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恋愛はハグとキスで始まる♡未婚率は意外と高い!イタリア男女の結婚事情はいかに

  • 2019.4.5

南ヨーロッパに位置する、長靴のかたちをした国、イタリア。美味しいごはんと、数々の世界遺産、そして陽気な国民性でも有名ですが、地域ごとでいろんな違いがあったり、日本との共通点も多かったりと、知れば知るほど奥深い国でもあります。前回は食べ物について紹介しましたが、今回は、そんなイタリアの文化について学んでいきましょう。そしてイタリア人の恋愛事情や結婚観はどんなものなのか……気になる真相を現地からお届けします!

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『イタリア基礎データ』(外務省)(https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/italy/data.html#section1)をもとに作成、The World Factbookから引用 
【地理・歴史】歴史や文化・芸術面でのヨーロッパへの影響は絶大

日本の80%の国土面積を持つイタリア。国土の大半が半島で、20の州からなっています。人口は約6000万人で日本の約半分、GDPはドイツの約半分となり、ヨーロッパのなかでは、中間か低めの方に入ります。

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 ronnybas frimages/ Shutterstock.com

しかし、歴史や文化・芸術面でのヨーロッパへの影響は絶大と言えるでしょう。ヨーロッパ各地、遠いところでは北イングランドにまで、ローマ時代の遺跡(全長117kmに及ぶ「ハドリアヌスの城壁」)が残っています。ヨーロッパの街道や街自体も、ローマ時代に建設されたものが多くあり現在でもその名残を見ることができます。例えば、大聖堂で有名なドイツの街ケルンは、植民地を意味する「イタリア語のコローニア(Colonia)」に由来したもの。南仏プロヴァンスも、ローマ時代の「プロヴァンチア(属州)」のフランス語読みです。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」Renata Sedmakova/ Shutterstock.com

また14〜16世紀に、イタリアのフィレンチェを中心としたルネッサンスが花開き、レオナルド・ダ・ヴィンチや、ミケランジェロが活躍しました。世界三大料理のひとつ、フランス料理も、フランス王と結婚したメディチ家(フィレンチェの実質的な君主)のカトリーヌが、料理人を連れて行ったことから生まれたと言われています。

【地域】地方色がとっても豊か!それぞれの歴史と文化が存在

イタリアでは自分を「イタリア人」だと言う人はあまりいません。「ナポリ人」とか「ローマ出身」と自分の出身都市をあげる人が多いのです。その理由は、イタリアはたくさんの都市国家が集まった国だから。海洋都市国家だったヴェネチアや、ルネサンスの中心地として栄えたフィレンチェ、中世にミラノ公国として栄えたミラノ、古代ギリシア人の入植活動よって作られた「ネオ(新しい)ポリス(都市国家)」がなまって現在の名前になったナポリなど、各都市がそれぞれの歴史と文化を持っているのです。

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ヴェネチア Jaro68/ Shutterstock.com
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フィレンチェ s74/ Shutterstock.com
【世界遺産】世界最多の54件!

そんなイタリアの世界遺産登録数は世界最多。コロッセオやトレヴィの泉のある歴史地区、フィレンチェのドゥオモのある歴史地区、幻想的なヴェネチアの町並み、など見どころ満載です。事前予約が必要なものもあるので、行く前にに情報をチェックしましょう!

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トレヴィの泉 SkandaRamana/ Shutterstock.com
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 Youproduction/ Shutterstock.com

こちらはイタリアを代表するローマ時代の遺跡コロッセオ。観客の収容数は6万人で、アリーナの部分の直径や観客席の配置など、現在機械で計算しているものはすべて人力で計算されました。最上階部分には、太陽の動きにあわせて位置を変えられる閉会式の天幕、地下には剣闘士や猛獣を地上に繰り上げるための80もの機械が設置されていたと言われています。当時、一番人気があったのは「模擬海戦」。アリーナ部分を海に見立てて水を張り、そこで数隻の船を浮かべ、海戦を再現させたのだとか。

【国民】ハグとキスではじまり、ハグとキスで終わる
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MNStudio/ Shutterstock.com

イタリア語の挨拶は「Ciao!(チャオ)」。他にも、「ボンジョルノ(こんにちは)」「ボナセーラ(こんばんは)」などがありますが、だいたいは「チャオ」で事足ります。挨拶するときは、軽くハグして、左右の頬にキスするのがイタリア式。初対面でも同じです。別れるときも同様にハグして、キスしてから別れます。

ちなみにイタリア人の電話を聞いていると「さよなら」の代わりに「チャオ、チャオ、チャオ、チャオ……」と何度もチャオを連呼して電話を切る人がほとんどです。人によって回数は違いますが5〜7回が平均でしょうか。何度も早口で連呼しながら、声のトーンを小さくしていき、遠のき感を出すのがポイント。ちなみにそこまで多くは見かけませんが「バーチョ(bacio=キス)」バージョンもあります。やってみると結構難しいです。これができたら、あなたももうイタリア人!?

