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必見!【長澤まさみ】が大切にしている女らしさを高める方法とは?

  • 2019.4.17
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「キングダム」で圧倒的な美しさと存在感ある演技で話題の長澤まさみさん。そんな長澤まさみさんの考える自分らしさとは「どんな自分も受け入れること」。女性らしくかつ真の強さを感じる女性の憧れ、長澤まさみさんにインタビュー。

TRILL×MASAMI NAGASAWA
風格や威厳などを表現するために、立ち振る舞いや佇まいからも力強さを醸し出すことが重要

ーー山の民を武力で束ねた山界の死王・楊端和を演じていらっしゃいます。大勢の山の民を率いる人物として威厳が必要だと思うのですが、今回はどんな役作りをされましたか?

「『キングダム』の原作は非常にファンが多いので、マンガを読んで楊端和(ヨウタンワ)という人物の印象を勉強しました。楊端和という人物のポイントは絶対的な力を持っていることだな、と。そしてその強さは力の強さだけではなく、威厳のある風格とでも言うのでしょうか。つまり立ち振る舞いや佇まいから出る力強さがなければ、この役に説得力が出ないと思いました。その部分をどう表現するか課題として、模索しながら演じました」

ーー長澤さんは完成した映画をご覧になってどんなことを感じましたか?

「山﨑さんと吉沢さん、若い二人が信と政という志のある青年を演じていますが、信と政はお互いを鼓舞し合って、切磋琢磨しながら成り上がっていこうとします。そんな二人の関係と私が実際に現場で見た山﨑さんと吉沢さんの関係は似ていて、彼らもお互いを信頼し合っていました。お互いより高みを目指していく関係性がリンクして、若者たちの成長物語としての魅力が存分に詰まった作品になったなと。若い人だけではなく、大人が見ても楽しめる希望に満ちた作品になっていると思いました」

ーー山﨑さん、吉沢さんという若いお二人が中心の現場で長澤さんのポジションは?

「私は先輩方と同じくみんなを見守る立場というか(笑)。『キングダム』は河了貂を演じた橋本環奈さんを含めた若い三人の冒険物語でもあるので、三人が楽しそうにやっているのを横で可愛らしいなと思いながら見ていました。三人の『キングダム』を良い作品にしたいという想いを強く感じ、その純粋な姿に感動して、私も彼らの気持ちにのってやっていかなければと後押しされました」

TRILL×MASAMI NAGASAWA
全部自分だからどんな自分も受け入れること。そうすることで変わっていけると思う

ーーTRILLは自分らしい生き方を提案しているのですが、長澤さんご自身が今大切にしていらっしゃる「自分らしさ」とはどんなものですか?

「どんなことも、どんな状態の自分でも受け入れることができれば、自ずと自分らしさが生まれると思います」

ーー例えば無理と思ったら「これはできないかも……」と思う自分も受け入れたり。

「そういうことだと思います。もし失敗してもそれで良いですし、失敗しないと成功した感覚が持てないと思うんです。そして私は自分で自分の可能性を狭めちゃいけないというのが一番大事なことなんじゃないかと思います」

ーーどんな自分も受け止められたら気持ち的にもラクかもしれないですね。

「どんな自分も全部自分じゃないですか。これからどんどん年齢を重ねていけば、人間には避けられない『死』など、様々な出来事に直面していきますよね。そんなときに自分の思った通りにできないのが人間だと思うんです。もちろん理想を掲げるのは目標として大事なことだと思いますが、そこで自分がどう変わっていけるか、どう乗り越えていけるか、それが大事なんじゃないかなと思います。だって人生長いですよ。私はまだ30年ですから」

ーー今人生100年時代と言われてますもんね。

「そう考えると、私はまだ半世紀も生きていない(笑)。いろんなことがあった時にネガティブに考えることもあるかもしれないけど、どんな状態の自分も受け止めて、どう変わり、乗り越えていくのか。その時に一緒にいる人とのマッチングや、自分の力でも変わっていくことができると思います」

TRILL×MASAMI NAGASAWA
何でも手に入る時代だから誰もがあれ欲しいこれ欲しいと欲張りすぎている気がする

ーーTRILLユーザーの悩みの中で、年齢や世間的な価値観によって、結婚は◯◯歳までにすべきと縛られている人もいるのですが。

「それはわからなくもないです。『こうじゃないとダメ』という自分のワガママな想いもあるでしょうし、そう考えると妥協することも大事なんじゃないかって思います」

ーーある程度は折り合いをつけるというか。

「これも欲しいし、あれも欲しいと言っているからうまくいかない気がします。今は手に届かなかったものが素材を変えて、安い値段で手に入る。そういう思い通りに何でも自分のものになる時代だから、欲の渦にのまれて、『うまくいかない』と思っている人が多いのかも。だとしたら、それはただ欲張りすぎているだけなのかなと。私はどこか我慢しなければいけないところがあるのかもという考え方をします」

ーーでは、他人と自分を比較してしまうなどの経験はありますか?

「特にはありませんが、今は悩む場所が少し変わってきているというのはニュースを見たりしてなんとなく知っています。他人がうらやましいと思うなら、そこで頑張ってみるのもいいんじゃないかなと思います。例えば、SNSを見て、あの子はこれを持っているのに私は持ってないと感じた。あの子はコレをどの様に手に入れたのかは分からないけど、その状況は自分はそれを手に入れるための努力をしていないのにうらやましがっているだけですよね。ただ、うらやましがるということは普通の感情だから、それについては劣等感を感じる必要はないと思うんです。それを手に入れるための努力をすればいいだけ。そう考えると、みんな結果だけを見て判断している、感情の矛先が違うのかなとも思います」

TRILL×MASAMI NAGASAWA
言葉、仕草、佇まいなど、内面の美しさから表現できる女性らしさを磨き続けていきたい

ーーでは最後にTRILLの読者にメッセージをお願いいたします。

「私は男性の中で女性一人という状況でお仕事をする機会が多かったんです。親戚も男の子が多かったから、男の子の中にいるのは不得意ではないんだけれど、そういうときって自分も男性的な感覚になっていきがちで。そんなあるとき、母に『女の子なんだからそんなに強くならなくていいよ』と言われて、そこで『そうかも』と思ってちょっと立ち止まりました。やはり女の子らしさ、女性らしさは忘れちゃいけない。それは見た目だけではなく、心持ちだったり振る舞いだったり。今まで共演してきた女優の先輩たちも、もちろん見た目も美しいんだけど、それだけじゃなく喋る言葉や仕草、佇まいが美しくて、そういう方はやはり素敵なんです。だから自分磨きをすることは、私にとってとても大事なこと。それはある意味、男性が多い社会の中でやっていくひとつの武器になると思います。どんなに忙しくても、女性としての自分を磨き続け、大切にしていきたいと思います」

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Photographs: Yutaka Matsumoto
Writing:Yuko Sakuma
Edit:TRILL編集部

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