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トリンドル玲奈さんに聞く、しなやかに生きる自分らしさとは

  • 2018.11.27

出演中のドラマ「僕らは奇跡でできている」で歯科衛生士の丹沢あかりを演じているトリンドル玲奈さん。モデル・女優として活躍する彼女が語ってくれた言葉から、女性としての柔らかさやしなやかさを感じさせてくれました。

世間の一般的な価値観を崩してくれるようなところが、このドラマのいいところ

――トリンドルさんが演じている丹沢あかりはどんな時でもプライベート優先の“リア充”女子ですが、榮倉奈々さん演じる水本育実はキャリア志向。トリンドルさんご自身はどちらの働き方がいいと思いますか?

「最近は一周廻ってよくわからなくなってきました(笑)。私は目の前のいただいたお仕事には全力を尽くします。そうした方が頑張れるし達成感もありますし。でも、これから一生ずっと仕事だけというのも、もったいないのかなって思います」

――他の登場人物は社会的なことに縛られがちだと思いますが、丹沢あかりはとても自由ですよね。どう思いますか?

「あかりは普通、先輩にこんなこと言わないよねってことを言っちゃったりしますけど、明るくて前向き。完全にあかりみたいだとちょっとダメかもしれないけど(笑)。明るさや前向きさというポジティブなところは大切だと思います。ドラマ全体で言うと、高橋一生さん演じる相河一輝は常識から外れている部分もありますけど、それがかわいらしく描かれていて、自分の好きなことに没頭してもいいんだなって思わせてくれて、世間の一般的な価値観を崩してくれるような気がします。それにかわいい動物も出てくるし(笑)」

トリンドル玲奈×TRILL

――トリンドルさんも動物はお好きですか?

「はい。猫を飼ってます。癒されますね、自由に生きてる感じがいいなと思います」

――トリンドルさんらしいですね。今「らしい」って言ってしまいましたが、ご自身でもイメージ通りですか?

「嬉しいです。自分の新しい一面を知れた感じがしますね」

――トリンドルさんというと、女の子らしくてかわいい印象ですが。

「そうですね。よく他人からは女の子っぽいと言われることの方が多いんですけど、そうでもないのになと思うことがあります。自分では割と男っぽいなって思うところがあるんですよね。もちろんかわいらしいとか女の子らしいと言われることは嬉しいです(笑)。でもお仕事でそう見えているだけなのかなって」

――例えばどういうことですか?

「些細なことですけど、ミルクティーが好きそうだねとか言われることがあるんですけど、私はブラックコーヒーが大好きで。他人からそう見えてるなら自分自身からもそう思わせる何かを発してるんだろうなと思ったりしますね」

――トリンドルさんは、モデルの仕事と女優の仕事2つされていますが、何か違いはありますか?

「モデルの世界の方が華やかだなと感じることがあります。ドラマの現場は普通っぽくて落ち着きますね」

――その2つの仕事を同時にする相乗効果はありますか?

「今まであんまりないと思っていたのでどっちかに絞った方がいいんじゃないかと思ってました。でもモデルの仕事が長いので洋服を着こなすことが得意。それは強みになるんじゃないかと思いました。そういうことを相乗効果として今後活かせたらいいなって思います。それ以外は割と女優とモデルと分けて考えてますね」

人と比べても何も変わらない。自分らしく生きてる人はかっこよくキラキラして見える

人に自分の人生のことはわからないから、やりたいようにやるのがいいと思う

――何歳までに結婚するべきというような社会的な常識や同調圧力に悩んでいる人も多いと思いますが、トリンドルさんはどのように考えますか?

「人に自分の人生のことなんてわかんないっていうのはすごく思います。常識と言っても多くの人がそうしているっていうだけの話で、常識も変わってきてると思うので、自分の人生は自分で決めていくのがいいんじゃないかなと思います。時には流れに身を任せるのも大事だと思いますし、やりたいようにやるのがいいですよね」

――そう思えるようになったきっかけはなんですか?

