「史上初では」「恐れ入る」視聴者も驚愕したまさかの次回予告…　最後の最後まで見逃せない“話題のアニメ”

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第5話では、若月ニコの担当教師・真桑悠里のオタクっぷりが炸裂し、視聴者の共感を誘った。また、次回予告ではキャラクターたちがYouTubeで観られる『ウィッチウォッチ』のボイスコミックについて触れ、SNSでは「自由度とファンサに恐れ入る」「アニメでボイコミの話していいんだ？！」と驚きの声が。

「特定はマナー違反」高い解像度で描かれたオタク界隈の“あるある”

教室でニコが嬉野久々実（うれしのくくみ）の描いた『うろんミラージュ』のイラストを見て盛り上がっているところを通りかかり、聞き耳を立てる真桑。『うろミラ』は今一番ホットな漫画であり、真桑の大好きな作品だ。久々実の話を聞いているうちに「待ってつよつよ絵師？」「万フォロワーいるの？」と真桑のメガネがきらりと光る。真桑はSNSである「チッター」で『うろミラ』のイラストを見るのが日課であり、推し絵師に感想を送るほどだった。

チッターで久々実を探そうとするが、「特定はマナー違反」と自分を戒める真桑。彼女は、SNS上のオタクは自分の存在をリアルで知られるのを嫌がると重々わかっていた。だが、久々実のスマホ画面を見てしまった真桑は、久々実が推し絵師である「ハイミ＠ちょっと低浮上中」だと知ってしまう。

職員室でハイミが描いたイラストを見て「神！」と叫んでしまうほど、真桑はハイミを推していた。脳内では、オタク特有の早口でイラストに対する長文の感想がとまらない。キャラクターの関係性の解釈が「尊い」と、真桑はハイミの描いたイラストを崇める。

すると、真桑のもとに久々実が訪れる。漫画オタクであることを必死に隠そうとする真桑だが、デスクの上に並べた『うろミラ』のコミックスが見つかってしまう。さらに、久々実から教室でうっかり落とした『うろミラ』のイベント会場限定グッズを渡される真桑。「どうして自分を偽るんですか？」「私、先生ともっと『うろミラ』の話がしたいです」と熱く語る久々実に、「わ……私も……私も……したいです」とついに真桑は陥落するのだった。

今ではオタクに対する考え方が大きく変わり、以前に比べて偏見も少なくなった。アニメのキャラクターやアイドルといった“推し”がいる人も多く、推し活の人気も凄まじい。ただ、真桑のようにオタクであることを隠したい人もいるだろう。それでもオタクが隠しきれない真桑と、好きという気持ちにまっすぐな久々実に、多くの視聴者が共感できたのではないだろうか。二次創作を投稿する人が多いTwitter（現X）が元であろうチッターや、界隈の暗黙の了解など、オタクについての解像度の高さも共感しやすい理由だろう。

真桑と久々実によるコミカルな回となった「教え子が推し絵師だった件」についてSNSでは「オタ活が肯定されている。なんか泣きそうになった」「あるあるで笑ってしまった」「コソコソするよりずっといいよ」との声があがった。

次回予告でボイコミの話題？アニメとの“違い”も

第5話の次回予告では、真桑と久々実が「今回みたいな3本立て構成は1話完結型漫画のよさがうまく生かせてました」「アニメスタッフの手腕のおかげね」と『ウィッチウォッチ』第5話についての感想を熱く語り、またしても彼女たちのオタクっぷりが垣間見えた。加えて、YouTubeの「ジャンプチャンネル」にて公開されているボイスコミックについても触れられた。

ボイスコミックとは、漫画の静止画に声優が声をあてることで、漫画を動画のように楽しめるコンテンツのこと。実は、ボイコミのニコ役は、アニメにて真桑役を演じている声優・小松未可子が務めている。「よかったらみんな見てね～」と真桑が言うと「ボイコミのニコちゃんだ！」と久々実が喜んでいたのはこのため。ボイコミを宣伝しつつ、ボイコミを追っていた人にサービスまでするニクい次回予告だ。

次回予告についてSNSでは「まさか予告でボイコミいじってくるとは！！」「だいぶ禁止カードでは？」「史上初では」との声があがった。共感度の高い本編と、本編で描いた話の流れをうまく取り入れた次回予告によって、最後までたっぷり楽しめる回となった第5話。アニメとはまた違うニコが気になった人は、ぜひボイコミもチェックしてみてはいかがだだろうか。

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ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太／集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari