり大きい」と感じる方が多いのではないでしょうか。高額の買い物をするときに、海外では借金を利用するのが当たり前。借金は生きていくうえで利用すべきシステムのひとつにすぎないのです。

借金のシステムに違いがある?日本と海外の差とは

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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

借金に対する意識の差。これが生まれた背景には日本と海外、借金システムの違いが大きく影響しているようです。秋山はそのシステムの差をこう紹介していました。

  • 日本:リスクは客が負う。保証人なども巻き込み何としてでも返済せねばならない。
  • 海外:リスクは銀行が負う。客に資産などを売却させ、残りは銀行が支払う。

リスクの置き場所の違い。それにより、日本人には「借金への恐怖心」が染みついていると言うのです。確かに、自分で返済できなくなれば、周囲の人々にも迷惑がかかると心配になる人がほとんどでしょう。その背景には日本に根付く、借金システムが深く影響していたのです。

日本人はスルーしがち?金利チェックが超重要

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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

秋山は「これほど銀行金利を気にしない国民は日本人以外世界にはいません」と断言します。日本人は借金との心理的距離が遠いため、金利をチェックする意識がほぼないと言うのです。

実際、使っている銀行をほぼ変えず、金利にも無頓着という人は多いのではないでしょうか。海外では金利をチェックし、より高い預金利子を得られるよう口座を頻繁に移動。さらに、借金の金利負担を軽減するため、ローンの組み換えも積極的に行うようです。

そして「金利」という点で今の日本を見ていくと、過去に類を見ないほどの「借金チャンス」なんだとか。

昨今の住宅ローンの金利はほぼ1%未満となっており、過去30年の平均3.5%に比べてもかなり低い数値になっているのです。秋山は今こそ資産形成のチャンス、そして「借金力」を活かす絶好の機会と語ります。

自分の「借金力」を活かす

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『インベスターZ』(c)三田紀房/コルク

作中で「どれだけお金を借りられるか」を表す言葉として登場した借金力。この力は務めている企業が大きければ大きいほど、アップしていくと言います。

日本の銀行はお金を貸す際、個人よりも後ろ盾となる企業を重視することがほとんど。その看板が大きければ、より高額のお金を借りられるのです。つまり、一流企業の社員は超有利。

大企業に勤めている人々は、低金利で多額のお金を手元に置くことが出来るのです。それを元手に優良物件を取得して賃貸利用すれば、借金以上の利益を生み出せることもあるでしょう。

その実情を知った財前は「借金は投資」という答えに辿り着きました。借金は確かに怖いものですが、それを活かすことで莫大な利益を得られる場合もあるのです。

まとめ

この記事を読んで、借金への意識が変わった方も多いのではないでしょうか。各銀行の金利をチェックしつつ、高い利益が出そうな物件を探す。条件が揃えば、大きな利益を生み出すことも可能です。

お金を儲けるために、お金を借りる。そんな選択肢を頭に置いてみるのもよいかもしれません。



「インベスターZ」(c)三田紀房/コルク

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



『インベスターZ』14巻-123話を読む!
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