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【いい歯の日】歯ぎしり、いつも同じ方でかむ、口呼吸、ほおづえ…思わぬ癖が原因で“歯並び”悪化 歯科医師に聞いてわかった“悪くなる理由”

  • 2026.11.8
歯並びに影響がでる癖とは…
歯並びに影響がでる癖とは…

11月8日は、日本歯科医師会が制定した「いい歯の日」です。年を重ねるにつれて、歯並びがデコボコしてきた…。昔より前歯が重なってきた…というような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。また、歯ぎしりやほおづえが原因で歯並びがガタつくこともあるようです。そこで、富士見台駅前歯科・矯正歯科院長の藤間聖司さんに、大人になってから歯並びが悪くなってしまう理由や、予防・改善方法などについて聞きました。

虫歯や抜歯、歯周病が原因の場合も

Q.大人になってから歯並びがガタつくことがあるということです。そこで、原因と仕組みを教えてください。

藤間さん「大人になってから歯がガタつく原因として考えられるのは、まず、『加齢による歯の位置の変化』です。年齢とともに、歯の位置やかみ合わせは少しずつ変化します。特に前歯は、下の前歯が重なってくる『叢生(そうせい)』が多く、これは歯・歯周組織・かみ合わせ・顎の変化などが複合的に関係します。

また、歯周病により歯を支える土台が弱くなっている可能性もあります。歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症により歯を支える組織が破壊され、歯の根を包み込んで支える土台『歯槽骨(しそうこつ)』が減少します。すると歯を支える力が弱くなるため、歯が動きやすくなります。その結果、前歯が開いてくる、歯と歯の間に隙間ができる、歯が傾く、歯が前方や側方に移動する、歯並び全体が崩れてくる…というような変化が起こることがあります。

他にも、虫歯や抜歯による歯の隙間も、歯並びの変化に影響します。歯は隣の歯と接触し、上下の歯ともかみ合っています。そのため、1本失われると、空いたスペースに向かって隣の歯が倒れる、反対側の歯が伸びてくるといった変化が起こりやすくなります」

Q.歯並びのガタつきが進行しやすい人の特徴や、日常の癖の傾向などはありますか?

藤間さん「以下に、代表的な5つの癖を記しておきます。この5つのクセは、積み重なると歯並びの変化に影響するため注意が必要です」

(1)舌で前歯を押す・舌を前に出す無意識に舌が前歯の裏に当たっている、飲み込むときに舌を前に突き出すなど。舌の力が前歯にかかり続けるため、歯が傾きやすい。

(2)口呼吸・口がポカンと開いている口呼吸は舌や唇の位置・働きに影響します。筋肉のバランスが変化することで、歯並びにも影響が及ぶ可能性があります。

(3)ほおづえ・片側ばかりでかむ長時間のほおづえや、いつも同じ側だけでかむ習慣は、顎やかみ合わせの左右差につながる可能性があります。

(4)唇をかむ、爪をかむなど繰り返し歯に力を加える習慣です。特に成長期では影響が出やすい場合があります。

(5)歯ぎしり・くいしばり歯に負担をかけ、歯並びに影響を与える場合があります。

Q.大人の歯並びのガタつきは治せますか?進行を防ぐために自分でできることや、歯科治療の選択肢を教えてください。

藤間先生「私の歯科医院では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(アライナー)などが有力な選択肢になります。歯の状態や生活習慣、費用などと合わせて、かかりつけの歯科や信頼できる歯科に相談してみてください。自分でできる進行予防として、以下の3つがあります。

(1)歯周病を放置しない歯周病が進むと歯を支える骨が吸収され、歯の動きが大きくなります。つまり、“最近、前歯が以前より重なってきた”という場合、単なる加齢や癖ではなく、歯周組織の問題が隠れていることがあります。歯磨き+歯間ブラシ・フロスや歯科医院での定期的なチェックが基本です。

(2)いつも同じ場所に力をかける癖を減らすほおづえをつく、爪や唇をかむ、舌で前歯を押す、いつも片側だけでかむ、歯を食いしばる、日中も上下の歯を接触させているといった習慣があれば、意識して減らしましょう。

(3)食いしばりに気づく仕事中やスマホを見ている時、集中している時に、無意識に上下の歯を接触させていないか確認してみてください。唇は閉じているけれど、歯は接触していないというくらいが目安です。

自分でできる進行予防は、歯周病対策や歯並びに影響する癖の改善が第一です」

オトナンサー編集部

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