「この仕事をしてると、自分を客観的に見ることが必要なので、人と比べることも多いんです。それで落ち込んだり悩んでいた時に母から『人と比べても何も変わらないからやめなさい』って言われて。確かにそうだなと思ったんですよね。それに自分のやりたいようにやっている人は私から見てとてもかっこよくキラキラして見えたんです。だから、もう私も人と比べるのをやめようと思いました」

――トリンドルさんが失敗した時とか悩んだりした時の乗り越え方を教えてください。

「最近よく思うのは、例えば仕事で失敗したらそれは仕事でしか補えないんだなということ。他のことに走っても根本的な悩みとか失敗は埋められないっていうことに気付きました。具体的に言うと、笑われちゃうかもしれないんですけど、仕事でうまくいかなかった時に、単純に甘いものに走るとか(笑)。その時はすごい幸せな気持ちになるんですけど、別にそれで仕事のこととか悩みが解決するわけでは全くないってことに気付きましたね(笑)」

一度決めたらやりたいことに向かっていくだけ。その時の苦労は苦と思わない

人生の選択は直感で決める。やりたいと思うか思わないか

――自分らしくいるためにしてることはありますか?

「できるだけいい自分を想像したり、できるだけ前向きなことを言ってくれる友達に相談します。あと自分ひとりで抱え込まないこと。相談事はけっこうする方で、自分も友達にされることも多くて。こちらが相談すると相手も何かしらあって相談される場合が多いので。話すだけでもだいぶ楽になりますよね」

――モデルになる、女優を始めるなどこれまでさまざまな選択をしてきたと思いますが、何を基準にしてきましたか?

「直感です。やりたいと思うか思わないか。決断してからの方が大変で、努力も必要だと思います。一度決めたらやりたいことに向かって頑張っていくだけだから、その時の苦労とか大変さとかはあまり感じないです。決断をする時って、意外と小さなものが積み重なって大きな決断に繋がっていくことが多いから、ちょっとずつ頑張れば大丈夫です」

私は自分の主張を通すよりも、他の人を受け入れたいタイプなんです

目指すのは、笑顔が多くて明るい女性。しなやかに、柔らかく生きていきたい

――トリンドルさんは女性のファンもとても多いですが、自分の中で大切にされていることはありますか?

「割と自己主張が少ないんだと思います。でも私の中では実は悩みなんです。人に対して強くいかないんです。モデルをしていても周りの子が『もうちょっとこうしたい』とか要望や希望があるのを見ていると、なんで私ってこんなにないんだろうと思うことがあります」

――さっきもモデルの時、「こうしたい」と主張する人がいる中で、自分はそうでもなかったとおっしゃっていましたね。

「あまり人に強く主張したいという気持ちがないのかもしれませんね。というより、私もいろんな人を受け入れたいので、逆の立場であっても受け入れてほしいなと思うのかもしれないです」

――“これが自分です!”みたいに押し付けるのがあんまり好きじゃないというか。

「はい。仕事の面でも男性のように強くなりたいわけではなく、ちゃんと女性でいたい。男の人みたいに強くなっても女性らしさが少なくなってしまう気がするし。そこじゃないところで頑張りたいです(笑)」

――最後に、今後トリンドルさんが目指す女性像や、お仕事について教えてください。

「お仕事についてはドラマがすごく好きなのでもっと出たいですし、いろいろな役を演じていきたいです。モデルとしては新しい雑誌でまた1から頑張りたいです。女性像としては笑顔が多い人が素敵だと思うので、笑顔が多く明るい女性になりたいです。女の人は人生いろいろ大変なこともあると思いますけど、やっぱりかわいくキレイでいられるのも女性の特権だし、そういう点もコツコツ頑張りたい。とにかく笑顔が多くていい意味でいろいろ深く考えない人になりたいなって思います」

Information ドラマ『僕らは奇跡でできている』

Movie Director:Yohei Takahashi (f-me)
Writing:Mayuko Kumagai
Edit:TRILL編集部

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