【コミュニケーション】豊富すぎるハンドジェスチャー
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Aaron Amat/ Shutterstock.com

友人と何気ない話をするときでも、大事なビジネスの場であっても、豊かな表情と、びっくりするほど多様なハンドジェスチャーで会話するのがイタリア人の特徴。

どんなジェスチャーがあるのか、まずは基本から押さえていきましょう!

「オッケー」:世界共通のジェスチャー

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cardopoli/ Shutterstock.com

「お願い!」:なんとなく日本のお願いの仕方にも似ていますが、親指をクロスさせるところがポイント

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「行こう!」:手をくの字にして自分の側に招き寄せるイメージ。その場から立ち去りたいときに使います

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cardopoli/ Shutterstock.com

ここからは、ちょっと難しい応用編です。

「何言ってるの!?」:この形で手を振ります。相手が変なことを言ったときに使います

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cardopoli/ Shutterstock.com

「ちょっとしかない/もうない」:残りが少ないときに使います。

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cardopoli/ Shutterstock.com

その数なんと250種類にも及ぶというイタリアのハンドジェスチャー。無理して覚えなくても、話の流れでわかるのでご安心を!

【恋愛・結婚観】イタリア人は告白しない!離婚率は低く、未婚率が高い恋愛事情とは
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View Apart/ Shutterstock.com

フランスと並ぶ恋愛大国としても、有名なイタリア。恋愛や結婚においても日本とかなり違いがあります。これは日本の方が逆に珍しいタイプなのかも知れませんが、海外、特に欧米諸国では改まった告白はしません。かわりとなるのが、家族への紹介や日常的な「I love you」というセリフです。

日本の恋愛では主にこんなパターンですが、

出会う・気になる⇒告白する⇒デートする⇒付き合っている⇒同棲などして結婚を考える⇒結婚

イタリアや他の欧米諸国では、以下のようなパターンが主流です。

出会う・気になる⇒デートする⇒付き合っている(家族への紹介、同棲、結婚を考える)⇒結婚

イタリア人は、とっても感情豊か。恋人とも常にSNSなどで連絡をとりあっていたい人が多いそうです。他にも、女性の良いところは褒める文化があり、彼女はもちろん、友人や家族であっても、ちょっとした変化に気がついて女性を褒めちぎります。

日本と比べ、恋愛には奔放なところもあるイタリアですが、結婚になると話は別。イタリアでは、離婚率は低く、未婚率は高い傾向にあります。カトリックの総本山、ヴァチカン市国があるイタリア。パートナーと結婚するときは、婚前に証明書をこれまで住んだ全ての街の役所に提出しなくてはいけません、また、離婚するのも大変で、住んでいる地域によって変わりますが約3年間は別居しないと離婚が認められません。教会での結婚式は一生のうち1度しかできないのだとか。結婚後も夫婦別姓を名乗ることがほとんどですね。

【国民性】優先順位はマンマが一番!デート中でも電話が来たら母親優先!?
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 Levranii/ Shutterstock.com

イタリア人の国民性としては、マンマ(お母さん)が大好きなところ。これは男性に限らず女性でも同じです。毎日電話で連絡なんて当たり前。恋人とのお出かけ中であっても、マンマから電話がかかってきたらそちらを優先する、という人も多いのだとか。日本では「私と仕事どっちが大事なの!?」という言葉がありますが、イタリアでは事情が変わってきそうですね。

イタリアのお母さんは、子供の頃から、自分の息子や娘を褒めちぎって育てます。30代になろうと、40代になろうとそれは変わらず、ずっと愛情を注ぎ続けます。特にイタリア南部では、その傾向は強いようです。

美味しいものが大好きで、女性に優しいイタリア人は、そんな偉大なマンマの影響を受けているのかもしれませんね!

次回はおおらかな気候と辛〜い食べ物で有名なタイをご紹介!4月中旬公開予定。お楽しみに!

 

Writer: 立岡美佐子
旅とごはん、猫を愛する、編集者&ライター。大学卒業後、一般企業に勤めるも、旅好きが高じて編集者に転職。旅行やグルメをメインに企画・編集・執筆などを経験してきました。現地でしか体験できない情報や面白ネタを、わかりやすくお届けできればと思っています!

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